第175話 175.アーネスト第一王女危機
<アーネスト第一王女>
部屋の中で侍女に着替させてもらっていた時部屋の外で突然!!
「ぐをぉーーブライアン貴様~~」
「ぎゃーーー」
というお父様とお母様の断末魔の悲鳴とも思える叫び声に胸騒ぎして廊下に出てみればお父様とお母様が背中ら一刀両断されて廊下に倒れているのが見え、オールデス家長男ブライアン・オーデスが血の滴るショートソードを持っていた!!
私は一瞬で腰が抜けそうになり、その場にへたり込みそうになるも、気力で部屋の中に入った瞬間無意識に部屋のカギを掛けて窓際に走り寄り
「か~~ん」
「か~~ん」
「か~~ん」
っと非常事態の鐘を鳴らし
「オールデス家の反逆です!!皆の者オールデス家の魔導士は敵です!!ナストレーア王国を愛する者よ剣を取りなさい!!」
力の限りアーネストは窓から身を乗り出して叫んだ!!
ドアの外で
「くそっ!!気づかれたか!!!」
そんな怒鳴り声が聞こえた後
「ドーーーーン」
っという爆発音がした瞬間
「ギャー」
「ギャー」
「ギャー」
「ギャー」
っという王宮騎士のくぐもった悲鳴が上がった。
王宮騎士がやられた?
『私が大声を出したばかりに・・・』
最初からリトリア王国が攻めて来るというのはオールデス家の作り事だったのね。
リトリア王国への出兵をさせて王城を手薄にさせた隙にオールデス家が反逆してクーデターを起こす計画だったんだ。
全部オールデス家の魔導士達によって仕組まれた罠だったんだ・・
まさか、オールデス家が国家転覆を狙ってたなんて全く気付かなかった
『悔しい!!』
私は怒りに震えながらもオロオロしている侍女を抱き締め安心させ
侍女を抱き締めたまま窓際に移動する。
侍女の抱き締めた体が震えている
『私がしっかりしなきゃ』
「チェルシー大丈夫だから」
気休めだけれど侍女のチェルシーに少し笑顔を作って言葉を掛ける
でも本当に笑顔を作れていたのかな?
多分・・・
お父様とお母様を殺したブライアン・オーデスは私を殺しにドアを壊してこの部屋に入って来るハズ!!
「アーネスト第一王女大人しくその部屋から出てきてくれないか?」
憎いオールデス家の男の声が聞こえて来る
お父様とお母様を殺した男!!
私か怒りに任せ
「私をどうせ殺すんでしょ?」
当然の言葉を男に投げつける
死にたくない!!
まだ死ぬわけにはいかない!!
どうすれば良い?
考えなきゃ!!
この状況から逃げ出す方法を!!
そんな私の気も知らず
「殺しはしない!!お前は俺の妻にしてやろう。『オールデス魔導王国』王妃だぞ!!有難く思うんだな」
何て言い草!!
王家に生まれた私には自由はないのは解っているつもり!!
でもあいつは絶対に嫌!!
つづく・・・
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