第210話 210.話題を変えるのはやっぱりお菓子を配るに限る!!
<真也>
何でこんな事になってるんだ?
最初は理工学部のバカの実権のミスで俺は異世界に飛ばされ最初は憎んでたけれど、次第に異世界探検に興味が出てきてたんだ。
なのに!!
なのに!!
俺は、どうしてこうも巻き込まれ体質になってんだ?
のんびり異世界探検小旅行気分だったのに!!
気づいてみれば、ジャクソン家の魔導士達やオールデス家の魔導士達の暗躍で行き場の無くなったメイドや侍女や奴隷達を引き取った結果、その人達の生活を支えなきゃいけなくなってしまってる状態・・・
この世界は地球みたいに産業が発達して、仕事が幾らでも有る世界じゃない。
交通の便も悪く、交通手段は馬車か歩き
しかし今のこの異世界では、魔導士達の極端なオーバードライブ多使用により魔獣の進化が素素伸され人間の住める領域は4分の1とも言われる位、狂暴な魔獣に領域を占有されてしまっていて、他地域への移動も困難になってきている。
そのまま放っておくと、折角助けた人達の悲惨な人生しか想像出来なかったからな
先ずは彼女らの仕事作り
生活環境整備
同時進行で
魔獣を減らし住める領域の拡大
各街、国を繋ぐ道路の整備、移動手段の改善
もし出来れば魔法での移転装置の開発
お陰でいくら時間が有っても間に合わねえ~
俺はオリアーナ、アレクシア、ルーシー、リネット、マリー、メイに仕事の割り振りをするアリシャの姿を眺めながらそんな事を考えていた。
それと同時に
『1人じゃ一生やっても終わらねえ~』
そんな焦りもあって
どうやら仕事の割り振りの話が終わったアリシャに向かって
「俺一人じゃどうあがいても間に合わないからアリシャ、麗香、クララ助けてもらわなきゃいけない事が山ほどあるんだ。みんなに迷惑がかかるかもしれないけど色々と頼むよ」
「お任せください旦那様~」
そう言ってアリシャが俺の体に抱き着いて来る
最近スキンシップ多いぞアリシャ?
こうなると・・・
嫌な予感がする・・
麗香が開いた場所に飛び込んで俺を抱き締め
「真也^この色ボケお姫様に惑わされるんじゃ無いわよ!!アリシャの頭の中は子作りの事しか無いんだからね」
早速絡んでくるんだよな
『犬猿の仲?』
って思うんだけど、これが結構仲が良い
2人は上手くけん制し合って、俺をその気にさせようとしているらしい・・・
『2人共策士?』
「あら、それの何処がいけないのかしら?子孫を残そうとするのは人間の本能ですわよ!!私はその本能に忠実なのですわ」
あれま~アリシャは否定しないんだな
まさか正論で突っ込んで来るとは
いよいよ誤魔化し聞かなくなってきてるぞ
「ふふふっ~マスター此処まで女の子に言わせてるんですよ~もうそろそろ頑張ってみてはどうですか?」
おいクララおまえ絶妙に援護射撃だしてんな
俺の見方は居ないのか~~?
『まるで俺は蛙に睨まれた蛇・・イヤイヤ蛇に睨まれた蛙』
そんな俺達の様子を見ていた赤いメイド服を着たメイドさんとピンクの服を着たメイドさんが一斉に集まってきて
「「「「「旦那様~~~私達もお仲間に入れて下さい~~~~」」」」」
一斉にそう言って俺達を取り囲む。
うをぉ~/(^o^)\ナンテコッタイ
江戸時代の大奥?みたいになってきてるんじゃ~~~
ヤバいぞ此れ~~!!
何とか話題を変えなければ、最悪此処で皆に召し上がられるかも!!
そ・・そうだ!!
『お菓子!!お菓子を配ろう!!』
「みんな丁度良かった皆にお見上げが有るんだお菓子があるから皆に配ってくれ~」
そう言った瞬間、俺の空間庫に地球で買っておいた段ボール箱10箱一杯に入った板チョコを取り出して段ボール箱に入っていた板チョコの包みを破いて板チョコを1ブロックづつ割って周りの女の子達に配ると・・
不思議そうにその割ったミルクチョコレートの1欠片を口に含んだ途端
「うま~~~~~~~~~~~~~~い、これ何~~」
「美味しい~~~」
「ご主人様~~私もうこのまま死んでもかまいません~」
おいチョコレート食べたくらいで死ぬなよ
・・・
「美味しいです~~」
・・・・
「今分けたのは1欠片づつだったんだが、皆1人1枚づつこれを取って良いから屋敷の全員に配ってくれ。独り占めするんじゃないぞ!!残ったら次回適当な時期に配ってくれていいからな」
って俺が言うと
「「「「「うわ~~~~」」」」」
っと皆が一斉に板チョコの入った段ボール箱に群がって板チョコを1枚大事そうに胸元に抱き締め
「「「「「ありがとうございます~ご主人様」」」」」
と一斉にお礼を言ってくる。
おお~流石お菓子の威力は絶大だぜ!!
『大量買いしておいて良かった~』
「くすっ」
「ふふっ」
「流石マスター胡麻化しましたね」
俺の満足そうな様子を見た3人が意味深に俺に笑顔を向けるのだった。
そんな麗香、アリシャ、クララに俺は空間庫からハーゲンダッ〇のチョコチップのカップアイスを差し出すと
「あら私達にはアイスなんだ~食べたかったのよね」
「ふふふっ~買収されてあげますわ」
「マスターありがとうございます」
ジト目で見られた気が・・・
でもスプーンを片手にアイスを食べる姿
『満足そうで良かった』
つづく・・・
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