第213話 213.ハンバーグ試作は・・・
<真也>
各職場の担当者も決めて徐々にこの『不思議の国のアリス』も段々と形にはなって来たのかな?
でも今は俺がガッツリ入って魔法でごり押し状態だもんな~
今はハンバーガーショップもオーク肉を使ったオークハンバーガーとゴブリンの唐揚げ通称『ゴブカラ』と飲み物の『コーラ』この3種類
俺の空間庫にはアリシャ達が王都トリステインの外で爆散させた魔獣のミンチ肉がゴッソリと残っているから処分しなきゃな!!
膨大な魔獣のミンチ肉を処分するとしたら・・・もうこれは魔獣のミンチ肉を使って『ハンバーグ』を作るしか無いよな!!
と言う訳で手の空いた人を『不思議の国のアリス』の中に作った加工施設に集まってもらってハンバーグの試作!!
アリシャが任命したオリアーナが早速皆を纏めて良い仕事してる。
料理が好きだというだけあってもうキラキラした瞳で俺にビッタリと張り付いてメモメモしてる
アリシャと麗香の機嫌が~~
『滅茶っ滅茶悪いんだけど・・』
しょ・・しょうがないじゃないか・・・
現在赤いメイド服を着たメイドさん13人
ピンクのメイド服を着た侍女さん5人
うさ耳アリスちゃん42人
そして何と!!
ナディアがワンルームマンションの説明が終わってオールデス家から連れて来たメイドさん93人を連れて合流
男は俺一人と言う・・
もうこのハンバーガー加工施設は『女の園』・・・ですね。
その中で某有名三ツ星レストランで一時アルバイトをしていた経験を生かして
そう有名レストランではレシピなんて教えてはくれないのですよ!!
もう目と舌とで盗む!!
オーナーが仕込みをしているのを目で完全記憶しながら、お客さんに出された食べ残しなんかが有るとお皿を下げる時に卑しい事かもしれないけれど、ちょっと味見ですよ!!
そして皿洗いする時、お皿に付いたソースを舐めて味を分析!!
目で見た情報と涙ぐましい努力の積み重ねで取得した味
その日をダラダラと生きていたら取得なんて出来なかった物
ハンバーグの極意!!
『冷やしながらよく練る』
『表面をなめらかにする』
『蒸し焼き&余熱』
この3つだ!!
一つ目の
『冷やしながらよく練る』
此れは冷却用魔道具を作成したのでその上で
『ミンチ肉を練る』
『ミンチ肉を練る』
『ミンチ肉を練る』
『ミンチ肉を練る』
『ミンチ肉を練る』
そして
『表面をなめらかにする』
其の後俺の作ったハンバーグ専用の付与魔法を付与した魔道具で
『100個同時に入れて蒸し焼き&余熱』
出来上がったら
『チンッ』
っと音がして自動的に扉が開く仕様
一つ一つやっていたらとてもじゃないけれど間に合わない。
ミンチ肉は・・・
本当は統一したら良いんだけれど、何せアリシャ達がヒャッハーして爆散させた魔獣肉なのでお任せミンチ!!
此ればかりはどうしようもない
材料はミンチ肉以外この異世界で今は調達出来ない物ばかりなので地球で調達
最終的にはこの世界で見つけようと思っている。
ハンバーグソースも某有名三ツ星レストランで俺の目と舌でパクったデミグラスソースレシピ
赤ワイン、ケチャップ、中濃ソース、しょうゆ、砂糖、有塩バター、オリーブオイル、隠し味として・・・
今は全部地球産の素材ばかり
この異世界で徐々に代替え出来る素材を探そう
最終的には、全部の材料をこの異世界で揃えれるようにしたいんだが・・
『時間が足りねえ~~』
優先順位は4分の3を占める魔獣領域の魔獣を減らし生存圏を広げ各都市を安全に往来できるようにする事。
原初の魔導士のバカ弟子達が競ってここ10年『オーバードライブ』を無制限に乱発したせいで魔獣が急速に進化し強大化してしまって人間が生存出来る場所を魔獣が占領してきてしまっている。
魔獣の殲滅は優先事項なんだが・・・
魔獣殲滅を優先すれば、このハンバーガーショップ『不思議の国のアリス』が立ち行かない。
『まずは人を育てないと!!』
1人じゃどうしても限界が有る。
モノリス・ストレイアの記憶と技術に頼るって手も有るが・・・
今俺の記憶とモノリス・ストレイアの記憶は分離されているよう?
モノリス・ストレイアの記憶にアクセスしようとすると途端にものりす・ストレイアの人格が浮上して俺を侵食しようとしてくるようなんだ。
クララに相談してモノリス・ストレイアの人格だけ隔離するようなプログラムを開発してもらおう!!
それまではモノリス・ストレイアの記憶や技術に触れるのは極力回避しよう。
あのエロ親父の人格に体を乗っ取られるのだけは絶対に阻止だ!!
俺とアリシャ、麗香を含めた旧ジャクソン家とオールデス家少女達156人でハンバーグ作りを行いハンバーガーとして完成させて全員で試食すると
「「「「「美味しい~~」」」」」
集まった全員が一斉に大合唱
そして一斉に
「「「「「「ご主人様~~凄いです~~」」」」」
と俺の一斉に抱き着いて来る不思議の国のうさ耳アリスちゃんとメイドさん達と侍女さん達
お~~~
おおおおおお~~~
おおおおおおおおおおおおおおお~~~
「皆~落ち着いて~~」
俺は慌ててそう叫んだがハンバーグの味に興奮した153人の少女達はそう簡単には止まらなかった。
もう女性特有のフェロモンを含んだ甘い香りにムクムクと俺の人格を無理やり押しのけ出てこようとするモノリス・ストレイアの人格が暴れ出す。
『ヤバいぞ!!俺の体が乗っ取られる!!』
くそ~俺の体を乗っ取ろうとするんじゃねえ~!!
「クララ!!」
俺は思わずそう叫ぶと
クララが俺の頭に手を当てて
『バリバリバリッ』
っと電撃を一発
一瞬頭が
『クラッ』
っとしたがクララ!!ナイスアシスト!!
俺の体を乗っ取ろうとしたエロ親父の人格が一気に薄らいで俺の体の自由が戻った。
「ハイハイハイハ~~イ皆~落ち着いて~美味しかったからって暴走しちゃダケですよ~」
アリシャが皆に大声で注意
「真也は純情なんだから皆が一気に集まっちゃうと今みたいに固まっちゃうから注意してね~」
麗香も補足しながら集まった皆をアリシャと麗香がおれから遠ざけてくれる。
「おお~ありがとう麗香、アリシャ助かった」
俺も速攻2人お礼を言っておく。
「マスター早急にあのエロ親父の人格を消滅させるべきですね!!私頑張ります!!」
「おまえモノリス・ストレイアに忠誠とか無いのか?」
「誰にでも手を出そうとするエロ親父は許せません!!そんな奴は消滅です!!マスターはそんな事無いですよね?」
「何故に疑問形なんだクララ?」
「うふふっ」
「おいその笑い怖いぞ・・・」
クララも誰にでも手を出そうとするモノリス・ストレイアに激オコ?
もしかして昔からそうだったんか?
『昔からの不満が積もり積もって・・・』
怖いぞクララ・・・
「クララあのエロ親父の人格を消滅させるプルグラムを早急に作成頼むよ」
「マスターこのクララにお任せ下さい!!今までの恨み晴らして見せます。うふふふふっ」
こわ~~
モノリス・ストレイア・・クララの此処まで言わせるようなエロい事を色んな所でしてたのか?
考えたくねえ~~
モノリス・ストレイアって女の敵?
情報の齟齬を共有補完致した時、モノリス・ストレイアの人格が暴走して・・・
クララのとってモノリス・ストレイアの情報が全てだったから何も感じなかったんだろうけれど、情報の齟齬を共有補完致した事により、異質な俺の記憶情報をクララが全部取り込んでしまった為に新たな価値観が出来上がってしまったんだろうな・・
それでモノリス・ストレイアの行動の不条理に耐えかねた?
科学者、そして魔導士としては天才だったモノリス・ストレイアだが・・
女性に対しては全然ダメダメなエロ親父だったって事か・・・
『自業自得?』
クララがやる気になっているから全部まかそう!!
ハンバーグだが・・・
ハンバーグ作成に手間がかかる分明日からハンバーガーショップのみの1000個数量限定で『魔獣ハンバーガー』として鉄貨3枚で売り出す事になった。
つづく・・・
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