第216話 216.お手柔らかにお願いします

<真也>


うう~気もじわる~い・・・

最悪の気分だぜ?


俺?

どうなった?


何か?


『良い香りするんだけど?』


それに暖かいし?

此処は?

もしかして天国って所なのか?


俺の意識が急速に才覚してゆくと同時に!!


『思い出した!!』


俺はクララに攻撃魔法で攻撃させたんだった!!

そう思い出して目を開けると!!


『俺は全裸でベッドに寝かせられ両脇をアリシャ(全裸)と麗香(全裸)が抱き締めて!!クララは俺の上に全裸でうつ伏せに抱き着いていた』


肉布団かい!!

どうしてこうなった?


「真也、クララから理由は聞いたわ!!ちゃんと理由を言ってもらわないと私達解らないんだからね。私もアリシャも真也に嫌われちゃったんじゃって心配してたんだからね!!」

麗香が胸を俺に押し付けながら文句を言ってくる。


「そうよそうよ!!まさかモノリス・ストレイアの記憶と一緒にモノリス・ストレイアの人格までコピーしてたなんて知らなかったのよ。

あまりにも私達に手を出さないから嫌われちゃったんじゃないかって心配してたあのよ真也!!」

アリシャも激オコだ。

「モノリス・ストレイアは科学者としても魔導士としても超~天才だけど、女の裸を見ると見境なくやりたくなるエロじじいだから俺を刺激するとモノリス・ストレイアの人格に俺の体が乗っ取られてモノリス・ストレイアに好き放題されるんだよ!!

アリシャや麗香、そしてクララをエロ爺に好き放題されるのは絶対に許せないんだよ!!

アリシャ、麗香、クララも全く別人のエロ爺に自分の体を好き放題されたくはないだろ?」


「うわ~マジ?真也の口から直接そんな事聞いたらゾッとするわね。そんなエロ爺に抱かれると思うだけで寒気がするじゃない」

「真也と違う男に抱かれるなんて死んでも絶対に嫌ですわ!!」

麗香とアリシャも滅茶滅茶嫌そうな表情なんだが・・


「そう言ってくれるのは嬉しいんだが・・

この状況ってさ~

めちゃめちゃ不味い状況って解ってるか?

あのエロ爺の人格がいつ出てきて俺の体を乗っ取るか解らないんだぞ?

出来ればあのエロ爺の人格を抹殺出来るまでは。こういうのは控えて欲しいんだが・・・」


「マスター大丈夫です。マスターの体がエロ爺に乗っ取られそうになったらマスタの中のナノマシーンが感知して知らせてくれますので電撃で瞬殺?いえ気絶させれば大丈夫ですからご安心を」


おい!!

クララ!!


今一瞬、瞬殺・・・って言ったよな?な?


めちゃめちゃ不安なんだけど!!

絶対に安心できないから!!


「クララ真也の体の中のナノマシーンが感知するのをどうやって私達認識すれば良いの?」

「私にもその方法解りますでしょうか?」

「ハイ何回か実地で実感すれば可能ですよ。麗香、アリシャ早速やってみましょう。自分の体の中の神経に意識を向けてみてくださいね。じゃ~真也を刺激してみましょう」


クララの言葉で麗香、アリシャ、クララが~~


『麗香は俺にディープキスしてくるし・・』


『アリシャはな・・何と~~アソコをまさぐり始めるし~~~あ・・ああ・・』


『クララは柔らかい胸を俺の体に押し付けて刺激して~~~ヤバいぞ俺~~~!!』


く・・クソ~~奴が!!


奴が出て来る!!


体が!!


体が乗っ取られ・・・


「今です。エロ爺が出てきました!!殲滅です!!」

クララがそう言った瞬間に


『バリバリバリバリーーーーー』


強力な電撃が俺に浴びせられた。


「ぐぁぁーーー」

俺はあまりの苦痛に意識を一瞬で持っていかれた。


・・・

気が付くと麗香、アリシャにクララが一生懸命何かをレクチャーしているっぽい。

「今一解りにくいですね」

「何か掴みかけた感じなのですが、もう一度やってみないと解らないですね」

「丁度真也が気が付きましたから実践してみましょう。実践あるのみですよ!!」

「そうね!!」

「じゃ~またまた刺激してみましょう。ふふふっ」

「じゃ~皆様、一気にやりますよ~スタート~!!」


「おい!!止め!!やめ~~止めて~~あ・・ああ・ああああ~~」


く・・くそ~~ご多分に漏れずエロ爺が出てきやがった!!


「皆さん来ましたよ!!」

「あ・・こ・・これですね」

「ピリピリっと来る感じ!!此れね!!」


『バリバリバリバリーーーーー』

『バリバリバリバリーーーーー』

『バリバリバリバリーーーーー』


「ぎゃーーーーーー」

嘘だろ!!

3にん同時に・・・

俺の意識は3人同時の電撃に一気に遠のいていった。


・・・・・


・・・・


全部エロ爺のせいだ!!

クソ~~

なんで俺がこんな目に!!


「うふふっ気が付いたわね真也!!気分はどう?」

麗香が満面の笑顔で聞いてくれるが・・


「最悪だぞ」


「では私が気持ち良くして差し上げますわ」

アリシャは満面の笑顔で俺にくちびるを重ねて来る。

良い香り・・


甘い・・香り・・・


多分アリシャのフェロモン?


う・・反応するんじゃネエ~~エロ爺~~!!

その瞬間


『バリバリバリバリーーーーー』

『バリバリバリバリーーーーー』

『バリバリバリバリーーーーー』


「ぎゃーーーーーー」


3人の電撃を浴びて俺は再度意識を失った。

気を失った俺を横に


「此れで完璧ね」

「何時出てきても撃退ですわ」

「早くエロ爺の人格を消滅させないと落ち着いてエッチ出来ないですからね。皆さん今しばらくの我慢ですよ」

電撃の影響で意識の無くなっている真也の横で3人がそう言って抱き合っていた事を真也は知らない。


つづく・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る