第243話 243.磁器の真っ白なお皿一枚金貨一枚ってボッタクリだろ!!
<真也>
お試しで、適当な商品を置いて始めた雑貨屋さんだったのに・・・
何でこんなにも売れるんだ~
「アリシャ今更なんだけど此処で販売している真っ白の磁器のお皿とか、この世界では幾らくらいするんだ?」
とアリシャに聞いてみたら
「え~私お皿とか買った事が有りませんから解りませんわ」
うん当然の答えだな
一国の王女様がお皿とか普通買う事が無いよな~
聞いた俺が浅はかだった
そう思いアリシャの侍女のチェルシーに
「チェルシーだったら此処で販売している磁器の白いお皿この世界で買うとしたら幾らくらいなんだ?」
と聞いてみると・・・
「大変言いにくい事なのですが・・金貨1枚はするかと・・」
侍女のチェルシーのその言葉に
「へ?」
っと素っ頓狂な声を上げてしまってた俺
「チェルシー今なんと言った?」
「この真っ白なお皿一枚金貨1枚は最低致しますよ?」
「まじですか?」
「本当でございます。売価を決める時に本当に銀貨1枚で良いのか不安に思ってはいたのですが・・ご主人様が決める事だから口出ししてはいけないかと黙っていたのですが、言った方がよろしかったでしょうか?」
うわ~皆俺に気兼ねしてたのかよ~
それにしても、この磁器の真っ白なお皿1枚が金貨1枚ってボッタクリだろ?
「俺はこの世界の事が全然解らないんだ。これからは疑問に思ったらドンドンと言ってくれて構わないからな」
「はい承知しましたご主人様」
チェルシーはそう言って俺に頭を下げて来る。
あ~皆俺に気兼ねしてたのか・・・
そうだよな・・
俺って皆を助けた位置づけになってるっぽいからな
はぁ~
まさかこの磁器の真っ白なお皿1枚が金貨1枚って・・
「チェルシーもう一つ聞くんだが、このガラスのグラス1個こちらの世界の値段で幾らくらいするんだ?」
「このグラスも金貨1枚以上は確実に致します」
真顔でシレっと答えてくれるチェルシー
「まじかよ~」
「まじでございます」
あれ?
言葉使い変わったのか?
俺に合わせてくれた?
そう思ってチェルシーの顔を見ていたのだろう
チェルシーが俺を見て少し赤みのさした表情で
「にこっ」
っと微笑んでくれる。
「おお~美少女の微笑みって半端ねぇ~~
『思わずドキッっとしてしまったぜ』
『むにぃ~~~』
『むにぃ~~~』
可愛いチェルシーの笑顔に見惚れていた俺の頬を俺の両脇からアリシャとクララが引っ張りながら
「何見惚れてるんですか?」
「ほかにも手を出すつもりですかマスター?」
うへぇ~~
怖いです2人共
超~~超~~美少女が怒っているのは似合いませんよぉ?
「いひゃいでしゅ~」
「真也反省してる?」
「洗脳してしまいましょうか?」
「反省してまひゅ」
俺はもう怖くてそう言ってしまったよ
俺段々と尻に敷かれ始めてるんじゃ?
『まさかこれが調教っていうやつ?』
「反省してるんなら良いですわ」
「私達以外に反応しちゃダメですよマスター」
アリシャと麗香エリザベス王妃に何か言われてたけど・・
『夫の扱い方?とか伝授されたんじゃ』
その内ヘンリー国王みたいにされちゃう?
考えると怖くなるから考えるの止そう!!
しっかし磁器の真っ白なお皿もガラスのグラスもこっちの世界では金貨1枚で売られてるなんて思わなかったぞ!!
それを銀貨1枚で販売してる此処の雑貨屋
そりゃ~目の色を変えて買いに来るのも解るな
日本円にして10万円で販売されている物がここの雑貨屋で1000円で販売されてたら誰だって買うよな~
因みにナディアが教えてくれた事によると、この世界の一般市民の使ってる食器は木製の食器が殆どなのだそうだ。
はじめて知ったよ!!
『だからゴブカラに付けてる木で出来たフォークを全員捨てずに持ってるんだ』
この世界って遅れすぎてるだろ!!
雑貨屋さんの建物と、この外のオープンテラスの横に作った雑貨特設売り場の両方で販売しているにも関わらず両方ともお客さんの行列が途切れる事が無い
この世界って楽しみとか他に無いのかよ?
って言いたい気分だ。
『まさか・・やることが無いから異世界は子供沢山が多いのか?』
つづく・・・
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