第246話 246.山賊探し・・ちょん切りの刑?

<アリシャ>


真也は『不思議の国のアリス』に集まった女性の出会いの為のお見合いパーティーを開くって言ってたけれど・・・

果たして熊く行くんだろうか?



『凄く不安』


ジャクソン家に関わった女性達や、オールデス家に関わった女性達、先行きどうなるか解らなかった女性達をあんな風に自立できるようにと一生懸命工夫している真也


若い少女達に一か月金貨1枚~金貨2枚の給金

そんな大金を払える所なんて余程の所じゃないと無いって侍女のチェルシーや此処を管理してくれているナディアも言ってた。


結構美形の男達の誘いにも、声を掛けられた美少女うさ耳アリスちゃんは

『ご主人様に決めています』



とか全員が返していた・・

真也って自分に向けられた行為に鈍感なんだから!!

もっと自覚して欲しいものだわ!!


私と真也は男達が話していたトリステインから、レノウンの街へ続く街道沿いの上空を飛行しながら眼下に見える街道を行き来する人達に視線を向け山賊達に襲われていないか注意しながら見てゆく。

「上空からこんな風に地上の風景を見てみると、まだまだ魔獣って多いわね」

「ジャクソン家の魔導士達が魔獣討伐資金だけ取って、魔獣討伐を全然やって無かった附けがこんな風に魔獣の増加って形で跳ね返ってきてるんだろうな」


確かに自分達の力で魔獣討伐出来るからと、オーバードライブを使って魔獣を殲滅している内にオーバードライブによる余剰魔素が原因で魔獣が強く進化して手に負えなくなったって・・

『魔導士ってバカなの?』


『きっとバカの集まりよね?』


『モノリス・ストレイアに愛想を尽かされて捨てられちゃうなんて自業自得』


まさか、ジャクソン家に囲っていた100人以上の性奴隷を好き放題していた事で、ジャクソン家が取り潰しになった為にそれが出来なくなった為に山賊やって女性を拉致して好き放題してるんじゃ?


うわ~~考えたら私ムカムカしてきちゃった!!


全員捕らえて順番にちょん切ってやろうかしら!!

第二の人生で男に犯される苦しみを味わえば良いのよ!!


真也ならアソコもちょん切った後で女の子に造形できるんじゃないのかな?

後できいてみよう


『出来たら良いな』


「アリシャ何か楽しそうだけど、良い事有ったのか?」


私はそんな事を想像してニマニマしていたのだろう。真也が私の表情を見てそんな質問をしてくる。

「もしも山賊がジャクソン家魔導士の残党だったら、アソコをちょん切って第二の人生を歩ますのも楽しいかなって思ったらワクワクしちゃったの」


「アリシャって結構エグイ事考えてたんだな」

「でもそれくらいのペナルティーは課しても良いんじゃないのかな?真也アソコちょん切って女の子にアソコを造形とか出来ないの?」


「俺女の子のアソコなんてじっくりと見た時無いから無理」

「私の見せようか?」

って真也に言ってみると

顔を真っ赤に染めて


「ば・・バカな事言うんじゃない!!そんな事をすれば俺の中のモノリス・ストレイアの人格が暴走するから止めてくれ~~~」


って私に両手を合わせて必死にお願いしてくるの。

うふっ~そんな真也の慌てようってちょっと可愛い~


『もっと虐めたくなっちゃう私』


まあ~麗香の電撃を真面に食らってプスプスと煙を上げてるのを見ると、麗香に回復魔法を掛けてもらえるって解っていても結構キツイんでしょうね。


私もおちゃらけで


「穴があれば良いんじゃない?」

「そんなもんなのか?」

「そういう物よ!!」

「適当でいいならやってみても面白いな」


・・・


・・・


私と真也はそんな話を延々としながら街道の上空を飛行してると・・

15台近くの馬車が連なって街道をレノウンの街の方からトリステインの街の方へ走って来るのが見えた。


「大きな商隊ね」

「15台の馬車が連なって走っているのも圧巻だな。これだけ大きな商隊だと魔獣も襲ってこないだろう」

「民間の駅馬車大きな商隊にくっ付いて移動する事が多くなったって聞きますね」

「あれだけ魔獣が増えてきたらそれが安全なんだろうな」


「ドドーーーン」

私と真也が話している最中に商隊の先頭の馬車が火球の攻撃で車輪が大破し煙を上げた。

攻撃の余波で馬車を引いていた馬が暴れて街道に真横に横転


「きゃーーーーー」

「山賊の襲撃だ」

「みんな逃げろ」

「キャーーー」

「キャーーー」

「キャーーー」



・・・・


「キャーーー」


一瞬で、眼下の街道の商隊は大パニックに陥った。


つづく・・・

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