第256話 256.俺の本当にやりたい事って何なんだろう?
<真也>
俺の夢は・・・
『起業して一代で従業員1000人以上の会社を起こす事』
そして
『誰も考えつかない物を作り出し世界制覇!!』
その為に、東〇大学工学部に入り頑張って来たハズなのに!!
その夢が本当に俺の叶えたかった夢なのか?
段々と解らなくなってきている。
あの理工学部の実験ミスで俺は異世界に飛ばされた事によって、今まで必要な物以外は無視して人との関わりを極力避けて来た俺の人生は一転してしまった。
関わらないように・・
そう思っても、強制的に関わらざるを得ない状況になってしまう。
関わったら関わったで、失いたくない大切な物がどんどん出来てしまいどうしても守りたくなる。
理工学部の実験ミスによる爆発に巻き込まれた事によって、偶然に巻き込まれた俺を見つけた麗香との
そして異世界に行ってジャクソン家の魔導士達の権力闘争の罠にハマって命を失う予定だったアリシャを助けた事によって繋がった
アリシャと出会った事によりアリシャの家族
国王 ヘンリー・リトリア
王妃 エリザベス・リトリア
第一王女 アリシャ・リトリア
第二王女 グレース・リトリア
長男 ルイス・リトリア
皆、皆失いたくない良い人ばかり
アリシャの度に同行していたリリス、トリア、ナスティア、クリス
一旦各家に戻って此れからの事を相談するっていってから、連絡がないけれど大丈夫なのだろうか?
すこし心配になって来る。
そして麗香の伝手で、金塊を処分する為に紹介してもらったジュエリー店の佐竹さんとの
そうやって大切な人達がドンドンと増えた事により、今まで思ってた
『起業して一代で従業員1000人以上の会社を起こす事』
そして
『誰も考えつかない物を作り出し世界制覇!!』
だったはず・・・
でも!!
今はそんな物、どうでも良い事のように思えてしまうのは何故なんだろう?
麗香や、アリシャや、アリシャの家族達、それにアンドロイドのクララ、そして佐竹さん達と楽しく面白く好きな事をして過ごしてみたい。
そんな風に思えてしまうのは・・・・
この異世界は原初の魔導士モノリス・ストレイアの弟子達が変に魔法を流行らせた為に、肝心の文明の進歩が全くされないまま今まで来てしまっている。
そして運の悪い事に、食生活も魔獣を狩って魔獣の肉や、毛皮、魔石などを売る事により十分すぎる量が流通している為に今までは何の問題も起きなかった。
タダ・・
モノリス・ストレイアの弟子達によるオーバードライブが開発?されてからは強力な魔獣に魔獣が進化して段々と普通の人間では魔獣が狩れなくなってきた事。
このままじゃ、この世界は何れ魔獣に滅ぼされてしまうだろう。
国とギルドが協力して魔獣を狩って、狩った魔獣の魔石や魔獣の肉、そして魔獣の素材が上手く回るような仕組みを作らなきゃな・・
そういやこの異世界
『ギルド』
は有るけれど、魔獣の素材の買取や、商業権のような仕組み、そして銀行業務に似た仕組みしか無いんだよな・・・
この世界にギルドは有っても
『ラノベのような冒険者ギルドは無い!!』
いっそ今のギルドを『冒険者ギルド』みたいな仕組みにするか?
アリシャに相談してアリシャの両親に動いてもらってリトリア王国からギルド改革をしてみたら何とかなるんじゃ?
つづく・・・
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