第219話 219.深夜の静かな戦闘のハズが・・・

<真也>


俺達が犯人について話し合っている内に、この銀座のビル街に不釣り合いな大型ダンプカーが『ジュエリージュエリー』のビルを少し過ぎた所に止まると、路地裏に隠れていた男達がワラワラと沸いて出て来た。

運転手と何か話しているよう?

時間はAM1:00ジャスト


道路の真ん中に止まっていた大型ダンプカーが突然


「ピッ バックします」


「ピッ バックします」


「ピッ バックします」


「ピッ バックします」


一気に『ジュエリージュエリー』のビルにバックで突っ込んでゆくよう。


あ~前進で突っ込むとばかり思ってた

前進で頭から突っ込むと運転席が押し潰されるわな~


『奴らもそこまでバカじゃなかったって事か』


おお~やべえぇ~

見惚れてしまってたぜ

『ジュエリージュエリー』にそのまま大型ダンプが突っ込んじまう!!


『収納』

そう念じた瞬間『ジュエリージュエリー』の店舗にバックで突っ込もうとしていた大型ダンプカーが忽然と消えた。

集まった男達がそれをみて一気に騒ぎ出した。

「な・・何だなんだ?何が起きた~~~!!」

「どういう事だよ。奴ら俺らを騙したのか?」

「クソ~~こうなりゃ破れかぶれだ~~ぶっ放して宝石と金庫を強奪だ!!此処まできて諦めるなんざ出来ねえっつの!!」


そう言って男が背中に抱えていた武器を構える

「あれって対戦車砲なんじゃ?」

「え・・なんて物出してんのよ」

びっくりして麗香が叫んでしまった。


その瞬間

道路に集まっていた輩が一斉に上空の俺達を見上げた

あ~

やっぱりですか~

気が付いちゃいましたね


俺は一気に武器と着ている服を『収納』


『残った男達は・・・全裸で街中に立ったムサイ男達マンマ変態ですね』


声を出される前に『魔魔獣部屋にご招待』

一足先に収納した大型ダンプの運転手も『魔魔獣部屋にご招待』しているから、もう黒の森のブラックタイガーに召し上がられてるかな?


『ジュエリージュエリー』の店舗の前に居た奴らは全員此れで魔魔獣部屋送り


「後は・・・・居た居た~暗闇の中でも監視できる案視カメラ搭載のドローンちゃん」


俺はそう言いながら『ジュエリージュエリー』のビルの上空を飛ぶドローンを指さした。

「へ~最近は敵も監視は技術革新なのね。あれどうするの?」

「クララ、あれを操作している奴の居場所解るか?」

「マスターお任せください。ここから100メートル離れたビルの横に止まっている黒塗りのミニバンの中からあのドローンを操作しています。既に私達の事もバレたようで逃走準備に掛かっています」


「じゃ~確保だな。」


ドローンと黒塗りのミニバンを空間庫に収納

「この収納した連中は今回あいつらを集めて指示を出していた奴らだと思われる。佐竹さんに相談して今後の事を決めよう」


そう言った瞬間に


「ガツンッ」


と結界に衝撃が!!

「用意周到というか、2重3重に失敗した時の始末をする部隊まで投入とは用心深いな。結界を張ってなかったらヤラレテいたな」

スナイパーは一キロ先のビルの屋上から狙撃してきたようだ。

もう逃げようとしている。


ご丁寧に

5人もいやがる

「ガツンッ」

「ガツンッ」

「ガツンッ」

「ガツンッ」


おお~

「凄い凄い1キロ先から遠距離狙撃って超~優秀なスナイパーじゃん」

でも逃がしはしないぜ!!


一気にスナイパーの居るビルの目の前まで転移

『一気に5人を収納』


「もう流石に居ないよな」

俺が独り言を言うとクララが速攻


「いえ今走行中のミニバンから私達は狙われています。来ます!!」


と言った瞬間ミニバンからロケット砲が


「ドンッ」


っという音と共に発射されミサイルが俺達目掛けて弧を描いて飛んでくるのが見えた


「又かよ~~もういい加減にしてくれ~」


俺の絶叫が夜空に響いた。


つづく・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る