第191話 191.ナルノアール城突入
<真也>
「またベタな魔法攻撃掛けてきやがって!!魔法攻撃が効かないって解ってないのか?」
と思わず独り言を言ってしまってて
「自分が一番だって思ってる人達にはそんな思い微塵も有りませんよ」
ってアリシャ
「自分達には力が有る。自分達は最高の人種なんだ負けるはずはないとでも思ってるのか?」
「そうじゃないとこんなにも無謀な攻撃しないでしょ?」
麗香も可哀そうな物を見るような表情で淡々と話してくる
「ま~攻撃して来た奴は魔獣部屋送り決定だけどな」
そうして、攻撃して来た魔力の残照を辿りながら
1人
1人
また1人
と黒の森に住む体長さ10メートル以上あるブラックタイガーを20匹捕らえた異空間に転送してゆく。
そして王城の3階の通路から大通りを王城に向かって歩いていた俺達を攻撃して来たオールデス家の魔導士達39人はタダ1人を除いて全員魔獣の居る空間に送られて魔獣のおやつになったのだった。
ただ1人王城の3階の通路に残った魔導士は
「俺のせいじゃ無い!!」
「俺のせいじゃ無い!!」
「俺のせいじゃ無い!!」
「俺のせいじゃ無い!!」
「俺のせいじゃ無い!!」
・・・
「俺のせいじゃ無い!!俺は攻撃を止めろと言ったぞ!!」
「俺のせいじゃ無い!!」
「俺のせいじゃ無い!!」
「俺のせいじゃ無い!!」
「俺のせいじゃ無い!!」
「俺のせいじゃ無い!!」
・・・
3階で攻撃をしていた40人のオールデス家の魔導士達の中でただ1人だけ残された王城の3階の通路に座り込み壊れたレコードのように同じ言葉を叫んでいた。
ブラックタイガーを20匹捕らえた異空間では20匹のブラックタイガー達がランダムに異空間に送り込まれてくるオールデス家の魔導士が異空間に現れるのを待ち構え、魔導士が異空間に現れるともぐら叩き宜しく、大きな口を一杯に開け20匹のブラックタイガーが一つの餌に群がるように魔導士を一気に飲み込んでゆく
この領域に転送される場所は大体決まっているみたいで、100メートル級の木々が茂る森の傍の一角空中約1メートル程の場所
ブラックタイガーはその場所の傍に陣取って空中に現れた瞬間に踊り食い?
・・・・
・・・・
王城の上からの攻撃が無くなった為に王城の正面の門まで難なく大通りを歩いてこれた俺達
両開きの分厚い鉄板を張った扉は中から閂が掛けられているようでビクともしない
まあ俺達にとって 俺達にとっては門が閉められていようが大した問題ではない。
飛行魔法で門の上を飛べば良いだけだからな。
王城の門の上へと浮き上がる俺達。
その瞬間を待ち構えていたのか
「ドドドドーーン」
「ドドドドーーン」
「ドドドドーーン」
「ドドドドーーン」
「ドドドドーーン」
「ドドドドーーン」
「ドドドドーーン」
・・・・
っと一気に火球が撃ち込まれて俺達を守っている結界に阻まれ空中で大爆発大炎上
「浮遊魔法でも俺達の攻撃は防げまい。ハーレムクソ野郎ざま~見ろだ」
「大した事ねえな」
「俺達の大魔法に敵う物なんて居るはずないさ」
・・・
王城の奥の入り口を守っている魔導士達のせせら笑う声が響く
「私達防御は完璧でも攻撃できないって言うのがイライラするわね」
「此れって凄くストレスが溜まるわ~」
「真也~攻撃した~~い」
麗香、アリシャ、クララ3人とも攻撃されるだけで攻撃できない事にストレスが溜まってるな
「だよな。何とかしたいな・・・今後の課題って事でもう少し待っててほしい。今は俺の転送能力しか対応出来ないからな」
「ドドドドーーン」
「ドドドドーーン」
「ドドドドーーン」
「ドドドドーーン」
「ドドドドーーン」
「ドドドドーーン」
「ドドドドーーン」
・・・・
「私達に攻撃しても効かないって認識出来ないのかしら、鬱陶しいわね」
「魔獣部屋送り確定だな」
攻撃魔法の残留魔力を辿り魔獣のいる異空間に11人を転移
誰も居なくなった王城への入り口の扉の前に着地し
「じゃ~扉を開けるぞ」
って言うと
「また鬱陶しい攻撃が来るのよね~はぁ~」
と盛大なため息を吐く麗香
「まあぁまぁ~麗香落ち込む気持ちは解るけれど、助けれる人が居れば助けましょ。時間がかかる程犠牲者が増えるわ」
「そうねりゃちゃっと終わらしてパーッと飲み会でも開きましょ」
俺達3人は同時に視線を合わせ
『うんっ』
っと3ん人同時に頷いた瞬間
「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
王城の中から突然の悲鳴
「何でこんな時に!!突っ込むぞ」
俺はそう言った瞬間王城の正面の扉を蹴って王城の中に飛び込んだ。
つづく・・・
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