第180話 180.オールデス家魔導士対魔獣戦

首都ナルノアールの正門から一気に雪崩れ込んでくる魔獣の群れに向かって


「ズドーーーン」


「ズドーーーン」


っと10秒間隔で魔導士達により殲滅魔法が発射され一気に50頭近くの魔獣が吹き飛ばされる。

魔導士達の殲滅魔法により吹き飛ばされる魔獣達を見ながらブライアンは

「何でこの強力な殲滅魔法で50頭くらいしか殲滅出来ないんだ!!」

苦虫を潰したような表情で悪態をつく。


10年前なら一人の魔導士で2~3頭平気で狩れた魔獣が今では一頭の魔獣も狩れない。

人間相手ならば余裕で殺せるのに!!

それだけ魔獣が強くなってきたって事か


魔導士の魔力だけじゃたかが知れている

だからオールデス家では魔獣の魔石を介して魔法を発動する事で威力を上げ一人の魔導士でも魔獣2頭くらいは殲滅できるようになった。

それに付け加えてリトリア王国に仕えるジャクソン家の技術によって魔導士10人で魔法を起動する事でやっと50匹の魔獣を殲滅出来る程度


『力が欲しい!!』


「ズドーーーン」


「ズドーーーン」


「ズドーーーン」


「ズドーーーン」


「ズドーーーン」


「ズドーーーン」


「ズドーーーン」


「ズドーーーン」



魔導士による殲滅魔法が断続的に魔獣の群れに撃ち込まれ


魔導士達の殲滅魔法により殲滅した魔獣が積み重なって進路を防ぎその上に魔獣が突っ込んで押しつぶされてはいるが徐々にこちらに向かって魔獣の死体の山が移動してきている


一体何体居るんだ!!


王都を守るナストレーア王国兵500がもしも王城を奪還する可能性もある為、折角確保した王城を捨てて魔導士をこっちに集中させる事は出来ない!!

このままじゃ魔導士達の魔力が枯渇するのは目に見えている

残り100人でこの魔獣のスタンピードを乗り切ること自体不可能

ジャクソン家の物入りでクーデターの予定を繰り上げたのが裏目に出てしまった。

これが40万のナストレーア王国兵が出兵する前であればまだ殲滅出来る可能性も残っていたのだが・・・


『八方塞がり』


ブライアンは焦っていた。


つづく・・・

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