新王都構想

第116話 116.魔導士消失緊急対策

<真也>


王城の大広間で兵士やメイド、そして騎士達の重傷者の治療を必死で行っていた時


「ドドドドドーーーーン」


っという無く発音と共に地響きが伝わって来た!!

外を見ると王城の正面門の向こうから火柱と黒煙が黙々と立ち上っているのが見える。


『何が有った!!またグラノラの奇襲か?』


とも思ったが、直ぐに兵士長らしき人物が鎧の音を響かせながら大広間に入って来てジェード宰相に伝えられた内容に愕然とした。


『ジャクソン家の建物が爆発炎上中』


俺は真っ先に治療中のアリシャを見た


『口を開けポッカーーーンっと呆然と立ち呆けている』


ショックだったのか?

俺はアリシャの駆け寄り


「大丈夫か?」


と確認すると


「あ・・あ・・大丈夫!!ちょっとビックリしただけだから。もしかしてグラノラって転移したのジャクソン家・・だったのかな?」

「今は解らないな。ジャクソン家の建物が炎上中みたいだから、確認にはしばらくかかると思う。治療を終わらせてアリシャの家族を先に迎えに行こう。帰って来る頃には鎮火してるんじゃないのか?」


俺達はそんな話をしてから治療を大急ぎで終わらせ、黒の森のカルデラにメイド5と侍女5に着替えを用意させて転移


転移した途端に目に入った光景に


「うをぅ」


っと思わず声を上げて顔を背けた!!

俺は見なかったぞ!!

エリザベス王妃のめちゃめちゃ大きなおっぱいなんて見なかったからな!!

それにグレースの可愛いおっぱいだったのも見て無いからな!!

ヘンリー国王もあのあのまま壊れてないか心配だったがダメージから回復して何よりだ


「あ・・アリシャ・・メイド達に家族の着替えさせてくれないか?

 それと王妃とグレースの下着はこ・・これを使ってくれ。下着のつけ方は教えてやってくれ」


そういってランジェリーショップのオーナーのカリーナさんから調達した下着をアリシャに渡した。

200万でめちゃめちゃ購入したから、おまけで色々なサイズの下着を貰ったんだ。

あとは俺のコピー魔法でコピーしまくりでぜ!!

『可愛いのも目一杯あるぜふふふっ・・・皆には内緒だ!!』


王様の下着・・は良いよな・・


まさかな~~皆お風呂に入ってそのままお風呂から出て裸族になってるとは思っても見なかったぜ!!

『ここは解放感あるっていってもな~・・癖になって裸族にならない事を祈ろう』


後ろで王妃達が早速アリシャに

「この下着っていうの~凄く良いわ~~帰ったら皆にも勧めたいくらいね」

「お姉様~この下着という物凄く可愛くて素敵です。もっと欲しいです」

と絶賛してる。


そう異世界下着普及委員会会長として異世界で下着を普及させたいのだ!!

転げただけでアソコモロだしなんていう事態は絶対に阻止!!


『俺の理性の安泰の為絶対に下着は死守だ!!』


「ふふふぅ~な~に赤い顔しちゃってるのよ~見たんでしょ~」

いつの間にか俺の傍に来ていた麗香が俺に囁いてくる

「見て・な・い・ヨ?」

そんな俺の頬を


『ツン』


『ツン』


と人差し指でつついてくる麗香

何か言われる?

そう思って身構えていると


「もう着替え終わったみたいよ」

と知らせてくれ違う意味で緊張?


俺は早速ヘンリー国王に走り寄り

「王城でのグラノラの反逆によるクーデターは無事撃退し、負傷者も治療を終了、死者は居ません。

首謀者の魔導士師団長グラノラは敗退を予感して転移魔法で何処かに転移し所在が解らなくなっていますが、先ほどジャクソン家にてジャクソン家の屋敷が爆発炎上し只今屋敷は炎上中です。多分ですがグラノラが転移する寸前アリシャの射出した直径3メートルの火球もグラノラと一緒に転移した事を鑑み、転移後にアリシャの火球が大爆発を起こしジャクソン家の屋敷が炎上したと思われます。


今回の事件でジャクソン家の魔導士全て消失した可能性があります。

早急に次期国防システムについて対策が必要と思われます。

早急に王宮に帰り対策会議を提唱致します」


と提言した。

しかし答えたのはエリザベス王妃

「真也、貴方はリトリア王国魔導士団の消失の対応策もう考えているんでしょ?」

「どうしてそう思われるのですか?」

「だって全然困った表情して無いんですもの!!何か考えが有るとしか思わないでしょ?」

「そこまで読まれてましたか」

「当然ですよ次期国王様」


エリザベス王妃のその言葉に


「へ?」


っと素っ頓狂な声を上げてしまった俺!!


「ふふふっ皆さん王宮に帰りますわよ。よろしくね次期国王様?下着ももっと欲しいのだけれど次期国王様?」


うわ~ヘンリー国王、エリザベス王妃のお尻にしかれてますね・・

敵に回したくない人ですね。

次期国王って?

俺の事だよな?

「ええええええええええええええええええええええええええええ~~次期国王~~?」

俺は自分でそう言った途端に事の重大さに一気に冷や汗が出て来るのであった。


つづく・・・

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