第135話 135.クララの居場所を作ろう



<真也>


「あの~そのトイレって美顔とかにも効果有るんですか?」

突然後ろからそんな事をリリスが聞いて来てビックリ!!

だって美少女が美顔に興味ってそれ以上に綺麗になりたいって事なのか?

そう思いながらも

「どうしたそんなに美顔に興味有るのか?」

って聞くと、リリスは恥ずかしそう両手を体の前に組んでモジモジしながらも

「そばかすとかが気になって・・・」

そう言って上目使いに俺の顔を覗き込む

よちょ・・ちょ~っとまて!

その仕草は反則だぞ・・  

可愛い子がやると破壊力が半端ないからな

心を一旦落ち着けて


「そ・それはだな・・・さ・・再生の魔法じゃないと治らないな。こんな感じかな?」

って再生の魔法を起動

もうモノリスさんの魔法は最高

ショボい魔法しか使えなかった俺が今じゃモノリスの記憶のお陰でモノリスが使った魔法を全部使えるなんて反則だぜ!!

俺の中のモノリスが感情さえ暴走しなけりゃ言う事無しなんだが・・

モノリスのエロ親父えっちい事になると全然抑えが聞かないからな!!


俺の使った再生魔法に気が付かないリリスはキョトンとしながら


「え?えっと何があったんでしょうか?」

って聞いて来たので俺は空間庫から手鏡を出してリリスに渡すと・・・


その鏡を見て自分の顔を映して

「こんな綺麗ん映る鏡があるんですか~~?あ・・そばかすが消えてる!!ほくろも無くなってる!!」

「そういえばこっちの鏡って銀製の鏡だったな。それはガラスだからな」

「ガラス~こんなにも綺麗なガラス凄く高価なんですよ~」

「良かったら要るか?必要ならプレゼントするぞ」

って言うと

「あ・・ありがとうございます。一生の宝ものにします」

って大喜びしているが・・

手鏡だぞ!!

100均で売ってるからな!!そんなに喜んでもらえる物でもないんだが・・

って思ってたらトリア、ナスティア、クリスも

「「「私達も欲しいです~」」」

って3人が迫って来ちゃったよ

ま~異世界で売れるかなって色々と100均とかで買ったり良いなと思う物が有ったら買って空間庫に入れてるから沢山ある。

それにコピーで幾らでも作り出せるしな。


トリア、ナスティア、クリスには形の其々変わった手鏡をプレゼント

同じ物じゃつまらないだろう


トリア、ナスティア、クリスは一斉に俺に駆け寄り

「「「真也ありがとう」」」

って言って

俺のほっぺたに


『キス』


クララと麗香がそれを見て羨ましそう

「麗香とクララはあんな手鏡じゃ満足しないだろう」

俺はモノリスとクララの故郷ナスタルジア星で魔法文化が花開いた世界ではやっていたナサージャという魔法で作られていた不思議な触感のパンを魔法で作り出して麗香とクララに手渡した


クララは懐かしそうにそれを見て

「懐かしいです。一億年ぶりにたべます。ありがとうございますマスター」

と言って美味しそうに食べだした。

モノリスはクララが食べれるように改造したからな。


麗香も恐る恐るナサージャを口にすると

「へ~何か不思議な味がするわね。これは何?」

って早速聞いて来る


「モノリス・ストレイアの故郷の星で魔法で作られたパンだ」

「へぇ~ハンバーガーみたいにして食べると凄く美味しいかも」

って麗香が言うと空かさずクララが

「そうなんですよ~肉とか間に挟んで食べると凄く美味しいんです」

って・・

そう言えばあのジャクソン家の敷地で捕らわれていた奴隷の女の子達の仕事でハンバーガーを売らせたらって思ってたんだった。

それのパンの材料に使えそうだな!!

『材料費タダだし!!』

『燃料は俺の魔力だし!!』


そうしたらトリア、ナスティア、クリスも

「「「私達も~欲しい~」」」

って事になって

作っちゃいましたよ!!


ナサージャで作ったオーク肉を挟んだナンチャッテハンバーガー

オーク肉は魔法で加熱して食べごろにした肉をナサージャで挟んだ物

大量にテーブルに出したら皆一斉に取って口に入れた途端に


「「「「「おいしいい~」」」」」

クララも食べて


「これ凄く良い~」

って事で移動ハンバーガーショップ構想に使用出来そうだ。

大量に作ったから皆めちゃめちゃ食べている

『結構人気出ちゃったりする?』


抑々モノリス・ストレイアの故郷の魔法だから俺が開発した魔法じゃない!!

コピー能力を使用した食物コピーはめちゃくちゃ魔力持っていかれたのに何が違うんだろうな?


そんな事をしているとアリシャがエリザベス王妃を連れて戻ってきて

そのハンバーガー擬きを皆が食べている姿を見て速攻ハンバーガー擬きをアリシャとエリザベス王妃がかぶりつく。

そして一口食べて

「何!何此れ~~!!美味しい~」

「お・・美味しいですわ~~」


とうっとりとした表情を浮かべ、また無心に食べ始めたので

「エリザベス王妃様、この商品をジャクソン家で囚われていた奴隷だった女性に売って生計をたててもらおうと思うのですがどうでしょうか?」

と聞いてみる。



「これをですか?どうやって売るのでしょうか?」

うんエリザベス王妃はちゃんと考えているみたいだ

「これを私が作った魔道車に積んで2人一組になって一人が魔道車の運転をし一人が販売する形にしたいと思っています」

「幾らぐらいの値段で売るつもりでしょうか?」

「鉄貨2枚くらいを予定しています」

「そんなに安く採算はあうのでしょうか?」

「材料は全部タダみたいなものですから大丈夫ですよ。そのパン擬きは私の魔法で幾らでも作れますし。肉は私が仕留めたオーク肉です」

「何とこのパンのような生地が魔法で作れると申されますか?」

「モノリス・ストレイアの故郷の魔法です」

「モノリス・ストレイア様の故郷の魔法を何故真也が使えるのですか?」


うんうんそうきましたかエリザベス王妃様

俺はクララの手を引いて前に出させて

「原初の魔導士モノリス・ストレイアのメイドをしていたクララです。偶然に黒の森で出会いましたが原初の魔導士が亡くなっている為に私が一緒に連れてきました。

その魔法は、クララに教えてもらったものです」


と嘘八百を並べた。

もう2枚舌と言われそうだ・・・

「原初の魔導士様がお隠れになってはや1000年、亡くなっていたとは知りませんでした。

クララさんは原初の魔導士モノリス・ストレイア様にお仕えして魔法まで使えるのですね。その魔法には魔導書は必要なのですか?」


クララも魔法が使えるようにモノリスが爆改造してある。

だから魔法陣なんか使用しなくても魔法を発動出来るからな!!

大体、魔法陣何て代物は原初の魔導士が弟子の為に考えた弟子の能力を計る為と弟子が信用出来る人物か判断する為に作った物


俺はクララをみて頷くとクララが

「はい導士様に教わりましたからマスターに私がお教えいたしました。皆様にも導士様にお教え頂いた魔法をご教授させて頂きますのでご用命がございましたらお受けいたしますよ?

今後マスター共々よろしくお願いします」

と首をお可愛く折ってご挨拶


う~んやっぱり出来るメイドさんは違うな!!

『これでクララはこのリトリア王国で原初の魔導士モノリス・ストレイアの魔法を伝授できる原初の魔導士のメイドという立ち位置を確定出来るだろう』


つづく・・・

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