第237話 237.今日からまた始まる憂鬱なお仕事

<麗香>


真也はルーナと名付けたアンドロイドを佐竹さんの所に送り届けた後、真也、私、アリシャ、クララを連れて東〇大学病院の私の個室へとテレポート

私とクララを置いてアリシャと真也は異世界で今日も『不思議の国のアリス』ハンバーガーショップの整備に転移していっちゃった。


ハンバーショップは大盛況だけれど、真也がいなければ回らない。

今日はハンバーグと揚げたポテトとポップコーンをめにゅーに追加して販売するらしい。

ハンバーガーショップはまだまだ手が離せない感じ。


真也とアリシャが異世界に転移して行った後の何もない空間を見つめながら


「あ~私だけまた別行動か~」


って思わず独り言

「麗香一人じゃ無いですよ。私も居るじゃないですか~」

ってにっこり笑顔を向けて来るクララ


「あ・・ゴメンね~」

「いえいえ~」


クララが一緒にいてくれてたんだ。

真也がアリシャと転移して行ったの羨ましくってついナーバスになっちゃってた。

クララを私に付けてくれてるのも真也なりの気づかいなんだろうな~


クララ・・

どう見たってアンドロイドには見えない!!

地球から言えば未来の技術で作り上げられた最高傑作?


『それをあのエロ爺が作り上げたなんてもっと信じらんない!!』


女性問題を覗けば科学技術にしても魔法技術にしても超~天才だったんだろうけど

何でよりにもよってあんなエロ爺になんかになっちゃったのかな!!


『クララはモノリスが初恋の人に手痛く振られちゃった反動』


って言ってたけれど・・

私も・・・

あの豚野郎と政略結婚させられていたら狂っちゃったかも・・しれない


でも!!


モノリスみたいにエロい方向には狂わなかった自信は有るわ!!


『天才とバカは紙一重』


ってことわざにあるけれど、天才は常人では想像もつかない着眼点から優れた研究や作品を生み出すけれど、その考え方があまりにも常識とかけ離れているためにとんでもない事を平気でやっちゃう。


モノリス・ストレイアはエロい方向に行っちゃった。

現実の女性からの余りにも惨い仕打ちに、自分の思う通りに動いてくれる究極の女性型アンドロイドに行きついた?のかもね。


「麗香、そろそろ診察準備をしないといけない時間です。私はこの世界を掌握する間暫くの間は麗香のお仕事のお手伝い今までのように手早くは出来ませんので緊急の処置が必要な時は声を掛けてください」


そう言ってクララは私の手を握って診察室へと先導してゆく。

え?

クララ?


今なんて言ったの?


『世界を掌握?』


クララ一体何をするつもり?


「クララ貴方一体なにをするつもり?」

「この世界の掌握です」


それは今さっき聞いたけど・・

それ以上聞くのが怖い・・


「そ・・そうなの」

「はいそうなんです」


気にしたら負けよ麗香!!

クララは未来から来たアンドロイド!!

私の知識じゃ把握できなくて当然なの!!


『うん大丈夫・・きっと・・』


最近東〇大学病院でもクララの事は噂になっている。

この地球上ではあり得ないような美しい容姿

物凄く綺麗で

メイド服の上に看護師用のエプロンを付け

私の助手をしていて優しい応対が出来る超美しい女性


クララが私に就いてから、私が治療しているように見せかけて治療魔法をクララが発動してくれている。

おかげで私の診察に対する疲労は全く無くなったと言って良い!!



それとクララと私とアリシャの秘密

クララを真也の嫁候補に入れる見返りにアリシャと私は魔法技術をコピーしてもらった。

私達は偶然真也にもらって食べたスライムの欠片の中に入っていたナノマシーンを体内に入れた為に不死の体になったらしい・・

そのナノマシーンはモノリス・ストレイアの体の中に入っていた物らしくてクララにそのナノマシーンに魔法をコピーしてもらったの


でも私達の体内魔力はそう多くないから今は使えない物が多いから、今体内魔力を増やす訓練中!!

真也はモノリス・ストレイアの人格の影響を受けない為にモノリス・ストレイアの記憶にアクセスする事を止めているからナノマシーンの詳しい機能まではまだ解っていないってクララは言ってた。


そう真也の中のあのエロ爺の人格をどうにかしなければ、落ち着いて・・・

うう~思わず想像しちゃった・・


『私だって早く真也とイチャイチャしたいのよ~~~』


でも今は我慢!!

アリシャとクララに約束したんだから!!


『打倒モノリス・ストレイアのエロ爺!!』


つづく・・・

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