第247話 247.山賊との対戦
<真也>
今正に眼下の街道で火球の攻撃を受けて15台の馬車の商隊の先頭の馬車が攻撃を受けて街道のど真ん中で横転
「真也直ぐに山賊を殲滅するわよ!!」
俺の真横を飛行していたアリシャがそう言った瞬間に一気に火球で襲われた商隊の馬車に向かって降下してゆく。
血の気の多いお姫様だぜ!!
流石エリザベス王妃の娘ってところか!!
山賊は何処だ?
まだ姿が見えない
ラノベみたいにMAP機能で調べられたら滅茶楽なんだが・・そんな都合の良い物なんて無いもんな・・
『それくらい実戦で能力を上げて、敵の気配を感じれるようになれ』
って事なのか?
『野生の勘』
を磨いて聞き感知しろって事だんだろうな・・
「ボンッ」
うをぉ~!!
アリシャ火球で山賊爆散させちまってるじゃん!!
『捕まえて山賊のアジト突き止めなきゃいけないのに!!』
今から暴走してどうすんだよ!!
取り合えず止めなきゃ!!
俺もアリシャの戦闘している場所に急降下し
「アリシャなに敵を爆散さしてんだよ!!山賊のアジト突き止めなきゃいけないんだから牽制だけにしろ!!」
「あ~そうだったわ。しっかり魔獣との戦闘感覚だったわゴメン」
街道脇の森の中の木々を盾にして複数の山賊の姿が見え隠れしている。
「アリシャ森の中は火は燃え移るから危ない。シャイニングアローを使え」
「解ったわ」
俺とアリシャは複数本のシャイニングアローを同時に射出し山賊をけん制
「クソ大量のお宝が久しぶりに入ると思ったのにとんだ邪魔が入りやがった」
「魔法使いが居るとは思わなかったぜ。敵は2人だけだ!!数で押せ!!」
「大地に普く存在する不変の力よ、わが求めに応じ、我を対価にこの魔導書に顕現したまえ・火球」
「大地に普く存在する不変の力よ、わが求めに応じ、我を対価にこの魔導書に顕現したまえ・火球」
「大地に普く存在する不変の力よ、わが求めに応じ、我を対価にこの魔導書に顕現したまえ・火球」
「大地に普く存在する不変の力よ、わが求めに応じ、我を対価にこの魔導書に顕現したまえ・火球」
複数の詠唱が聞こえ
『ボンッ』
『ボンッ』
『ボンッ』
・・
・・・
っと火球が俺達に向かって撃ち出されてくる。
俺とアリシャは同時に結界を張る!!
『ドンッ』
『ドンッ』
『ドンッ』
『ドンッ』
『ドンッ』
複数の火球が俺達の結界に直撃し一気に爆炎に飲み込まれる俺達の姿
「やったぜ!!数で押せばこんなもんだ!!!」
「2人だけで俺達に立てつこうってのが無理なんだよ」
「全員あの商隊の馬車を襲うぞ!!全員突っ込め~」
そう言って一斉に森の中から走り出す山賊達
俺達が今の攻撃で丸焦げになったと思ってるんだろう
「アリシャ殺すなよ!!腕とか肩を狙え。足は行動不能になるから止めろ」
「解った」
爆炎が晴れる前に俺とアリシャは複数のシャイニングアローを射出
「グワーッ」
「ギャーーーー」
「グワーッ」
「ギャーーーー」
「ギェーーー」
走り出した山賊の腕や肩を貫いてゆく
後続の男達が気づいて
「生きてやがったのか!!」
「全員で攻撃しろ敵は2人だけだ!!」
そんな後続の男達は
「グウェ」
「グウェ」
アリシャのシャイニングアローにより股間を射抜かれて激痛と共に第二の人生を歩み始めた。
『此処でそれをやる?』
まあ~これで女性とのピーは一生出来なくなった訳だから実害は無いか・・
「クソ!!クソ!!クソ!!」
「何なんだよお前達!!」
大量のお宝を確保出来ると思って襲ってきた山賊達が悪態を吐いくる。
そんな時
俺達の後方で
『ドーーーン』
っと爆発音がして馬車が1台燃え始めた
「襲撃は失敗だ撤退だ皆撤退しろ!!」
山賊達の後ろの森の中から指示が出る。
後ろの安全な所から指揮しるとしたら、山賊の中で結構上の者だろう!!
その男の声に山賊達が一斉に森の中に走り出す。
「バリバリバリーーー」
お俺はさっき撤退の指示を出した男の頭上に電撃を降らせる
「ぐをぉ」
っとくぐもった声と共にその男の体が崩れ落ちた。
「全員逃がすんじゃなかったの?」
アリシャが予定と違う処置に思わず聞いて来た。
「もしもの時の保険ってやつだ!!」
「そうね山賊のアジトが解らなかった時はアレに吐かせる手もあるわね」
「それよりも燃えている馬車を何とかしよう!!」
俺達は電撃で確保した男を縛って肩に担いで商隊の馬車に戻り、燃えている馬車を水魔法を発動して火を消す。
すると後ろから
「どなた様かは解りませんが、今回は助けて頂いてありがとうございました。私はこの商隊の長をしておりますデグラシア商会の会頭のゼルドと申します」
「いえいえ大事に至らず良かったです」
俺の後ろからアリシャがゼルドと言った男性に声をかけた
そんなデグラシア商会の会頭のゼルドは一気に片膝をついて平服し
「アリシャ第一王女様とは気づかず申し訳ございません」
っと言った言葉に馬車から出て来た全員もビックリして両膝を付いて頭を下げて平服
「皆さん頭をお上げ下さいませ。私は今は横に居る真也の一介の妻です」
っと満面の笑顔で全員に宣言?
うをぉ此処でそれを言う?
まあ~遅かれ早かれその内解ってしまうんだから良いか・・
アリシャの言葉に全員が復帰頭を上げ
「「「「「姫様助けて頂いてありがとうございます」」」」」
っと一斉にお礼
そんな時
「シュッ」
っと馬車の中から音が!!
俺は一気に馬車に向かって距離を詰め、馬車の中から一人の男を引きずり出して街道の上に叩きつける。
路面に男を叩きつけた瞬間
「ぐへっ」
っと男の肺から空気が漏れる
「お前は襲ってきた山賊の一味だな」
「ぐぐ・・ぐぐ・・な・・なんの事でございましょう。私は一介の平民でございます」
「じゃ~腕の奥にある入れ墨は何なんだ?」
そう言った瞬間
「シュッ」
っと音がした瞬間
「カンッ」
っと俺の目の前で何かが弾かれる音がする。
『落ちたのは吹き矢の矢!!』
そして路面に座り込んでいた男の手には細い筒が握られていた。
「残念だったな俺には結界が張ってあるんだ。さ~全部洗いざらい吐いてもらおうか山賊の仲間さん?」
伏兵が居たとは俺も夢にも思わなかったぜ!!
ある意味ラッキーだったのかもな
俺のそんな言葉に山賊の仲間だと思われる男は
「うぐぐぐぐぐぐぐぐわぁ~~~~~」
っと急に苦しみだし・・・
泡を吹いて白目をむいて突然倒れた。
つづく・・・
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