第117話 1117.消失したジャクソン家の屋敷の焼跡

<真也>


エリザベス王妃の指示?で王城の大広間に黒の森から転移して来た俺達

王城の正面門の向こうから黒煙がまだ立ち昇っているがそれ程酷くはない!!


「本当にジャクソン家が燃えているみたいだな」

煙が昇っている所辺りをヘンリー国王が見つめながら呟いていると

「本当ですね。あのジャクソン家の屋敷のほうですね」

とエリザベス王妃も同意


そんな話をしていると何と帰って来たメンバー全員でジャクソン家の焼跡を見分する事になった。


ジャクソン家の屋敷は王城正門を出て直ぐの南に向かう直線の街道の左側に30,000坪の高い塀に囲まれた広大な敷地が有り屋敷が有っただろう場所から煙が上がっているのが見えるが屋敷の周りを多数の兵士が取り囲んでいるけど警備してるのかな?


俺達はジャクソン家の警備をしている兵士の間を抜けて屋敷の敷地の中にはいって行く

一番手前にジャクソン家のめちゃめちゃ大きな屋敷

そんな現代世界では見た事もないような広さのその屋敷は爆散して焼跡から煙が昇っている

流石に何かを焼いたような異様な匂いが漂ってまだ煙が煙たい


焼跡の真ん中辺りにひと際大きな塊が・・・

アリシャが

「あれは真也が出したブラックタイガーの死体ね」

と腕で鼻をかくすようにして焼け焦げたブラックタイガーの死体を指さした。


「うんうんあれはブラックタイガーだね」

「じゃ~あそこに魔導士師団長のグラノラの死体が有るんじゃ?」

「行ってみましょう」

・・・

女性陣がまだ所々燻っている柱の間を縫って一気に走り出した。

一番最初にたどり着いた麗香が


「フラックタイガーの下敷きになった魔導士の死体が有るわよ」

って知らせてくれ、それを目掛けてアリシャが麗香の傍に


「あ!!魔導士師団長グラノラの死体で間違いないわ!!転移前に見た魔法陣が手の甲に書かれてあるわ」


アリシャが確認を取ったみたいだ。

あの王城の大広間から転移したグラノラはやはりジャクソン家の屋敷に転移してたんだな。


「お父様~グラノラの死体が有りました。確認してもえますか」

アリシャはヘンリー国王を呼んで確認してもらうつもりか?

まあ~1人の目でより2人の目で確認した方が間違いないからな


俺は何か無いか、注意深く屋敷の焼跡を燻る柱の間を縫うようにして、足元を注意しながら

あるく。


「サクッ」


「サクッ」



「サクッ」



「サクッ」



「サクッ」



「サクッ」



炭になった焼跡を歩く度に、炭を踏み砕く音がする。

炭を踏み抜く都度に足元からまだ熱気が漂ってくる

熱いな・・・


所々に魔導士だった者やメイドや侍女だろう者の死体も有るし・・

あまり良いじゃ無いな


そんな光景を確認しながら


「サクッ」


「サクッ」



「サクッ」



「サクッ」



「サクッ」



「サクッ」


っと焼跡を歩いていると


「ボキッ」


急に焼けて朽ちた木だっただろう物を踏み抜いて


「わわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ~~」

悲鳴を上げて落ちて行った。

「痛てっ」


『ゴロゴロッ』


「痛てっ」


『ゴロゴロッ』


「痛てっ」


『ゴロゴロッ』


「痛てっ」


『ゴロゴロッ』


・・・・


俺は転げ落ちながら階段だろう物に頭を頻繁に撃ちつけ声を上げる・

最後に

『ドンッ』

っと壁に頭から突っ込んだ俺・・


「な・・何だ!何だ!何だ!何だ!何だ!何だ!~」


「真也~何遊ん出るのよ!!」

「ちゃんと足元みて歩きなさいよ」

「子供じゃ無いんだから~」

「バカ丸出しじゃないですか~」

「やっぱり真也ね」

「予想通りの事しちゃダメじゃない」


うをぉ~皆の罵倒が厳しいぞ~!!


つづく・・・

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