第212話 212.今は俺がハンバーガー製造機で良いじゃないか

<真也>


やる事は山ほどある。

この『不思議の国のアリス』

メインはハンバーガーショップ


他は準備が出来次第徐々に開店してゆこうと思う。

値段も決めなきゃいけないしな

担当者もアリシャが決めてくれたし・・・


オリアーナはハンバーガーショップ

アレクシアは雑貨屋

ルーシーは洋服屋

リネットはランジェリーショップ

マリーは男風呂

メイは女風呂


俺だけじゃ右往左往して全然決まらなかっただろうな。

今は担当者となったオリアーナ、アレクシア、ルーシー、リネット、マリー、メイを伴ってハンバーガーショップの前まで歩いて出てきている。


相変わらず店の前には大勢のお客さんが並び、10人体制で不思議の国のアリスちゃんの薄青い服を着こんだうさ耳店員さんが可愛く並んだお客さん達を馴れた手つきで物凄いスピードで捌いてゆく。

助け出した時はこの世の終わりって感じの夢も希望も無いタタ生きているって感じで、正直魅力なんてこれっぽっちも無かった旧ジャクソン家の奴隷だった少女達

今は満面の笑顔を振りまいていて凄く魅力的に輝いていて、俺は不覚にもその笑顔に一瞬


『ドキッ』


っとしてしまう。

『こんなにも人って変わるもんなのか?』

うさ耳不思議の国のアリスちゃんの姿をした彼女達は可愛すぎるだろ!!


イカン!!イカン!!

これ以上嫁を増やしたらアリシャと麗香に何言われるか解らねえ!!


『意識を切り替えネバ』


そう思ってお客さんの方に視線を移すと・・・

お持ち帰りセットの袋を抱えている人が8割、2割が単品と飲み物を持つてオープンテラスのテーブルに向かっている感じだ。

日よけ傘付きテーブルは1テーブル5人掛け、それが100テーブル有る

そのテーブルはもう9割がた人で埋まっている感じ


その半分は


『若い男女のカップル』


半分は


『子供同伴の家族連れ』

椅子は5つじゃ足り無さそうだな。

もう一つ増やして1テーブル6人にした方が良さそうだ。

それに人数が増えた時の為に椅子だけ持って来れるように余分に椅子をだしておいた方が良いのかも!!

こうして見渡してみると、色んな事が解って来るな。


ハンバーガーショップに顔を出すと

「ご主人様~もうハンバーガーを作る為のパンが残り少ないです~作って頂けませんか~」


とうさ耳アリスちゃんから声がかかる

俺かクララしかパン作れないもんな~


『魔法パン作成の魔道具・・・作らなきゃな』

ナスタルジア星の魔法

俺とクララは発動できるけれど

魔法パンの製造を魔道具に出来るかどうかは・・・解らないけれど・・

やるっきゃないよな。



今は魔法パン製造機に徹しなきゃいけないか


「解った。直ぐにパンを倉庫に補充しとくよ」


俺は魔法パンの貯蔵庫に行ってドンドンと魔法パンの補充をしてゆく。


『俺は魔法パンの製造装置』


『俺は魔法パンの製造装置』


『俺は魔法パンの製造装置』


『俺は魔法パンの製造装置』


『俺は魔法パンの製造装置』


・・・

ドンドンと溜まって行く魔法パンを見ながら魔法パン製造機に徹してゆく俺

この世界に地球のパン製造技術も持ってきて異世界の生活水準を上げた方が良いのかもしれない。

そうすれば


この世界で小麦の流通、製粉の技術が育ってこの世界での職人や農業の技術革新になる。

だが・・

今の所はその場しのぎでこのまま・・・だな。


つづく・・・

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