第235話 235.結婚式の事忙しすぎて忘れてた・・・

<麗香>


真也とクララは、異世界の宇宙船の中に格納している500体のアンドロイドの内の1体を起動させて佐竹さんの護衛兼秘書として付ける為に異世界の宇宙船に行ってアンドロイドを起動しクララの記憶をコピーして起動したアンドロイドに移植する為の作業の為に今はこのリリスヒルズ 40階の401号室のこの部屋には居ない。


残されたアリシャと私は


「はぁ~」


「はぁ~」



と同じようにため息を付きながら紅茶の入ったティーカップに口を付けている。

「複雑な気分よね~」


「そうよね~嫁候補がまた一人増えちゃうとおもうと憂鬱よね」

アリシャの言葉に私も追随



そう言えばアリシャはリトリア王国第一王女

真也が襲われていたアリシャを助け、その後偶然の成り行きで魔導士の権力を傘に結婚を迫っていたジャクソン家のグラノラのクーデターを阻止した為に真也に恋をしたアリシャ


リトリア王国はどうするのかな?

真也が王様候補?


「アリシャ、アリシャと真也が結婚する事になったらリトリア王国は誰が王様になるのか決めてるの?」

「お父様もお母様も好きにしなさいって言ってくれてる」

「じゃ~真也がリトリア王国の国王になるって事?」

「お母様は真也の事凄く気に入っているし、妹のグレースも真也に気が有るみたいなのよ・・このまま真也が王様になったらお母様もグレースも寝室に特攻してきて既成事実作ちゃいそうで不安なのよね・・」


へ?

エリザベス王妃とグレース第二王女ってそんなに危険?真也の貞操の面で・・

あ・・

そう言えば王城に泊まった時に枕を持ってスケスケネグリジェを纏ったエリザベス王妃とグレースちゃんが私達の部屋に当然のように入って来たわね!!

『あれってそういう意味だったの?』


確かにジャクソン家の魔導士達の起こしたクーデターでアリシャの家族全員殺されかけたから真也に恩を感じているのは解るけれど・・・


「アリシャはどうしたら一番いいと考えてるの?」


ドンドンと増える嫁候補

真也の傍に居るのは私だけって思っていたのに!!

異世界では女は政略結婚の道具


『貴族や王族に生まれた女性には好きな人と結婚する自由は無い!!』


一時前の私の境遇と同じ!!

あの白豚と政略結婚さされそうになった時の悔しさは忘れない

だから同じ境遇だったアリシャを私は受け入れた


私の問いかけに帰って来たアリシャの答えは


「お父様は35歳、そしてお母様も30歳とまだ若いわ!!そして長男のルイスは今10歳、あと5年もすれば成人して結婚する年齢になるわ。

私としては5年後ルイズが成人して結婚と同時に王位を継ぐのが一番いいと思ってるの」


「そっか~そうするとアリシャは自分の結婚式とかどうするの?」

私はアリシャの答えに思わずそう聞いてしまってた

アリシャは私の質問に驚いたように


「あ・・全然考えて無かった。そういう麗香はどうなのよ?」


え?

質問を質問で返しちゃう?

結婚式?


「あ~~~~此処の所の騒動で結婚式の事頭からしっかり抜けてたわ」


アリシャと私は思わず顔を見合わせて


「くすっ」


「くすっ」


っと笑いあってしまってた。


つづく・・・・

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