第153話 153.手負いの襲撃者
<真也>
ハンバーガーショップの外の大通り
襲撃者の切り落とした右腕と魔導書ナンバー・09が落ちていた場所から血の跡が点々と続いている。
だが・・
それを見て俺は
『何をしたいんだ!!』
と疑問に思ってしまう
「アリシャこの血の跡、アリシャならどう考える?」
「危険ですね。大通りのど真ん中を片腕を失ったまま歩くなんて信じられません。馬車でも捕まえて馬車で逃走するともりでしょうか?」
考えたくなかった事だが・・
アリシャも同じ事を考えていたか・・・
普通、これだけの事件を起こしたんだ!!隠れながら逃走すると思ってたんだが、片腕を無くして相当出血しているだろうから、早急に治療したいのかもしれないな
あの時、一気に仕留め解けば良かった!!
捕まえて尋問しようとしたのが裏目にでてしまった。
魔導書を持った手を落とせば魔法を使えないだろうと思ってたんだが・・
掌に魔法陣を刻んでたとは!!
多分左手にも同じように魔法陣の入れ墨をしてるんだろうな
注意深く残された右腕の魔法陣を見て居た時
「ドーーン」
と街道の遠くの方から爆発音が!!
「奴か?」
そう思って結婚の続く街道の遠くの方を見ていると・・・
「きゃーーーーーー」
「ぎゃーーーー」
「ドスン」
「助けて~」
ロータリーとなった王城前の街道の向こうから悲鳴が徐々に近づいてくる
何が起こってる?
街道を歩いている人達の人垣が2つにどんどんと割れて近づいてくる。
『ゴゴゴゴゴゴゴーーーー』
馬車の駆けてくる物凄い音と共に街道を歩いている人達が驚いてよけている
今さっきから、悲鳴が聞こえてきてたのは、馬車を避け損ねた人々が馬車に跳ねられた時に出したものだったんだ!!
多分此処を襲った奴なんだろう
馬車を奪う為に火球で威嚇して馬車を止めて、馬車を奪って逃走中って感じなんだろう
『形振り構わずって感じだな!!』
「酷いですわ!!あれが王国一の魔導士だと豪語していた者のやる事ではありませんわ」
アリシャは激怒して俺の手を無意手をぎゅっと握ってくる
街道の両脇に退避した人々の空けた街道の真ん中を、馬車が爆走して来るのが見える。
俺は街道の真ん中に出てその馬車と相対する
そんな俺の横に来て俺の左腕を抱き締めてくるアリシャ?
「危ないぞ」
って言ったんだが
「私が居たら無茶しないでしょ?」
何なんだその理由!!
「単にお前が抱き着きたいだけだろ」
ってアリシャに返すと
「そうともいうわね」
って
これあかんやつだ
まあ~俺が止めれば良いだけ!!
右手を前に構えて
『馬車の男に向かって空気弾』
『どんっ』
空気弾が男に命中すると同時に男の体が空中を飛び馬車の後方に吹き飛ばされる。
つづく・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます