第170話 170.ナストレーア王国軍40万人対魔獣スタンピード
<真也>
麗香とアリシャが
「爆ぜろ~~!!」
「爆発しろ~~!!」
と叫びながら大暴走
アリシャと麗香から必死で逃げる魔獣を俺とクララとで空間転移しながら進行方向に押し込めてゆく。
こうなったらもう制御不能!!
ナストレーア王国軍が野営している場所に向かって進路を制御する他手立てがない。
アリシャと麗香が後方から魔獣を爆散させながら奇声を上げ追い込み、俺とクララが横に広がろうとする魔獣の列を一直線にナストレーア王国軍の野営地に向け現在ナストレーア王国軍の野営地から手前10キロ地点を絶賛進行中
言っちゃ悪いけれど・・
アリシャ
と
麗香の所業を見ていると
『2人の大魔王降臨』
もう眼下の地上は見渡す限り魔獣で埋め尽くされた状態!!
もう魔獣の先頭は10キロ先のナストレーア王国軍の野営地の直前
それにしても10キロの続いた魔獣の群れって何匹位居るんだ?
数えるのが恐ろしい・・・
「ぎゃーーー」
「魔獣だーー」
「助けてくれーーー」
・・・
そんな声が聞こえたのは一瞬
恐怖の大魔王の顕現したようなアリシャと麗香の恐怖の砲撃から必死で逃げていた魔獣の群れが40万人のナストレーア王国軍が野営する場所に流れ込んで行くのが10キロ手前の上空からでも見える。
10キロにも及ぶ物凄い数の魔獣の群れが広大な野営地に解き放たれ一気に野営地の中に物凄い勢いで広がっていった。
「ぎゃーーー」
「魔獣だーー」
「助けてくれーーー」
「うわーーー」
「うわーーー」
「うわーーー」
「ぎゃーーー」
「魔獣だーー」
「助けてくれーーー」
・・
そんな悲鳴が一瞬で野営地全体に響いてゆく
そんな野営地のオールデス家魔導士からナストレーア王国軍に向かって『オーバードライブ』を使った殲滅級魔法が次々に撃ち込まれてゆく。
「何故だ~俺達は同じナストレーア王国の人間だぞ!!」
「オールデス家魔導士はナストレーア王国を裏切るのか!!」
そんな罵倒がオールデス家魔導士の次々に撃ち込まれる殲滅級魔法によってナストレーア王国軍の兵士達は同じナストレーア王国のオールデス家魔導士により後方から徐々に崩壊し、前方からは延長10キロ以上に及ぶ魔獣の群れに襲われ徐々に壊滅に向かっていった。
「魔獣に襲われてるって言うのにあいつら、自分の国のナストレーア王国軍を攻撃してやがるぞ!!気が狂ったのか?」
俺は奴らの闘いを見ながらそんな一人言をいっていたのだが
アリシャが
「奴ら可哀そうね。ジャクソン家の人間が攻めてきて前方から殲滅魔法を撃ち込んでくれていると勘違いしてるみたいね」
って言って初めて俺も気が付いた
「オールデス家魔導士達って魔獣に襲われてるのに全然気づかないのか?」
俺は魔獣の襲われるナストレーア王国軍を上空から見ながら言うと麗香が
「私達は上空から見てるから解るけどオールデス家の魔導士さん達の前って40万人ものナストレーア王国軍の人達が居る訳でしょ?全然見えなくて当然ね。知らないって事は不幸な事ヨね。
自軍の王国軍を撃破出来て『オールデス魔導王国』建国が出来るって思った瞬間に10キロにも及ぶ魔獣の群れが襲ってくるのよ?
自業自得!!
悪い事は出来ないものね」
と哀れなものを見るようにナストレーア王国軍とオールデス家魔導士達の潰しあいを見て呆れている。
つづく・・・
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