第130話 130.記憶の中の世界-モノリス・ストレイアの住んでいた世界

<真也>


俺は情報の齟齬を補完修正の中でクララとモノリスの膨大な記憶を同時に得た

1億年以上前モノリス・ストレイアはネオキャニア銀河の中心に近いナスタルジア星で生まれた。

星の大きさは地球と同じ位の大きさでありナスタルジアはトレアという太陽の周りを回る衛星で気候も同じような物で海もと地球と同じ陸地の70%を占める星だった


しかし産業革命が起こりドンドンと科学技術が進歩し地上の殆どを人類が占めるようになり、食糧危機が勃発、各国は食料確保の為に他国を占領しあう乱戦に突入し最終的に核戦争により海は干上がって無くなり死に絶えた星になるはずだった。


しかし核戦争により偶然にも星の生きようとするエネルギーが、魔力として顕現

それに気が付いた人間達は、科学技術ではなく今度は魔素エネルギーを使って魔力を操り魔法を使って技術革新し、地上を覆う一大都市があっという間に出来上がってしまった。


動力は全て魔力

各都市の交通は、動く歩道が住民の足となり

住む家も魔法で簡単に作成できる

格都市間はゲートという魔法陣を使用した瞬間移動で瞬時に移動できる

そして極めつけは、食物も魔法で作ってしまう


そんな夢のような世界が核戦争で荒廃したナスタルジア星全土をあっという間に豊かな星に変えてしまった。

働かなくても、必要なものは魔法を使えば全部作る事が出来き、食料も魔法を使えば飢える事もない!!



もうする事はセッ○ス位しか無い。

そんな状況でドンドンと人口が爆発的に増え、核戦争で死に絶える運命だったナスタルジア星の大地は人の住居で埋め尽くされていった。



科学技術が廃れ魔法技術で繁栄するそんな時代にモノリス・ストレイアは生まれた。

モノリス・ストレイアは魔法士としてもナスタルジア星で突出した能力を発揮し数々の魔法を発明し一代で財を成したが・・


モノリスは満足しなかった。

そんな時、打ち捨てられた科学技術のデータを見つけ必死で読み解いてゆく内に過去の負の遺産である科学技術の虜になり、独学で科学技術の集大成として色々な機械を発明したけれど、魔法技術に溺れた人達はそんなモノリスの発明した機械には見向きもしなかったのだ。


だって魔法で全てが完結できるのだから、一々機械を使う必要なんて無い

それに自分達の生活を脅かした科学技術を人々は憎んでいた

だからモノリスの提案自体元から破綻していたのだ。


モノリスは有る時、ネオキャニア銀河の外にあるヘルオスの白色矮星が不安定な動きをしている事に気づきナスタルジア星の住民に提唱したが誰も取り合わなかった。


その後もモノリスはヘルオスの重力場の観測を頻繁に観測ヘルオスの重力崩壊を察知しナスタルジア星の人々に警告を発して自分が開発していた宇宙船でヘルオスの超新星爆発直前にこの星へ次元ワープ

直後を含む50光年の星域の消滅した。

確認は残念ながら科学技術の粋を集めた機器ではなく魔道具による確認で発覚した。

このデラナ銀河の中のレイアント星からネオキャニア銀河のナスタルジア星まで100光年

光の速さで100年後しか確認が出来ない事になる。

モノリス・ストレイアがこの星に次元ワープで訪れたのは1億年前

モノリス・ストレイアの技術は科学技術と言いながらエネルギーに魔素を使って駆動するシステムだつた為に、永久的に宇宙船を動かく事は出来なかった。

何故ならばこのレイアント星には魔素が薄くナスタルジア星の100分の一である事がわかったから。


この為宇宙船を永久機関とする為、モノリス・ストレイアは宇宙船改造しレイアント星のこの黒の森200キロ区間を自分の故郷ナスタルジア星の環境にする為宇宙船を稼働し1億年前眠りについた。

そして2000年前このレイアント星が自分の故郷ナスタルジア星の環境になった時に目覚めた。


その時初めてネオキャニア銀河のナスタルジア星を含む50光年の範囲が消滅している事が確認出来た。


あ~それにしてもモノリス・ストレイアって魔道と科学技術に天才であったが為に孤独だったんだな・・・


だからクララを作ったか・・

1億年の間クララはこの惑星を改造しながら何を思ってたんだろうな

思ってた?

ただの人工細胞を使って作られたアンドロイド

だから今まで1億年という長い時を耐えられたのかもしれない・・・


つづく・・・

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