第189話 189.首都ナルノアール・ギルド

<真也>


「ひ・・・第一王女だと?そんな見え透いた嘘に引っかかるとでも思うか」


副分隊長ハリーは信用していないようだな

「信用してもらわなくても良いぞ。俺達はギルドの救援要請でやって来たんだ。この国と馴れあうきは無い」


俺もそんな副分団長のハリーの言葉に少し苛立って突っぱねるように話してしまった。

「真也、私の為に起こって頂けたんですか。嬉しいですわ」


アリシャは俺が怒った事で喜んだ?

「まあ~3人とも俺の嫁だからな。一人だけを選ぶ事はもう無理だから3人とも悪いな」

って言うと

麗香が


「しょうがないわね~異世界に転移したのがそもそもの出会いなのだから此れも運命かもしれないわね」

って言ってきたが、麗香にも悪いとは思っている。

本来ならば麗香だけのハズだったんだから・・・


「真也リトリア王国第一王女の私を娶る事が出来るのを喜びなさい」

うわ~アリシャって超~Sっぽいぞ・・

そう言えばビクトリア王妃もヘンリー国王を尻に敷いてたし・・・

ビクトリア王妃の血筋を引いてるとしたら・・・


『ヘンリー国王の姿が未来の俺の姿?』


いや~~な予感するぞ~~

今はこんな女神様のような笑顔をしているけれど・・


『にこっ』


っとアリシャが微笑んでくれるんだが・・・

アリシャその笑顔怖いぞ!!


「マスター私もお嫁さんで良いんですか~?嬉しいです~」

はぁ~クララはもう従順なのは良いんだが・・

アンドロイドだからな・・・


『一億歳?』


小説の世界の架空の人物エルフよりも長い年月生きてる?

エルフは小説の世界だからな


「お・・お前達は夫婦なのか?」

と突然副分団長のハリーが驚いて聞いて来きた。


「そうですわよ私達3人は真也の妻ですわよ。まだ4人増えそうですけどこれ以上増やしては欲しくありませんわね」


アリシャはそう言って俺をチラッと睨んでくるのだが・・

「俺も増やしたく無いんだが・・・リリス、トリア、ナスティア、クリスはしょうがないんじゃないか?」

「リリス、トリア、ナスティア、クリスは私の幼馴染でもありますし、出会いも一緒だった訳ですからそこまでは許しましょう。クララさんも原初の魔導士様のメイドさんだった方ですからしょうがないですね。これ以上は絶対に増やさないで下さいね」


念を押されたよ・・

アリシャ手厳しい~

俺も増やしたくは無いんだが・・・

『どうしてこうなった?』

って感じでどんどん増えちゃったもんな


そんな話をしていたら


「真也殿ギルドに着きましたぞ」

副分団長のハリーが声を掛けてくれたので副分団長の方を見ると、3階建ての石作の重厚な建物を副分団長のハリーが指を指していた。


首都ナルノアール・ギルド本部

原初の魔導士モノリス・ストレイアが建造されたと言われる建物

前面は石作のかまぼこ状のドーム型で上のドーム状の所は全面ガラス張り

ガラスが珍しいこの世界で此れだけのガラスを使っている建物も珍しい


多分このかまぼこ状のドーム型の建物は横30メートル奥行き50メートル

その奥に塔状に石作の建物が建っている。

一番上は平らな平面なので飛竜の発着場なんかに使うのかもしれない


鉄でできた重厚なギルド本部の両開きのドアを開けて中に入ると、横30メートル奥行き50メートルのドーム状になったホールの中には一般人や剣を装備した人達が目一杯中に避難?

俺達はその人混みを描き分けてギルドの受付に向かう。


受付には女性だけが一人不安そうな表情でホールの中を見回していたので


「俺達はリトリア王国のギルドマスターラグアシェルからの救援要請を受けてリトリア王国から来たシンヤそして俺の抱えている女性はオールデス家の魔導士の攻撃を受け怪我をしたリトリア王国アリシャ第一王女だ。

ナストレーア王国の首都ナルノアールを襲った魔獣のスタンピードは俺とリトリア王国アリシャ第一王女、そしてレイカ、クララのこの4人で全部討伐完了したのでナルノアールギルドのギルド長クラーク殿にお取次ぎをお願いしたい」


と声を掛けると


「え・・え・・・ええええええええええええええええええええええ~ほ・・本当ですか?嘘じゃないですよね?」

か・・顔が近いんですけど!!

俺の目の前に女性の唇が・・・

俺キス・・されるんじゃないよね・・


「ギルド長のクラーク様を呼んで頂けないでしょうか」

アリシャが少し感情的に指示?


受付の女性は自分の失態?に気が付いたのか

「し・・暫くお待ちいただけますでしょうか」

そう言って奥の部屋に走り去っていった。



それから2分位した頃、


「ドドドドドーー」


っとこちらのホールに走り込んでくる足音が聞こえて来る

そしてギルドの奥から息を切らした40代位の男性の顔が見え


「大変・・・お・・お待たせしました。私がナノアールギルドのギルド長のクラークでございます。首都ナルノアールを襲った魔獣のスタンピード本当に収束させる事が出来たのでしょうか?あの数のスタンピードが1時間程度で収束したとはとてもではないのですが思えないのですが・・・」


確かに・・・

普通の方法じゃ無理だな!!


「どうすれば信じてもらえるのでしょうか?」


そう!!

どうすれば信じてもらえるかだ!!

1時間位で全部の魔獣を殲滅したっていうのを信じてもらうのは見るのが一番手っ取り早いが・・・王城も気になるからな・・・



う~んどうした物か・・・

一刻も早く王城に捕らえられた人が居れば助け出してやりたいし・・


俺は悩んだ末に

「今すぐ確認して頂く事も出来るのですが、クーデターを起こし王城に居座っているオールデス家の魔導士達を排除してからでも宜しいでしょうか?」


そう提案したのだった。


つづく・・・

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