第138話 138.皆でリトリア王国ギルド本部へ

<真也>


俺達麗香、アリシャ、リリス、トリア、ナスティア、クリス、クララと一緒に今は魔導式トイレと『お風呂用温水・真水蛇口シャワー付き魔道具』のレンタル契約の為にギルドに向かっている。

まさか、クララまで皆と共謀してお風呂に投げ込むとは思わなかった。

『皆と仲間意識とか持ったとか?』

女性達の共闘おそるべし!!


クララは今の所・・

皆から一歩下がって完全なメイドさんの立ち位置

出来るメイドさんって感じだよなクララ


ま~厚かましいくらい男達の視線の鬱陶しい事!!

絶世の美少女8人がこうも集まれば注目されても当然だわな

それにリトリア王国の第一王女様もいらっしゃる事だしな

若い男達が果敢に俺達の所にナンパしに来ようとしているが、悉く体を引っ張られて何かを吹き込まれて青くなっている。


まあ~王女様にいちゃもんつけてタダで済むはずないしな。

アリシャが誰だか解らない青二才が突っ込んで来るだけだな。

『猪突猛進』

良い言葉だよ

あいつらの為に有る言葉だな


そんなこんなでやってまいりましたリトリア王国のギルド本部

立派なもんだ。

3階建ての円形状の凝った石造りの建物

窓にはこの世界では珍しくガラスが入れられている

モノリス・ストレイアが提供した強化ガラスだもんな

そりゃ~俺は知ってるハズさ!!


重厚な開け放たれた両開きの鉄の扉を潜りギルド本部のロビーに入って来た俺達8人

ギルドの受け付けに並んで順番を待つ事5分程度


受付のお姉さんから

「いらっしゃいませ今日のご用件は何でしょうか?」

と聞いてくれる

俺は懐からギルドカードを提示して

「今日はギルドシステムを使った魔道具のレンタルの件でギルドマスターとお話がしたいのですがどうしたら良いでしょうか?」


この聞き方で間違いないよな?

こういうの初めてだから緊張する。

受付の女性は

「真也様、グランドレア商会の会頭レイノワ様より伝言がございます。ひまわり油100本とゴブリンの肉100頭分の納品依頼ですが、ゴブリンの肉100頭はこの王都トリステインからレノウンの街まで食べれないゴブリンの肉100頭分の大量の肉を運ぶのは鮮度の問題からも肉の価値からも無理だとは返答しておりますがどうされますか?魔道具の件をギルドマスターに確認にいく間にご返答をお考え頂いたら助かります」

そう言って受付の女性はギルドの奥に入って行った。


受付の女性がギルドの奥に入った後でクララが

「マスターあの魔道具を開放致しますか?そろそろ開放しても問題ない頃合いだと思われます」

と提案してくる

「あ~そうだな。そろそろギルド限定で公開しても問題ないだろう」

「そうですねマスター。やっとあれが役に立ちますね」

クララも嬉しそうだ。

ギルドマスターとの交渉の結果次第・・かな


奥に入った受付の女性が年の頃は30後半と思われる男性を連れて帰ってきた

「私がトリステインギルド本部のギルドマスターをしているラグアシェルだ・・・ひ・・姫様・・姫様がどうしてこの男とご一緒におられるのですか?

それに侯爵家ご令嬢達も一緒とは珍しい組み合わせですな」


ギルドマスターラグアシェルとアリシャは面識が有るみたいだ。

まあ当然だよな。

そんなギルドマスターに

「ラグアシェル情報が遅すぎますよ。

この真也はジャクソン家の反乱を抑えたこの国の英雄です。それに昨日起こった魔獣のスタンピードを一瞬の内に殲滅した英雄でも有ります。

それに此処に居る全員真也と結婚する事が既に決まっています」


アリシャが断言!!

「へっ?」

ギルドマスター固まっちゃったよ!!

そう来るよな~

リトリア王国の第一王女様が何処の馬の骨とも解らない男と結婚って言うんだからな


『俺でもビックリしてるよ』

俺でも本当に結婚するの?って感じだもんな

でも何気にアリシャはクララまで俺と結婚する人間に入れちゃってるんだけど・・ワザとなのか?


つつく・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る