第107話 107.親子喧嘩は命がけ

<アリシャ>


あ~また馬鹿な父親が変な事で騒いでる!!

何処まで私に迷惑かければ気が済むのよ!!


『今は私の一生が掛かってるのよ。この際邪魔なお父様には消えてもらって真也を王様に挿げちゃおうか!!』


「リリス、トリア、ナスティア、クリス止めるのはもう良いわ!!ありがとう。

 そこを退いて頂戴。私の邪魔ばかりするお父様はこの辺で人生から退場してもらいますわ。ねえ良いでしょお母さま~」


私は再三、お父様にジャクソン家のグラノラは野心家で権力とお金に固執し、リトリア王国を乗っ取ろうとしているどうしようもない愚男だからジャクソン家は排除してとお願いしていたのに魔導士団長グラノラの言いなりになって私とグラノラの婚約を押し通そうとしていた。


お母さまに何度も、そんなグラノラの野望を切々と訴えて理解してもらい、お母さまからもお父様に進言してもらったけれど受け付けてもらえなかった。


『お父様は魔導士の排除を怖がっていただけ!!』

隣国3か国は、原初の魔導士の弟子達により強国化の為に今までため込んだ膨大な資金を背景に年々魔導士の数を増やしてきて一触即発の状況になっているから!!



私は手を大きく目に出して、目の前に火球を作り出してゆく!!


少しづつ


少しづつ


私の目の前の火球は授受に大きさを増してゆく


「アリシャその火球は・・ど・・どうしたのだ?魔導書無しでどうして魔法を発動出来る!!」


お父様は額に冷や汗をかきながら私に説明を求めてくる

「魔導書なんて下らない物を妄信するお父様は知る必要のないどうでも良いでしょ?私は真也の妻になる事でこの力を得たのです」


うん!!

嘘は言っていない!!

『魔導書を使わない魔法の発動方法を真也に習った!!』




火球は・・


私の目の前で直径3メートル程にも大きくなっている。

お母さまも私の作り出した火球を見てびっくりしているみたいだけど・・

お母さまも私の言っていた


『魔導書に縛られない世界』


その片鱗を私のこの魔法で解ってくれた?

私に微笑みかけてくれている


お母さまはそんな私の行動に


「アリシャは見つけたのね。アリシャ許します。好きにおやりなさい」

お母様はこの私の魔法で未来が見えたのかも

まさか・・


『許します。好きにおやりなさい』


なんて言われるとは思ってもみなかったけど!!


「お母様ありがとう。直ぐにおの男を消し炭にして差し上げます」


そう言って

直径3メートルにも大きくなった火球をお父様に向かって射出した。


つづく・・・

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