第224話 224.捕まえた襲撃犯

<真也>


目の前でボコボコと肉体が膨張し巨大化してゆく捕らえた襲撃犯

これヤバいんじゃね?

魔獣かとか?


「真也これどうするのよ」

麗香が混乱して絶叫

おれも叫びてえ!!


どうするコレ!!?

ここで魔獣かなんてされたら・・


このまま火炎で焼却?


それとも


隔離?


あ・・


『結界』


瞬間頭の中に浮かんだ結界を発動し肉体が巨大化してゆく襲撃者の男を結界で覆う

結界は筋肉が膨張し続ける襲撃者だけを覆ってその結界の中を膨張する肉体が埋めてゆく


取り合えずは・・

『こっちに対する被害は抑えれる』


それにしても何なんだ?

これで魔獣になったらシャレにもならねえぞ!!


結界のなかから・・


「助・・けて・・く・れ!!奴・ら・裏切り・・やがっ・た」


裏切られた?

「佐竹さんこいつ何かされたんですかね」

「今さっきの爆発で襲撃失敗と判断され、事前に呑まされていた薬を何かの方法で投与されたのではないかと思われます」


「このまま変形して魔獣化とかするのでしょうか?」

「その可能性が高いですが、そういう薬が開発されたとは聞いた事はありませんのでどうでしょう?」


「もう結界一杯に膨張しているわよ。どうすんのよ」

「気色悪いです」

「マスターもう直ぐこの物体は死滅します」


麗香、アリシャの見た目感想はどうでもいいが、クララの言った言葉が気になる

「クララ、目の前の奴は魔獣化しないのか?」

俺の問いにクララは


「細胞分裂を無差別に促進するだけの機能のようです。生体エネルギーを消耗し細胞分裂するようですから生体エネルギーを全部消耗した段階で死滅するでしょう」


目の前の巨大化してゆく肉塊を凝視しながら状況をせつめいしてくれる。

クララをみて気が付いたんだが、肉塊を凝視するクララの瞳は青く光を発しているよう

クララの目は特殊な成分検出が出来るみたいだな・・

古代宇宙文明の科学技術の結晶


『クララは優秀なアンドロイド』


モノリス・ストレイアの知識にアクセスすれば詳細は理解できるのだろうが・・

モノリス・ストレイアの知識にアクセスすれば当然モノリスストレイアの人格が顕現する


あのエロ爺の人格が・・


そうしている内に結界内一杯に膨張した襲撃者の肉塊は淡く


『ボワッ』



っと発光した瞬間膨張し続けた細胞が



『ボンッ』


っと破裂

透明な結界内は一瞬で真っ赤な血と肉片に

そして唯一真ん中に唯一一回り大きくなった真っ白な人骨が鎮座していた。


「うぷっ」

「うううううっ」


麗香とアリシャがその光景を見た瞬間、2人共口を押えてトイレに駆け込んでいった。


つづく・・・

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