第104話 104.退却

<真也>


胸を切り裂かれるような激しい痛み

後悔しかない!!

俺がもっと!

もっと!!


注意していれば!!

光の矢の攻撃を受け床に落ちてゆくアリシャの体をテレポート下瞬間受け止め

アリシャの胸を貫いた光の矢を引き抜いた瞬間


『完全治療!!』


傷は治った!!


でも・・



『意識が戻らない!!』



何故だ!!


今はそれを調べている時間は無い!!

『天井裏から次の魔力の増大を感じる』


『転移!!』


俺は結界で覆った

麗香、リリス、トリア、ナスティア、クリス

王座の周りに座っているアリシャの家族

それらを一気に俺のテレポートに巻き込んだ。



その瞬間

王座の周りと、麗香、リリス、トリア、ナスティア、クリスの居た場所は無数の火球の連射に巻き込まれ一気に火に包まれた。


・・・・

<グラノラ>


「あはははははははは~~

やったぞ!!

悲願だった、国王勢力を排除し魔道王国を建国する夢は今叶った!!

先代までの無能な奴らを見返してやったわ!!


『俺こそ世界で一番の魔導士だ!!』


早急に魔道王国を制定し、無能な魔導士の弟子達が寄生した国々を全て我が手中に収めよう。原初の魔導士の幻影に捕らわれた愚かな弟子共よ!!此れからは俺こそが原初の魔導士だ」


ジャクソン家長男グラノラは、複数の魔導士によりオーバードライブされ射出された複数の殲滅弾により爆散して跡形も無くなった王族達や自分を凶弾していた者が居た焼け爛れた床を見ながら笑いが止まらなかった。


グラノラはジャクソン家が開発したオーバードライブの威力により王族達や謁見の間に居た敵?の死を信じて疑わなかった。


つづく・・・

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