第143話 143.旧ジャクソン家跡地整備ー麗香の行動

<真也>


後は店舗を作ったら終了か

結構手抜きしたもんな~あの宇宙船をコピーした時に比べれば楽なもんだ

そう言えば異次元空間に作った居住空間も整備しなきゃだし・・

時間がいくら有っても足りない!!


俺は旧ジャクソン家の焼跡に国会議事堂?

出来ちゃったもんはしょうがないじゃん!!できちゃった婚っていうくらいだからさ~

って俺何言ってるんだろう・・

自分で言って空しくなってきた。


俺は店舗を作ろうと歩き出したが・・

大浴場の方が騒がしいのに気が付いて見てみると・・

皆がお風呂に入って温まった後に髪を洗っているみたいでシャワーの音と共に楽しそうな声が聞こえて来る

『楽しい事は良い事・・・』


ってすりガラスに体を押し付けて外を見ようとしているのは誰だ~~!!

すりガラスに透けて見えちゃいけない部分が全部見えてるやん!!


だが!!

全裸の姿を見た俺の中のモノリスの感情?が暴れ出す

『おいモノリス暴れるんじゃねぇ~!!お前馴れたのか裸見て欲情して突撃しようとするのは止めろ!!』


クソ!!これさえなけりゃ凄い天才何だが、エロ親父~~ちっとは自重しろ!!


はぁ~はぁ~~

ちょっと油断するとこれだからな!!

見ないように速攻移動だ!!


『その内自我をもって、俺の頭の中で喋り出しそうで怖いぞ』

大浴場の周りには目隠し用の木でも植えるか・・


そう思案しながら、大浴場の方を見ないように高い塀の間に開いた門に向かって歩いていると急に後ろから

「真也何よ此れ~派手にやったじゃない!!それに何で此処に国会議事堂が建ってるのよ!!」

って声を掛けられて超~ビックリ!!

振り返ってみると湯上りだろう麗香が俺に向かって一人歩いてきているのが見えた。

俺は一瞬挙動不審になる

だって女性のすりガラス越しの押し付けられた全裸見た後!!

か・・顔に出てないよな?


そう思うと嫌な汗が体から滲み出してくる

そんな俺の気も知らずに俺の所に歩いて来た麗香は俺の腕を抱き締めて敷地に建った国会議事堂を見上げだした。


『何も言えねえ・・』

この建物はモノリスの野郎の意趣返しだ・・・っては言えないんだよな・・

モノリスのせいで俺がこうなってるのは知られたくないしな

俺は泣く泣く


「あ~悪いな麗香、まだ建築魔法不慣れでな。イメージをつい間違えちまったらこんなになっちまったんだ」

「そうね。ここの建物ギリシャっ風があったと思えば国会議事堂が突然立ってたり、でもこの異世界からすると珍しくて観光名所になるかもよ?」


う・・湯上りの俺に抱き着いた麗香から良い香りして・・

意識するとドキドキしてきたぞ


そう言えば5人が異世界から来てからゴタゴタ続きで中々2人きりになれる機会無かったな。

いや・・一回有ったな・・


Bまで行った時・・・

や・・止めよう!!思い出しちまった。


・・・

麗香は麗香で・・

激しい夜?を体験したと思ったら、エリザベス王妃とグレースが乱入して来るし、気か付けばクララを連れて帰って来るしドンドンと増える自分よりも超~美少女達に戦々恐々

真也にとって私はどうでもいい女になっちゃったの?

そんな思いが彼女を動かし、皆がお風呂に居るにも関わらず抜け出してきたのだ。


・・・・

真也も悪いとは思っている

でも真也にとっても予測不能

ドンドンと想定外の出来事が起こってしまってこの状態だ。


つづく・・・

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