第151話 151.急襲

<真也>


ハンバーガー移動販売用魔導車の試作車の第2段改良車の製作が終了

ほぼ実用車両の形になっている。これで運行テストが問題なければお昼からでも実際に移動販売を開始出来るかも!!


ハンバーガーの販売所の裏の作業場からメイドさんを一人呼んできて、ハンバーガー移動販売用魔導車の稼働テストをしてもらう。

メイドさん凄く若そうで10歳くらい?

女性に年齢を聞くのはダメって聞いたような気がするので聞かなかった。

生き残ったメイドさんと侍女さん達って凄く若い子ばっかりだったんだよ

ジャクソン家の人間の好みなのか?

少女趣味とか?


名前は ノラちゃん

日本じゃ野良っていうと良い意味じゃない?

そこは突っ込んではいけない!!

良識ある当主で通さねば!!


俺がもしもの時のストッパー役で助手席に座り、アリシャが俺の後ろに陣取り俺の体を後ろから抱き締めて俺の肩に顎を乗せて出発を待っている。

アリシャの息を感じるんですけど~~


俺ドキドキして来たんだけど・・

アリシャワザとやってるんだろうな



ノラちゃんにハンバーガー移動販売用魔導車の運転方法を一通り教えると

「じゃ~やってみますね」

って結構積極的な女の子

即決かよ!!

『私自信ないんですけど~』

なんて言わないんだな


そんなノラちゃんの運転は

もう完璧にハンバーガー移動販売用魔導車を運転しちゃうんでビックリ

若いと物覚えが良いのか?

俺なんて自動車免許取るのに最初は運転ビビってたから、簡単に運転するノラちゃんを見るとちょっと落ち込みそうになってしまう。


まあ~思った方向にジョイスティックを動かせばその方向に進むから簡単に運転できるようには作ったつもり。

『俺の腕が良かったって事にしとこう』


「ご・・ご主人様~~この馬車凄いです。思った通りに動いてくれます。おりこうさんなんですね」


おい!!

ノラちゃんって馬車を扱ってたのか?

馬車と勘違いしてるのか?

うんうん~操作は凄く美味いよ!!


異世界人って、もしかして運動神経凄く良いのか?


もう


『ノラちゃんハンバーガー移動販売用魔導車の指導教官で良いかも!!』


運転手当とか1か月金貨1枚出しても今の状況では採算合うし、皆も喜ぶんじゃ?

良いかもしれない。


俺達がハンバーガー移動販売用魔導車の試作車の運転テストわしていると


「ドーン」


っと鈍い音が!!

「きゃーーーーー」

「たすけてーーー」

「痛いよーーー」

「うわぁーーーーーーーーー」

・・・・

物凄い悲鳴が聞こえて来た。

悲鳴の聞こえて来た方を見ると

ハンバーガーショップの前で相当数の怪我人が倒れていて、大通りに魔導書を持って構えた魔導士が一人立っているのが見えた。

瞬間俺は

「2人は此処を動かないでくれ」

そういって上空に飛翔

そのまま大通りからハンバーガーショップを狙っていた魔導士の右腕に向けて光の矢を


『ピシュッ』


っと打ち込んだ。

大通りで魔導書を右手に持って攻撃態勢を取っていた魔導士の右腕と魔導書が弧を描いて空中に飛んで行く。


「ぎゃーーーーー」

右腕を光の矢で跳ね飛ばされた魔導士が激痛に絶叫するが、必死で王城の前のロータリーへと走り去って行く

『追わなければ!!』

そう思ったが、ハンバーガーショップの前は怪我人で一杯のよう。

「アリシャ男に襲撃を受けてハンバーガーショップの前に怪我人が散乱している。一緒に治療を頼む」

と真下に居るアリシャに指示

「解った」

とアリシャは言った瞬間ハンバーガーショップへと舞い上がる。

『見ている場合じゃ無い俺も治療をしなければ!!』

俺も直ぐにアリシャの後を追った。


つづく・・・

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