第257話 257.アリシャの嫉妬
<真也>
色々とやらなければいけない事が山積み状態
はっきり言って俺はキャパシティーオーバー状態だぜ!!
オリアーナはハンバーガーショップ
アレクシアは雑貨屋
ルーシーは洋服屋
リネットはランジェリーショップ
マリーは男風呂
メイは女風呂
と担当は決めたものの、俺の準備が追い付かない状態で『フライドポテト』と『ポップコーン』の試作と試食はハンバーガーショップ担当のオリアーナを中心に試作をしながら教えたのだけれど結構大変みたいだ。
なんせ、今までこの世界では全く無かった食べ物なんだ!!
それに
『フライドポテト作成の魔道具』
『ポップコーンメーカーの魔道具』
そんな現代版の機器を魔石を原動力に異世界仕様に魔改造した機械を使わなければいけない為にハンバーガーショップ担当のオリアーナも施策が終わったらぐったりしてた。
俺が見かねて
「大丈夫かオリアーナ」
と声を掛けると
「だいじょうぶりぇしゅ~」
と返して来たオリアーナにちょっと笑ってしまった俺
「笑うなんて酷いじゃないですか」
「すまんすまん。オリアーナ一生懸命やってたもんな。一人で無理そうならナディアかチェルシーに声を掛けてもう一人付けて貰ってくれ」
「いえ!!大丈夫です!!自分で出来る所までやってみます。それでもダメそうだったらナディアさんにお願いして一人付けてもらうようにします」
「おお~偉いなオリアーナ」
俺はそう言ってオリアーナの頭に手を持って行って思わずオリアーナの頭をナデナデ
「ふにゅ~」
瞬間真っ赤に顔を染めてゆで上がるオリアーナ
う・・
その瞬間俺をみる鋭い威圧の視線
アリシャが俺を睨んでるよ~~!!
お・・
他の女の子に触ったから?
俺はオリアーナの頭を撫でていた手を思わず引っ込めて
「オ・・オリアーナ・・と・・とにかくだ・・無理をしないようにな・・」
「ひゃいがんばりましゅ」
「お・・おお~」
俺はそう受け答えするなり、アリシャの所に下がって、アリシャの手を握ってアリシャのご機嫌を・・とる・・
そして・・
ちらっ・
っとアリシャの表情を見ると・・
『うん!!機嫌が治ったみたいだ』
オリアーナに思わず簡単にスキンシップしてしまったが、これからは考えて行動しないと大変な事になるな・・
俺はその後、
『俺は魔法パンの製造装置』
『俺は魔法パンの製造装置』
『俺は魔法パンの製造装置』
『俺は魔法パンの製造装置』
『俺は魔法パンの製造装置』
そう自分に言い聞かせながらも、ハンバーガーショップで使う『魔法パン』の製造機と化していたのだった。
うをぉ~~
この世界にも早く製パン工場を作らねば!!
つづく・・・
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