第214話 214.メイド達から聞いた異世界の食文化

<真也>


ハンバーガー加工施設で少女達と試作をしながら話していて気が付いた事が有る!!

そう


『俺達はこの異世界の事を全く知らなかった』


という事に気が付いた。

この異世界は原初の魔導士モノリス・ストレイアが弟子達の広めた魔法陣を使った魔導書文化により経済が相当に遅れてしまっている!!という事だ。


原初の魔導士の弟子達は営利目的で魔道具を作成し莫大な富を蓄積して来た。

住民は便利な魔道具に頼ってしまいそれ以上に求めようとはしなかった。


結果、何時まで経っても技術が発展しなかった為に、何時まで経っても地球の中世のヨーロッパの頃のままの世界が続いてしまったのだ。


そしてもう一つの負の要因は魔獣

モノリス・ストレイアの設計したこの惑星

宇宙船の着陸地点200キロ周囲を濃密な魔素の結界で囲んで『黒の森』区域に人族を近づけさせないようにしその魔素で宇宙船を永久機関として作動させ、他の地域は弱い魔獣が生息する地域にした為に魔獣を狩って生活するスタイルが定着

その魔獣からとれる魔石使って稼働させる魔道具文化が発展し、その為に科学技術が発展しなかった。


愚かな魔導士しか育たなかった為・・・

もっと根本的な人間として生きる為の教育をしなかった報いが、今のこの世界を作ったという事になる。


核戦争の為、一度滅びかけたナスタルジア星のジェード

星の生命力によって突如発生した魔素によって突如として魔法が使えるようになって、科学技術を不定しだした住民により科学技術が必要と皆を説得していたモノリス・ストレイアは段々と孤立し人間嫌いになっていった。


人間嫌いになったモノリス・ストレイア

コミュニケーションがうまくゆくはずはない。

結局はこの世界でも人に絶望してしまったモノリス・ストレイア



電力を得る為に魔素を作り出し魔素から電気を作り出し宇宙船を永久機関としたモノリス・ストレイア

魔素を使わないで永久に電力を作り出す方法を思いつかなかったのだろうか?

確かに・・


『人類の夢!!永久的に動くシステム』


それを実現する最短の方法


魔素を作り出す → 魔素から電力変換 →宇宙船を稼働し続ける&魔素を作り出す・・・


『魔素は作り出した以上のエネルギーを産む』


既に開発して持っていた技術:モノリス・ストレイアは結局はそこに至るしか無かったか・・・・



この世界では魔獣を狩って魔獣の肉を食べ、魔獣の魔石や素材を売って生活する事が定着

魔石は魔道具の動力に

魔獣の素材は防具や武具に加工される

なので、この異世界では野菜が非常に珍しい。


食べられているのはキノコくらいな物

あとは


ほうれん草ににた『そう菜』

かぶににた『ぼんくら』


そうそう


小麦が有った!!

小麦は小麦コムギなんとそのままの呼び方だった。

小麦は脱穀、製粉してパンにするんだけれど・・・異世界のパンは堅い!!


『フランスパンみたいな硬さだ』


この世界では牛はまだ見た事が無い

バッファローみたいな体型の『バウ』という野生の草食魔獣を捕まえて乳を搾った『ミルク』から地球と同じようにチーズやバターを作るみたいだ。

狩って来た魔獣の焼肉

バウの乳で作ったスープ

バウの乳で作ったスープにカチカチのパンに浸して食べるのがこの世界の一般的な食事らしい。


殆ど焼く、煮るくらいしか調理方法が発達していない!!

唯一味を付けるとしたら調味料・・そう香辛料そして塩

その為塩とか香辛料は滅茶滅茶効果で一般家庭じゃとてもじゃなっけれど手が届かない値段らしい。

砂糖は糖果という物凄く甘い果物を絞って煮詰め粉状にした物で焦げ茶色の砂状になった物

物凄く高価で貴族や王族でもないと使えないらしい。


油は魔獣から絞った獣油が一般的で明かり用に使用されるが相当に獣臭い

富裕層は魔道具を使用し光魔法を発動させ照明をとる。


めちゃめちゃ遅れた世界

一つ一つ改善してゆくには相当に苦労しそうだ。


つづく・・・

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