第108話 108.親子喧嘩の結末

<アリシャ>


私が火球をお父様に向かって発射した直後

お父様は驚愕の表情で尻もちを付いた途端に失禁

ふふっ

いい気味だわ!!


『私をグラノラに押し付けようとした罰よ!!』


・・・


・・・


私の発射した直径3メートルの火球は

お父様に当たる直前に霧散し空中にキラキラと消えてゆく。


「あはぁ~はぁ~はぁ~」


一度発射した直径3メートルの火球を当たる直前に消滅させるのは凄く・・

キツイ!!

私はその苦しさに息切れでして地面に崩れ落ちる寸前、真也に抱き止められた

「ありがとう」

「無茶しやがって。アリシャあんな芸当出来たのか?お前の聞いていた話からテッキリ親父さんを殺すって思ってたぞ」

「殺したい訳ではないのよ?私にグラノラとの婚約を押し付けた苦しみを味あわせたかっただけよ!!

火球を消す方法は・・・

何故か・・その方法が私の頭の中に流れ込んできたの?

真也も解るんでしょ?アレの正体?」


真也も色々な魔法や道具を作っている

多分その情報は・・・何となく浮かんで来る・・アレ・・・だと思う。


でも・・

知っていると思った真也も、作りたいと思う情報が浮かんで来るだけで、その正体は解らないらしい。


お父様は・・

地面に尻もちを付いて、股の間を失禁で濡らし私を指さしながら


「あう・・あう・・あう・・・」


と訳の解らない言葉を喋ろうとしてフリーズ状態でとても会話が正留津出来る状態じゃ無い!!

お母さまは笑顔で

「アリシャを抱き締めている人が、アリシャの選んだ人なのね」

って優しく聞いてくれるけど・・

『お父様を殺そうとしたのに・・良かったの?もう愛想つかしちゃった?』


まあ・・飽きられてもしょうがない程この国は、魔導士に良いように扱われていたから、お母様も魔導士の言いなりになっていたお父様に怒りを覚えてたのかも・・


フォローは後でしとかないと!!

「お母様、今は時間が有りませんので端的に説明だけそますね。

この人が私の旦那様って決めたわ。


今の力が有ればこの国は守れる

もう魔導書なんて要らない!!

魔導士の居ない国を私達は作るわ!!


クーデターを起こした魔導士は殲滅して良いですよねお母様?」



「アリシャが前から言っていた、魔導士の居ない魔導書の無い世界を作りたいんでしょ?だったらもうジャクソン家は要らないわよね?行ってらっしゃいな。吉報を待ってるわ!!」


「じゃ~魔導士がこの国をめちゃめちゃにする前に殲滅してくるね。お母様終わったら皆で楽しく食事しながら此れからの事相談しましょ」


何か・・・真也・・固まっちゃってる?

どうして?

『お母様に認めてもらえたから?』


・・

そんな真也の頭の中は・・


えええええええええええええええ~~

何でこんな事になってんだ~~?

アリシャの母親ってめちゃめちゃ女帝?

親父さんって権威全く無し?


よく考えたら、このパターンだと俺この国の王様にされちゃってこのリトリア王国を治めなきゃいけなくなるんじゃ?

『何てこった~~~!!』


助けてから数日しか経ってないから気にしてなかったけど!!

『これって超~~やばいんじゃね?』


『俺が王様?』


『このパターンだと王妃はアリシャ?』

そりゃ~アリシャは俺の世界には絶対に居ない美少女

そりゃ~嬉しいよ?

絶世の美少女が奥さんなんてさ・・

でもよ・・

俺麗香がいるじゃん?


超~~揉めそうなんだけど!!

麗香爆発して暴れ脱しちゃうんじゃね?

リリス、トリア、ナスティア、クリスもそうなると黙っちゃいないよな・・


『俺の純愛育成趣味レーションゲームが~~~~』


突然に

『泥沼な恋愛七角関係愛情のもつれ生き残りゲーム』

になってんだ?

俺の人生詰んでるじゃん?


『オー・マイ・ガー!』


つづく・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る