第200話 200.首都ナルノアール・ギルドへのスタンピード収束報告?

<真也>


リトリア王国ヘンリー国王

ナストレーア王国アンドリュー国王

共に正妻一人だけという衝撃の事実を知って内心落ち込んだ俺


しかしこんな状態を皆に知られる訳にはいかない!!

俺が望んでなった結果?状態では無いのだから!!

でも!!


ここまで関わると麗香、アリシャ、クララは絶対に誰にも渡したくない!!

此れって・・俺ハーレムダメ野郎?


一夫一婦制の日本じゃ絶対に許されない事

でもお妾さん・・なんて結構居るよな・・・

失いたく無い物が増えた?

物?じゃないよな人・・だな


「ドドドドドーン」

考え事をしていたらまたまたオールデス家魔導士の生き残り達の攻撃魔法で俺達の周りが爆炎に包まれた。


此れで6回目?

「相変わらず鬱陶しいですね。シンヤ~早く魔獣部屋に送ってくださいませ」

俺達の後ろからアーネスト第一王女愚痴った声が聞こえて来るが・・

もう攻撃されても全く怯えていない


『人の慣れって怖い物だ』


それにシレっと『魔獣部屋』って言うんじゃネエ

もう皆に知られてるとはいえ、自分でも変な異空間を作ったものだ

アーネスト第一王女の俺の呼び方が何気に『シンヤ』って呼び捨てになってるんだが・・

何故女性陣は文句を言わねえんだ?

まさか?受け入れたのか?


俺達を攻撃したオールデス家の魔導士は当然ながら『魔獣部屋』に転送

これってあの黒の森の魔獣を捕らえた異空間『魔獣部屋』呼びで確定?


「オールデス家の魔導士の残党が思ったよりも多いのう」

アンドリュー国王が鬱陶しそうに俺に話してくるんだが・・

「アンドリュー国王様、俺には何処に居るか解らないようなオールデス家の残党については俺でも攻撃してこない限り捕まえる事は出来ませんよ」


って返答

そう俺にはラノベみたいな『鑑定』や『マップ』なんて便利な能力何て持ってないのだ!!

「そ・・そうじゃのう無い物ねだりしても無理という物じゃな」



おい国王様よ!!

俺が何でも出来る神みたいな能力持ってると思ってたのかよ!!

俺の能力って・・


あの理工学部の実験のミスで


異世界転移?

空間操作の能力が発現

そしてプラズマ操作能力の発現


この異世界に転移して落ちた先で直径30メートルのスライムに飲み込まれ苦し紛れに出したプラズマ能力で巨大スライムを撃破


それにより取得しただろう能力を含めると


異世界転移能力

空間操作の能力

プラズマ操作能力

コピー能力

錬成能力

魔法作成能力


こう見てみるとラノベの主人公のようなチート能力じゃなくて俺の持ってる能力ってショボすぎ?

ラノベのような都合の良いような能力やシステムなんて無い世界

でも魔法は有る!!


重ね合わさった別次元の一つがこの世界?

そう考えると、同じように進化してきた地球と似た世界なのかもしれない


「ドドドドドーン」

爆発音と共に俺達を包む爆炎の渦

うをぉ~またオールデス家の残党の攻撃か


『鬱陶しい~~!!』

結界に反射機能とか・・

いや止めよう

『攻撃を反射させると反射して攻撃してきた場所が悪いと一般人を巻き込んでしまう可能性もある』


やっぱり魔獣部屋送りが一番問題が少ないか・・・


「ドドドドドーン」


再度の火球攻撃

また2人組のオールデス家の魔導士か

当然ながら

『魔獣部屋送り』


「ポチっとな」


俺は未だお手手を繋いだアンドリュー国王に向かって


「アンドリュー国王様、これはオールデス家の魔導士情報を提供した人で捕縛まで出来たら賞金を出すようにした方が良いですね」


と提案してみる。

すると

「それは良い案じゃな。しかし複数の目撃情報が有った場合どうするんじゃ?」

と少し困惑気味

「捕縛繋がった一番有力情報に賞金を出す事を明記すれば宜しいのではないでしょうか」

「おお~それならば文句も出まい。それでいこう」


そんな話をしている間に首都ナルノアール・ギルドに到着した。

このまま国王と手を繋いでいる訳にもいかない

俺は国王に握られた手を解き手前に出て鉄でできた重厚なギルド本部の両開きのドアの前に立つと

「先ほどリトリア王国のギルドの依頼で来たシンヤだドアを開けるぞ」

そう言って


「ギギギギギギギーーー」


っとギルド本部の両開きのドアを開けて皆を先に入れ最後に俺が中に入ってドアを閉める

すると首都ナルノアール・ギルドのギルド長クラークが


「これはこれはアンドリュー国王様にキャロライン王妃様にアーネスト第一王女殿下、オールデス家魔導士達の反乱の中よくぞご無事で」


と片膝を付いた状態で挨拶

俺もナルノアール・ギルドのホールの中を見ると全員がホールにひれ伏した状態

「よいよいギルドに来たのは儂の方じゃ。頭を上げて皆普通にせよ」

とホール全体に響く声でアンドリュー国王がギルド内に居た人々に声を掛けるとやっと全員が建ち上がった。


俺は早速

「首都ナルノアールの魔獣スタンピード収束報告に来ました。100万以上の魔獣の殲滅と王城を占拠していたオールデス家の魔導士達は殲滅したのでこうして報告に参りました」


とギルド長のクラークさんに話す

「首都ナルノアールの魔獣スタンピード収束報告はもうお聞きしましたが」

「あ~そうでしたね。でもクラークさんはあの短時間での100万以上の魔獣の殲滅は信じられないと仰られたので信じておられないと思い再度国王様と一緒にこうして報告に伺った次第です」


「では本当に首都ナルノアールの魔獣スタンピードは収束して安全になったのですね」

「クラークギルド長、魔獣スタンピードは収束しましたが、反逆したオールデス家魔導士の残党達が街中に隠れています、王城から此処へ来る途中も7回オールデス家魔導士の魔法攻撃を受けた為、この点で行けば首都ナルノアールの街の中が安全になったとは言えませんが、出していた首都ナルノアールの避難命令は解除お願いします」


俺は要点だけをクラークギルド長へ伝えた。

早速首都ナルノアール・ギルドのギルド長クラークは魔導通信により全ギルドに向かってナストレーア王国首都ナルノアールの魔獣スタンピード収束を宣言


そして首都ナルノアール全域に魔道具による首都ナルノアールの魔獣スタンピード収束を宣言し避難命令を解除した。


その瞬間


「わぁ~~~~~~~~~~~~~~~」

「わぁ~~~~~~~~~~~~~~~」

「わぁ~~~~~~~~~~~~~~~」

「わぁ~~~~~~~~~~~~~~~」

「わぁ~~~~~~~~~~~~~~~」


・・・

・・・


っという歓声が街中から一斉にあがる


つづく・・・

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