第120話 120.リトリア王国国防会議
<真也>
光の矢の魔道具の試射の検証で速攻で採用が決まった。
今は会議室で会議中だ。
メンバーは
ヘンリー国王
エリザベス王妃
俺
アリシャ
麗香
リリス
トリア
ナスティア
クリス
そしてリトリア王国防衛を担う
ジェード宰相
ノード財務相
フレディ騎士団長
アディー副騎士団長
ジャンドル兵士長
ローガン副兵士長
エリザベス王妃が独断専行で速攻で決めた結果だ。
ここで決まった事と言えば
騎士団、兵士の枠組みは今のままで良いだろう。
以前ジャクソン家魔導士団とリトリア王国魔導士団の合同魔導士団で魔法部隊を結成し戦争の場合魔法攻撃を行ってきた。
『オーバードライブ』をジャクソン家が開発してからの戦争の戦法は大きく変わってしまった。
開戦場に相対した其々の国の兵が向き合い
魔法部隊数百人が一か所に集まり一つの魔法陣に魔力を注いで殲滅級魔法を打ち合った後、馬に乗った騎士と兵士が総当たりで乱戦に突入する。
魔法部隊の最初の一撃でどれだけ相手に被害を与えられるかで、勝敗が別れていた。
乱戦になってからは、正直魔導士は邪魔
長い言霊を紡ぎ、魔力を魔導書を開いた魔法陣に注ぎ込んで魔法を発動して攻撃
そんな事は乱戦の戦場の中では殆ど不可能
言霊を唱えている間に敵により切られたり、槍で貫かれる。
しかし!!
今回作った魔道具で全ての戦法が変わってしまう。
魔道具の名前が無い為に、話が進まない為
安直に
『ハンドガン』
という名前になった。
俺が当初用意するのは
ハンドガン 1000丁
魔石入りマガジン 3000個
拳銃携帯用サスペンダー 1000
この為、魔法部隊に1000丁の『ハンドガン』を配備
魔法部隊1000人が先行して一斉攻撃しながら前進し順次殲滅してゆく
長い言霊の詠唱無しで数秒で100発の光の矢の連射も可能
其の後を馬に乗った騎士、兵士達が追随
タダ!!
ジャクソン家の魔導士が全滅状態で皆無となった為、リトリア王国魔導士団300人に『ハンドガン』を装備し残り700丁を騎馬に乗った騎士に装備させようという事になった
こうなるともう騎士、兵士と言う枠組みは必要が無いかもしれない。
最終的には全員が『ハンドガン』装備で攻撃しながら進軍という形にしたいらしい。
俺の『ハンドガン』作成次第って事だな
俺のコピー能力を使えば一瞬なんだが・・・
それは秘密にしておこう
皆は俺が空間庫から出していると思っているみたいだからな。
直ぐにでも1000丁の『ハンドガン』とマガジン、サスペンダーを渡す事は出来るけれど、明日の納品という事にした。
直ぐに1000丁もの『ハンドガン』作れると思われたら嫌だからな!!
ノード財務相だっけ?
ハンドガンの費用は幾ら払えばいいか聞かれたので
「あ~費用は要りませんよ」
って答えると
「今後数十万丁のハンドガンの装備の基準にしなければなりません。費用を出して頂けませんか」
ってハンカチで額の汗を拭いながら言われたんだけど?
『もしかして。俺に後からの分で吹っ掛けられると思ったのかな?』
「数十万丁でもお金は必要有りませんよ(幾らでもコピー能力で作れますあら)」
って丁重にお断りしたよ!!全部タダなんだし!!
するとエリザベス王妃が横から
「ノード真也がお金は要らないって言っているのです。ここは真也の言葉に甘えましょう」
「エリザベス王妃様がそう仰られるのなら有難くお受けいたします。リトリア王国の財務を預かる私としては1つの魔道具が金貨1万枚以上する魔道具を数十万個頂いてもお金は要らないという事ですので軍事費を気にする必要がありませんので、凄く助かります」
あれ?
魔道具って一個が金貨1万枚以上するのって、そんなに魔道具ってぼったくられてる?
あの魔導士達だもんな~ぼったくってても不思議じゃないか!!
「そうして下さい。アリシャの国なので国民に負担が掛からないのであれば嬉しいです」
ってアリシャを引き合いに出してアリシャのお株をあげておいたよ!!
ところが、エリザベス王妃はどう取り違えたのか?
「うふふっ。アリシャにぞっこんなのですね。では私とアリシャとグレースで一生かけてご奉仕しましょうねアリシャ?」
「はいお母様~」
おい!!
アリシャ何同意してんだよ!!
それにエリザベス王妃様、一生かけてアリシャとグレースとエリザベス王妃様とでご奉仕って何なんだ?
何げにグレースが入っているのは何故?
そういや俺グレースにべったりと抱き着かれてたな・・・
それはおいといて!!
俺、アリシャとグレースとエリザベス王妃様に何されるんだ?
めちゃめちゃ不安になって来たぞ・・・
『麗香がめちゃめちゃ不機嫌になってきたじゃん・・これって超ヤバいやつや~~』
つづく・・・
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