第265話 265.見つけた?モノリス・ストレイアの亜空間庫?

<真也>


移転して来た場所が俺が最初にこの異世界に飛ばされて来た場所の直下!!

モノリス・ストレイアが未来視で見た黒の森の上空に構築した転移魔法陣?

モノリス・ストレイアは何処まで未来視で見れていたのだろうか?


自分の死まで予見出来ていたのか?

今の状況になる事まで予見していた?

モノリス・ストレイアの目的は何なんだ?

まさか、年老いた肉体に失望したモノリスが未来視を駆使し探し出した未来に自分を託した?


『こうなる事を解ってて、俺の肉体を乗っ取る為に・・?』



うをぉ~~止めよう!!

考えただけで怖くなる!!

『天才って時にとんでもない事を考えつくからな・・・』


モノリスの残した亜空間庫はこの場所から上空のモノリスが作った転移魔法陣?の間

モノリスの体と重なる場所に亜空間が存在するって事はその場所と俺の体が重なる必要が・・


どうやってこの足場も何も無い空間を探せばいいんだ?

タダの何も無い空間が広がっていて、亜空間の入り口なんて見えないんだが・・・



『足場も何も無い・・』


足場・・・ね~



足場?


無いなら作れば良い?


空中に足場ってもな~

氷柱ツララみたいに自然と伸びると楽なんだけど・・』


氷柱ツララ


水は俺の空間庫に一杯格納してるから、少しづつ排出して氷魔法で一瞬で固めたら足場出来るんじゃね?


方法は・・俺の体の中のナノマシーンを振動させながら、氷柱を徐々に上に向かって氷魔法で伸ばしてゆく!!


上手くゆくかどうかは解らないけれど、成功するか失敗するかやってみなけりゃ解らないもんな!!

クララが何も言わないのは、俺にしかモノリスの作った亜空間庫の場所が解らないっていう事を理解しているからなんだろうな。


まず氷柱1㎝刻みで徐々に成長させてみよう!!


『氷柱!!』


氷魔法を発動し徐々に水を増加しながら魔力を込めてゆくと



徐々に氷柱が上空に向かって伸びてゆく

そいて俺は体の中のナノマシーンを振動させる感覚で魔力を込める



ってすっげ~~難しい~ぞ此れ~~!!

氷柱に水を追加しながら魔力を注ぎながら凍らせながら、尚且つ体の中のナノマシーンを振動させる為体の中にも魔力を込めて意識を集中しつづけなきゃいけない!!


クララは俺がモノリスの亜空間を探すまで俺が集中出来るように地上で待っているみたいだ。


こんな事をしていると・・


『俺って何でこんな事をしているんだろう?』



なんて思ってしまう。

お宝!!

お宝!!

お宝の為だ!!


1㎝づつ徐々に上空に近づきながらナノマシーンの振動に意識を集中!!


共鳴!!


『振動数の等しいふたつの音叉おんさの一方を鳴らすと、他方も激しく鳴りはじめる』


俺の体がモノリスの残した亜空間に重なると共鳴作用で残された亜空間も振動し空間の揺らぎが起こると同時に俺の体も共鳴作用で振動する?ハズ?


あくまでもハズなのだ!!

ダメもとでやってみるまでだ

10センチ・・


何も感じない・・


20センチ・・・


何も変化なし・・


・・・


1メートル・・


何も感じない・・


2メートル・・


変化なし・・


・・


10メートル・・


何も変化なし・・


15メートル・・


相変わらず変化はない


・・・


16メートル・・



・・



17メートル・・


『・・・』


『?』


体がモゾモゾッって?

ちょっと痺れた?


この辺で一旦止まってみよう

一旦氷柱を伸ばすのを止めて下で待っているクララに


「クララもしもモノリスの空間庫が見つかったとしたら、どうやって開ければ良いんだ?」


って聞いてみると・・


「ただ単純に『開け』と命令するだけでエロ爺の亜空間庫が開くはずです」


俺はクララの言った通りに念じてみる



『開け!!』


つづく・・・

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