第194話 194.ナルノアール城奪還ー何でアンタはフラグを立てちゃうの!!

<真也>


俺は.ナルノアール城のホールを出てから1階部分を虱潰しに部屋を一つ一つ開けて

「王城の者は誰かいるか~魔獣のスタンピードは殲滅したしオールデス家の魔導士は今殲滅中だ!!誰かいたら返事してくれ」


そう言って各部屋を開けながら王城1階部分を回っている訳だが、王城の者がホールに集められていたせいか今の所20人程度のオールデス家の魔導士達の攻撃を受けただけだ。


『当然攻撃を受ければもれなく魔獣部屋送りだ!!』


「それにしても酷い有様だな・・・」

メイド達まで丸焦げじゃないか・・

兵士だけじゃ無く逆らったらメイド達まで?


まだあおのメイド息が有るぞ!!

てっきり死んでいるって思ったのに、あんだけ火球の攻撃を浴びて生きてるなんて奇跡だな!!

『しかし今にも死にそうだな』


俺は速攻で焼け焦げたまだ息のある女性に駆け寄り、結界の中に入れ

少し抱き起し


『全回復!!』


っと回復魔法


『グググググ~~~~ッ』


一気に魔力を持っていかれる

焼け爛れていた皮膚が逆再生のように綺麗な皮膚に再生されてゆく



「ドドドドーーン」

俺が回復魔法をかけている最中に火球の攻撃が当たり爆炎が俺の周りに上がる。

この集中している時に攻撃かよ


『魔獣部屋送りだな』



爆炎に包まれながらも攻撃して来た魔力の残存魔力をターゲットに魔獣空間に転移

攻撃して来たオールデス家の魔導士の姿が一瞬で消える。

どうも俺が魔導士に気を取られている内に回復魔法をかけた女性が意識を取り戻したみたいで俺を女性がじっとみつめていた。


『この子火球で黒焦げになってたけど治したらめっちゃ美少女じゃん』


でも服は焼けて殆ど全裸!!

うわ~~

金髪ストレートで

目は薄青色で大きい瞳に長いまつげ

鼻はスーッと真ん中に通って高くて

くちびるは小さくて綺麗な桜色


身長は180位ありそうで、細身でも胸は大きくも無く小さくも無く

足はめっちゃ細くて長い




「ドドドドーーン」

俺が女性に見とれていたせいか、オールデス家の魔導士の攻撃を食らってまた爆炎に包まれてしまった。

今度は?

王城の2階の通路からの攻撃か・・

『先の攻撃の音を聞きつけたせいで見つかってしまったか・・』


『アイツも確実に魔獣部屋送りだな』


俺に半身を抱き抱えられた女性は攻撃され爆炎の中で平気でいる自分にビックリし辺りを見回して・・・

俺を見つめてきて・・


『ちゅっ』


っとキス!!

まさか俺もキスされるとは思っていなかったぜ

「助けて頂いてありがとうございます。私には返せるものが無いので・・ごめんなさい」

って顔を謝った瞬間何故目を逸らして顔を真っ赤に染める!!


俺は定番のロリータ服のアリスバージョン薄青いふりふりドレスの白のふりふりエプロンとうさ耳カチューシャ、そして上下に下着を出して


「あの良いか?これに着替えてくれるかな?」


助けた女性にお願いすると・・

一瞬俺の出した服を見て

首を傾げた後・・

自分の姿を見て


「ひゃ~~」


っと可愛い悲鳴

「悪い。可愛すぎて思わず見惚れてしまってた」


って言ったのだが・・


「へっ?私が可愛すぎて・・見惚れてた・・ですか?」


って言った瞬間もう真っ赤に顔を染めた瞬間



『気を失った・・』


しょうがないので、ブラジャー、ショーツを履かせアリスバージョンのロリータ服を着せてアリスさんを1体仕上げちゃいましたよ。

もう~生唾物です・・


思わず彼女の胸をもみもみしそうになって慌てて手を引っ込めた俺でした。


そんな感じで王城の一階通路を回りながら部屋を一つ一つ開けながら助けたメイド、そう名前がラーナさんに各部屋に呼び掛けてもらいながら回って行った。


王城1階部分で部屋に隠れていたメイドや侍女11人、執事3人を見つけて引き連れ、オールデス家の魔導士の攻撃により廊下に倒れていて息のあったメイド18人、騎士3人を回復魔法で回復しながらホールに到着全員をアリシャ、麗香、クララに任せて再度王城2階部分へ


王城2階3階4階でオールデス家魔導士38人との交戦、魔獣部屋送りにし

部屋に隠れていたメイド15人執事1人、


オールデス家の魔導士の攻撃を受け廊下に倒れていたメイドや侍女23人騎士8人を回復魔法で回復し大所帯で一階ホールに帰って来た時には全員が抱き合って涙を流して喜んでいたよ。


不幸中の幸いだったのは、メイドや侍女に攻撃魔法を撃ち込んだ魔導士達が騎士達程多くの力を継ぎ込んでなかった事がメイドや侍女たちが大怪我でも助かった原因の一つだった。


俺は王様達が普段いるという最上階の塔に向かう事にした。

王城4階の中央から王様たちが普段居るという塔への螺旋階段を昇り始めたその時



「ドドドドーーーン」


っという引く夕の攻撃が撃ち込まれ俺は爆炎に包まれた。

『結界を張ってる時で良かったけど、危険感知とか俺も魔獣狩りをして身につけないと危ないな』


俺は攻撃して来たオールデス家の魔導士を速攻魔獣の居る空間に転移させる。


危険感知の能力を取得訓練

新王都の建設

トイレと水道の魔道具の普及

移動用ハンバーガーショップの運営

魔獣の殲滅

リトリア王国の整備


魔獣のスタンピードは俺達も責任が有るから

そしてナストレーア王国の魔獣に襲われた後始末と王都ナルノアールの復旧作業もやらないとだし・・・



はぁ~時間がね~

ぜってぇ~~夏休み期間中に終わらねえ~~じゃんかよ~~


「ドドドドーーーン」


又かよ~オールデス家の魔導士の攻撃が鬱陶しいぞ!!


「ドドドドーーーン」


うう~~ストレスが溜まってしょうがねえ~~

この結界何とかしないと、ストレス溜まりすぎ~~!!


『オールデス家の魔導士達は漏れなく魔獣部屋に転送~っと!!魔導士諸君魔獣さんと仲良くしてくれたまえ』


そんな攻撃を最上階から受けながら、オールデス家の魔導士達を魔獣部屋に転送しながら王様達のいるという塔の最上階へとたどり着いた俺


そして見つけましたよ王様と王妃様だろう死体

うわ~予想はしてたけれど衝撃だな・・


権力抗争の成れの果てって言うのは流石に気持ちの良い物じゃ無いな・・


生きててくれる事を願って此処まで来たんだけどな!!

最初に王様と王妃様が殺されたって感じなのか?


『ん?』


何か妙だな・・

モノリス・ストレイアだった時の記憶にあったネックレス・・

確かにアレはモノリス・ストレイアがもしもの時の為に作ったネックレスだった?


空間魔法?

俺の空間庫と同じように時間停止の魔法が掛かってるハズ!!


確か・・

『命の危機が迫った時に時間停止の魔法がネックレスを付けた本人に発動するって奴』


うをぉ~/(^o^)\ナンテコッタイ

こんな所でモノリス。ストレイアの魔道具が役立ってたなんてビックリだぜ!!

多分・・・


『過去に首都ナルノアール・ギルドのギルド長当たりが故意にしていた国王に貸し出したって感じかも?』


あのネックレスが国王と王妃の首に掛かってるって事はそういう事なんだろう。

このネックレスって有効かもしれないな

大切な人には付けて貰ってた方が良いな


俺は国王と王妃の後ろから切られた致命傷的な切断された傷を


『完全回復!!』


時間を巻き戻すように傷が塞がって行き



「ううう~」


「ううう~」


2人共に殺されかけた時の恐怖で魘されてるっぽい


王様が突然

「貴様~~よくもよくも~~~・・」

と俺に掴みかかった途端に気が付いたようで


「お主は誰じゃ!!曲者か?」

俺は速攻


「原初の魔導士モノリス・ストレイアの生まれ変わり、そしてリトリア王国のアリシャ第一王女の夫と言えば解ってもらえるでしょうか?」


「何とアリシャ第一王女殿下の婿殿とな・・儂は反逆者オールデス家長男ブライアン・オールデスに殺されたハズだったがどういう事じゃ?」

「あ~それは剣所の魔導士モノリス・ストレイアが作ったその身代わりのネックレスの魔道具により致命傷をおって死ぬ寸前の状態で時間停止されていたからですね。

そのネックレスの時間停止の効力は1日

その間に致命傷となる傷を治療すれば死なずに済むのですよ。

ごらんのように役目を終えたネックレスの宝石が塵になって無くなっているでしょ?

致命傷であった王様と王妃様の傷は私が治しました」



「そうであったか、忝い、して何故リトリア王国のアリシャ第一王女の婿殿がナストレーア王国の王城に居るのであろうか?」


「それは首都ナルノアール・ギルドのギルド長クラーク殿から100万を超える魔獣のスタンピードが起こりトリステインのギルドマスターラグアシェルへ救援要請を行ったからです。

運悪くオールデス家の魔導士達によるクーデターが起ころと同時に魔獣のスタンピードが起こった為に対処が出来なかったみたいですね」




そう話をした瞬間国王は


「何~~では首都ナルノアールは100万の魔獣の大群によって壊滅したのか?」


と叫んでガクッと頭を垂れた。

「いえ私達が100万の魔獣の大群は殲滅致しました。今は王城に入り込んだオールデス家の魔導士達を殲滅中です」


「ほ・・本当か?本当なのだな?本当だと言ってくれ!!

と取り乱した国王が俺に詰め寄って来る。

何時の間にか気が付いた王妃も口を押えて顔を青白く染めて震えていた。


「取り合えず生き残った人達を現在私共で助け出しています。一階のホールで私の仲間達が守っていますのでそちらに合流しましょう」


「わ・・解った・・して今回の反逆の首謀者のオールデス家長男ブライアン・オールデスはどうなったのじゃ?」


王様の質問だが・・

「申し訳ありませんが、私もオールデス家長男ブライアン・オールデスという人物に有った事が有りませんのでどうなったかまでは解りません」

と返すしかなかった俺


「そ・・そうであったか、わが国の魔獣のスタンピードを抑えてくれただけでなくオールデス家の反逆まで手助けしてもらい済まぬな」


「いえギルドの依頼でしたのでお気になさらず」


とだけ返しておいた。

ジャクソン家の魔導士達とオールデス家の陰謀を潰す為に100万以上の魔獣を集めただなんてとてもじゃないが言えねえ~~


俺は王様と王妃を守りながら1階のホールに到着すると、王城の家人が一堂に跪き国王と放屁の無事を祝った。


そんな国王は皆を見回して

「アーネスト第一王女とオスカー第一王子とローランド第二王子の姿が見当たらない。

オールデス家のブライアンめアーネスト第一王女とオスカー第一王子とローランド第二王子までも手にかけたというのか~~」


国王は悔しそうに上を向いて両手に握り拳を作り怒りに震え、王妃様は大粒の涙を流し始め収集がつかない・・


うう・・

どうする俺

俺がもう一度探して来よう!!

「国王様、王妃様最上階の何処かに隠れているやもしれません。再度私が探してきますので今しばらくお待ちください」


俺は居たたまれずに、そう言った瞬間に俺は速攻で4階から最上階への螺旋階段を最上階まで登ってきた。

もう脅威的な体力

『もう人間やめますか?』


なんて聞かれそうな位身体能力が爆上げ。

多分魔獣なんて殴っただけで爆散してしまうんじゃないかとさえ思える。

向こうの世界では自重しなきゃ大変な事になりそうだな・・


各部屋を開け

「オールデス家の魔導士達は全員殲滅しました~誰か居ませんか~~」

そう言いながら各部屋を回っていく。


『居ないな~』


あれこの部屋ドアが火球で破られて吹き飛んでいるな。

それに窓が開いている?

なにか人の気配がするような・・・


一見すると誰も居ないようなんだが・・

部屋を見回して部屋の中を歩き回ってみる


『コツッ』


『コツッ』


『コツッ』


『コツッ』


『コツッ』


『コツッ』


『コツッ』


『コツッ』


『コツッ』


・・

俺の足音だけが部屋の中に響いてゆくが・・・

部屋の隅を歩いた時だけ妙に靴音の響き方が違う・・


「ひっ・・」


何?

この壁の向こうから声が?聞こえて来たような気が・・


「誰か居るのか?」


そう叫んでみたものの返事が無い


壁を押してみるが何の反応も無い


押してもダメ


引いても・・


『ダメか~~』


じゃ~スライド!!

まさかな~そんな事あるハズないっか~~


って横に壁を動かすと!!


『壁が動いて中に人が居た!!』


視線がその女性と有った瞬間に


「ひゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


っと盛大な叫び声と共に!!

奥に逃げようとした女性が


『俺の方にお尻を向けてズッコケた!!』


運の悪い事に


ズッコケた瞬間に女性のスカートの裾が捲れ上がってお尻が露になって色々なものが全部見えてしまってる


「きゃ~~~見ないで~見ないでください~~」


うん


「頭隠して尻隠さずだな!!」


俺は不覚にも声に出して喋っていたみたいだ。


「いや~~いいわないでくだしゃい~~酷いです~もうおよめにいけましぇ~~ん」


「色々と突っ込みたいところ万歳なんだがオールデス家の魔導士は多分全員俺が殲滅したぞ。」

「突っ込んで良いのは私の旦那様になる方だけです」

「じゃ俺がお前の旦那さんになったら突っ込んで良いって事なのか?」


「今なんと言ったのですか?」

「お前の旦那さんいなるんだったら突っ込んで良いのかって聞いたんだ」

「いえその前です」

「あ~オールデス家の魔導士は全員俺が殲滅したって事か?」

「そう~それですそれです」


「悪いんだけどそろそろ、俺もお前のそんな姿を見ていたらムラムラして限界なんだ」


俺はその女性のお尻に触れて捲れ上がったスカートを下ろしただけなのだが・・



「ははぁ~~~~~~ん」


っと喘ぎ声を上げながらピクピクと体を痙攣させて逝ってしまった?

変な所でアーネスト第一王女の性感帯が防露されてしまった


『アーネスト第一王女の性感帯を俺が知ってどうすんだ~~』


まだアーネスト第一王女がぴくぴくと痙攣しているようなので、アーネスト第一王女の奥に居た2人の男の子達に


「君達は王様が言っていたオスカー第一王子とローランド第二王子で間違いないかな?」

って聞いてみた。

多分間違いないだろう・・

そしてもう一人オスカー第一王子とローランド第二王子を両脇に抱き締めるようにしているメイドさん?

「オスカー第一王子とローランド第二王子を抱き締めているのは王子様付きの侍女さん?それともアーネスト第一王女様の侍女さんのどちらかな?」


「きゃい私はアーネスト第一王女殿下の侍女チェルシーと申します」

ってこの子噛んでるじゃん

面白い子だな

「変な事考えませんでしたか?」


『変な子だけど結構鋭い?』

気を付けなければ


「国王様も王妃様も下のホールで心配している。みんな一緒に降りようか」


俺がそう言うと

「お父上と御母上は生きておられるのですか?」

速攻でオスカー第一王子が食いついて来る

心配してたんだろうな


「危ない状態だったが、俺が回復魔法をかけて2人とも元気になられている」

「良かった~お父上と御母上にはもう会えないかと思っておりました」


おいローランド第二王子大人びた言葉使いするじゃん

言葉使い俺よりも大人じゃね?


「アーネスト第一王女は暫くこのままの状態だろうから俺が抱えて降りるよ」

俺はぴくぴくと痙攣し続けているアーネスト第一王女をお姫様抱っこしながら塔の最上階から一階のホールに侍女チェルシーとオスカー第一王子とローランド第二王子に歩いてもらい降りてゆくと


「おお~オスカーそれにローランド無事であったか良かった良かった心配して居ったぞ」

国王様が早速俺達を見つけて駆け寄って来る。

それに続いて王妃様も国王様を追って走ってきてお互いにオスカー第一王子とローランド第二王子を代わる代わる抱き締めている。


そんな騒がしさにアーネスト第一王女が気が付いたみたいで俺がお姫様抱っこしているにも関わらず、飛び降りようとしていたので、慌てて俺はアーネスト第一王女を下に降ろすと速攻王様と王妃に飛び込んでいった。


俺はアリシャ、麗香、クララと思わず


『ハイタッチ』



だがそんな雰囲気に水を差す者が!!

アーネスト第一王女が俺の所に走り寄ってきて


「お父様、お母様私はこの方に恥ずかしい所を見られ、不覚にも感じて逝ってしまいました。もう私はこの方と以外の結婚は考えられません。この方と結婚させてください」


と俺に抱き着いて来たアーネスト第一王女


その瞬間

麗香、アリシャ、クララの3人から絶対零度の冷たい視線が浴びせられ


「「「シンヤーーー一体アーネスト第一王女に何をしたの~~!!」」」



って3人同時に詰め寄られ


「俺は何もしてねえ~~~」


と釈明したのだが


アーネスト第一王女が一言


「この殿方にされた瞬間に私は感じて逝ってしまいました」


麗香が空かさず

「何でアンタはフラグを立てちゃうの!!」

そう絶叫したのだった


おい!!

アーネスト第一王女端折り過ぎだ~~!!

それじゃ~俺が最後までしたみたいじゃないか~~!!


皆の誤解が解けるまでに3時間以上かかってしまった・・とだけ言っておこう



今日の教訓


『箱入りお姫様っていうのは常識っていう物を知らなすぎる』


つづく・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る