第209話 209.アリシャって優秀過ぎるじゃん!!

<真也>


俺は国会議事堂似の館を見ながら

「何でこんな建物になっちゃったのかな~」

と思わず独り言

「そうよね~国会議事堂は無いわよね~」

俺の言葉に麗香が同意

「石作の立派な建物で良いではありませんか」

現代世界の国会議事堂がどんな使い方をされているのか先入観の全く無いアリシャにとっては、好感の持てる建物みたいだ。


まだ魔法が使えるようになって一週間弱

何が出来て何が出来ないかさえ解らない

そんな中で必要に迫られて作った建物だったからイメージ力が足らなかった結果、変なものが出来ちゃったんだろうな。


俺はそんな館の建物を見上げながらアリシャと麗香に抱えられるように、館の中に連れ込まれていった。


『最近俺ってアリシャと麗香に振り回されてね?』


「お帰りなさいませご主人様」

「お帰りなさいませご主人様」

「お帰りなさいませご主人様」

「お帰りなさいませご主人様」

・・・・

・・・・

俺達が館の中に入ると赤いメイド服を着た旧ジャクソン家メイドさんピンクのメイド服を着た旧ジャクソン家侍女さん達が一斉に挨拶うをしてくれる。


赤いメイド服を着ているのが旧ジャクソン家の生き残りのメイドさん

ピンクのメイド服を着ているのが旧ジャクソン家の生き残りの侍女さん

色分けづる必要は無かったんだけれど仕事内容が違ってるからと思って思い付きで着せただけだったんだけど、これは此れで有りかも


「お帰りなさいませご主人様」

という挨拶を聞いて屋敷の中から徐々に赤いメイド服とピンクのメイド服を着た少女達が集まって来る。

アリシャはそんな集まってくるメイドさん達を見ながら


「オリアーナ、アレクシア、ルーシー、リネット、マリー、メイは私の所に来て下さる」


赤いメイド服を着たメイドとピンクのメイド服を着た侍女さんに声を掛けたので俺もビックリ

俺なんてまだメイドさんと侍女さんの名前すら殆ど覚えていないんだぞ!!

『何時の間に?』


「真也がこの場所でハンバーガーショップ不思議の国のアリスを展開していますが、それに加えて雑貨屋、ランジェリーショップ、洋服屋、男風呂、女風呂を新たに運営する事になりました。

オリアーナはハンバーガーショップ

アレクシアは雑貨屋

ルーシーは洋服屋

リネットはランジェリーショップ

マリーは男風呂

メイは女風呂

をそれぞれ責任者として管理してもらいます。」


アリシャの言葉に

「ええええ~私無理です」

「絶対にできません」

「無理です~」

「私には出来ません」

「私なんかには無理です~」

「私なんかに出来るのでしょうか」


呼び出された全員が一斉に出来ないコール


「セイラー伯爵家5女のオリアーナさん、貴方はお料理好きで内緒で料理人にお料理を教えてもらっているって有名ですよ。学校でもターナー侯爵家スレインさんに次ぐ才女だとお聞きしました。

それだけの能力があれば大好きなお料理の延長であるハンバーガーショップの管理も大丈夫です。


アルダーソン男爵家3女のアレクシアは小物を集めるのが趣味だそうですね。良く街の中のお店にお忍びで足を運び小物を内緒で買っているのは知っていますよ。

大好きな小物に囲まれて仕事が出来るって楽しいと思いますよ。


アレン子爵家6女のルーシーさんも洋服が好きで自分でデザインした服をご自分で縫っているとお聞きしました。オリアーナさんと学校も一緒でオリアーナさんの次に成績も良かったとお聞きしました。大好きなお洋服に囲まれた売り場の管理ですのでルーシーさん楽しいですよ?


アッシャー伯爵家3女のリネットさんは舞踏会では何時も笑顔で色んな方から良くお話をして下さるし美人で、器量が良くてダンスが上手と貴族の方々の間で評判ですよ。

この世界では馴染みのないランジェリーですが、リネットさんもシンヤに貰った下着を着けてるでしょ?これからそういう商品を売るお店を出そうと思うのです。最初は売れなくても良いので貴族の女性の間にランジェリーを流行らせて欲しいのです。


マリーさんとメイさんは女風呂、男風呂の管理をお願いします。

やる事はシャンプー、リンス、石鹸の補充とタオルの貸出し、それと施設の使用方法を来た人に教えるお仕事ですね。

男風呂は王城から使用人を2人連れてきますからその人に教えて作業させてください。

人員はオリアーナのハンバーガーショップは今の人員でお願いします。

雑貨屋、洋服屋、ランジェリーショップ、男風呂、女風呂はナストレーア王国オールデス家から来た93人の中から人員を選んでください。

私は基本中には入れませんから、指示が必要な場合はナディアと私の侍女のチェルシーに指示を貰ってください。

基本はナディアですが、ナディアの居ない時は私の侍女のチェルシーでお願いします」



おお~アリシャめちゃめちゃ調べれるじゃん

アリシャって・・此処に居る旧ジャクソン家の137人の人員の全部把握しているのか?

『俺だったら絶対に無理!!無理だから!!』


考えてみたら、俺も起業しようとしてるけど、人を使ってっていう所まで考えて無かったな!!


『技術さえあればどうにかなる』


そう思ってたもんな~


やべぇよこれ~

良い機会だから俺も覚えた方が良いか?


「どう?シンヤ少しは私を見直したかしら?」

どや顔で俺に確認してくるアリシャ

やっぱすっげ~

「流石王族!!めちゃめちゃ見直したよ」

褒め褒めだぜ!!

『褒める子は育つ!!』

ってもんだ。

「じゃ~ご褒美頂戴ね。今晩期待してるわ」

え?

「じゃ私も一緒ね」

え?

「マスターじゃ~今晩私もご一緒します~」

え?

まさか?

ご褒美って?


アレ?ですか~~~~?





つづく・・・

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