第168話 168.魔獣集めーお前達目的変わってないか?

<真也>


クララが言った魔力の兆候

俺には遠くて解らないけれど、機械のクララならばあの『オーバードライブ』された魔力が魔法陣に注がれた9割の魔力が漏れ出した痕跡を感知出来るのだろう。

俺も近くで魔法陣を起動すれば魔法の発動兆候を知覚する事が出来る。


モノリスってどんだけ魔法と科学に天才だったんだよ!!

その分!!物凄い


『エロ親父だけど!!』


最近クララ以外にも反応して発情するなんて最低だぜ




クララの転移で魔力を感知した40キロ程手前の空中に転移

すると!!

20キロ程先の前方の草原一面に鎧と槍を装備した兵士達が集まり野営をしていた。

「凄いわね。よくもまあ~此れだけ集めたものね」

麗香が感嘆?それとも呆れて?声を出した。


「うわ~こんな軍隊で攻められたら今のリトリア王国なんてあっという間に攻め落とされちゃうわね」

ってアリシャの表情も優れない

「良いじゃないか、幸か不幸かあの不審者を見つけたから、此処にこんなに集まっているのが解ったんだからさ」

「そ・・そうだよね。これはラッキーって言えば良いのよね!!」

とアリシャは気持ちを切り替え握り拳を胸の前で


『ぎゅっ』


っと強く握る


俺はアリシャ、麗香、クララに

「10分程此処で待っててくれ」

と言ってちょっと所要で転移し下準備


・・・


・・・


・・・

10分後

「お待たせ~~」


って戻ったら

早速アリシャが


「おそい~」


麗香は・・

「何やってんのよ~トイレくらいちゃんと行っときなさいよね!!」

っておい俺が緊張してトイレに行ってると思ってたのか?


クララは

「うふふっ」

って笑って俺に真正面から抱き着いて来る


「あ~~抜け駆け禁止~~」

「ちょっと目を離したすきに油断も空きもあったもんじゃ無いわね」

って早速俺の左右をゲットするアリシャと麗香


『3人とも対抗心有り過ぎだ!!』


内心はこんな超超超超超超超超超美少女に抱き着かれるのは嬉しいんだけど、理性がもたねえ~~


「アリシャ、麗香、クララそろそろ魔獣集めやろうか!!50キロ手前暗いから追い立てれば魔獣結構集まるだろう」

って気持ちを切り替える為に皆に声を掛けると


「じゃ~50キロ手前に転移ね」

クララの言葉に

「溜まった鬱憤全部ぶつけてあげるわ」

「ふふふっ~今日も暴れられるわ」


2人とも言ってる事が怖いぞ・・・

「クララやってくれ」

「了解しました」


クララの言葉でナストレーア王国軍の野営地から50キロ手前位の草原の上空に転移

麗香が真下の草原を見て


「凄い魔獣の数ね」


そんな麗香の言葉に反応してアリシャが

「ナストレーア王国軍が40万人も野営してるから警戒してこっちまで退避してきているんじゃないですか?」

って補足


「確かに凄い魔獣の数だな。じゃ~後10キロ手前から魔獣をかき集めよう」

「了解」

「了解」

「了解しましたマスター」

クララの転移で10キロ手前ナストレーア王国軍が40万人野営している場所から60キロ手前に転移

「じゃ~皆~横一列に等間隔で扇状に並んで野営地まで追い込もう」

俺達は扇状に麗香、アリシャ、俺、クララが並んで一気に火球を発射し魔獣を追い立てる。


「ぎゃおー」

「ぎゃおー」

「ぎゃおー」

「ぎゃおー」

「ぎゃおー」

・・・・


草原に散らばっていた魔獣が攻撃を避けて一斉に動き出す。


「ひひひひひぃ~~それそれそれ~~爆散しないうちに逃げなさいよ」

「あらあら~逃げるの遅いから爆散しちゃったわ~ごめんね~」


『おいそれフォローになってないから』


『ドンッ』


『ドンッ』


『ドンッ』


『ドンッ』


『ドンッ』


クララは空気弾を撃って地表を大きく揺らし土煙を上げて魔獣を追い立て、進行方向から外れる魔獣達を空中を転移しなから野営地に追い立ててゆく



『クララってまるで牧羊犬だな』


アリシャと麗香は

「ひひひひひ~~粉々になりなさい~」

「あははははぁ~~壊れろ~」


もう当初の目的を忘れて無茶苦茶魔法をブチかましているって感じだ


『怖ぇ~怖ぇ~よぉ』


もう獲物を追う魔獣の目だな!!

まれで逃げない魔獣は居ないだろう

あれから10キロ位飛んだだけなのに、もう物凄い魔獣の数が暴走状態だぞ!!

あの王都の比じゃ無い!!

後50キロあるけど、これって大丈夫だよな?


つづく・・・

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