第169話 169.ナストレーア王国軍の40万人

<ナストレーア王国軍>


リトリア王国とナストレーア王国の国境のナストレーア王国軍野営地では、アーサス将軍が


「アンドレア国王の奴十分な食料も持たさずに俺達をこんな僻地に出しやがって!!

足りない分はリトリア王国の街を襲って調達しろって?

何処に街が有るというんだ?確かに廃墟になった街は有った!!

それの魔獣が一杯居るんだから、魔獣を狩って食料にしろって国王は何を考えて居るんだ?


強力な魔獣がウヨウヨ居るんだぞ?昔のような弱い魔獣じゃ無いんだ。

オールデス家の魔導士が魔導銃で撃ってやっと倒せるかどうかっていう魔獣ばかり

今はオールデス家の魔導士がブツブツ文句を言いながらも魔獣を狩って魔獣の肉を供給してくれてはいるが、40万人もの胃袋を満たさなきゃいけない!!


もう限界にきているし、魔獣の夜襲ですでに60人以上が犠牲になっている

噂によるとナストレーア王国で不穏な動きをしている奴らが居るという情報も入ってきている。そんな時期に戦争など大丈夫なのか?」


そんな愚痴を兵士長ドーガンにしている。

「噂ではどうも魔導士のオールデス家とリトリア王国のジャクソン家が魔導技術の提携をするという噂を聞きました。敵国の魔導士との提携何か胡散臭い気がします」


兵士についで貰った紅茶を飲みながら渋い表情をしながら兵士長ドーガンは思いだしたようにアーサス将軍に話す。



アーサス将軍は少し考えこんだ後

「今回の陣地の配置も腑に落ちんな。

今回ダンゲスト侯爵からの指示で我ら兵士組が前方配置、そして後方にオールデス家の魔導士を配置を指示してきたのだ。

何故、奴がしゃしゃり出て来る必要が有ったのか?

我が40万のナストレーア王国軍の後方では魔法攻撃の後方支援さえ出来ないではないか!!

それとも後方から支援出来る新しい魔法を開発したとでもいうのか?」


問題山積のこの状況に頭を痛めながらもオールデス家の魔導士の不可解な動きに頭を巡らせるアーサス将軍であった。


兵士達は

「急に出兵だと聞かされて此処まで来たけれど、食料は無いし一体どうなっているんだ?

魔獣の肉は美味いんだが・・

俺達じゃ此処の魔獣は強すぎてとてもじゃないが立ち向かう事も出来やしない!!」


「そうだよな。此の辺の魔獣の肉は美味いな。しかし何で此の辺の魔獣は強いんだ?オールデス家の魔導士でやっと倒せるか倒せないかってレベルだぜ?腹減ったな~腹いっぱい食いて~~」


そんな愚痴が野営地のテントの中の至る所から聞こえて来る。


つづく・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る