第103話 103.後悔

<真也>


俺は慢心していた・・・

魔導士団長達を追及する為に少しづつ前に出て行ったアリシャ

そしてアリシャの家族

そして俺達6人

念のために結界を張っていた俺


アリシャがどんどんとグラノアを追い詰めてゆく。

俺は止めるべきだったんだ!!


「好きにやれ」


そう言ってしまった手前、口を出せなかった。


あの青龍を出した時、


『謁見の間』


一杯ぎりぎりに青龍を出す為邪魔になるアリシャの結界を解いてしまった

青龍の体の陰になって魔導士団長達からアリシャは攻撃出来ないだろうという油断が有った

実際青龍の死体は大きくて反対側に居る魔導士からは青龍の体が邪魔をしてアリシャを直接攻撃は出来ない!!


だが・・

隠ぺいされた天井破られた瞬間!!


『魔法の痕跡が流れ込んできた』


その瞬間

その上空に見えた!!


最前列の椅子に座っているアリシャの家族4人

麗香、リリス、トリア、ナスティア、クリス、俺


そしてアリシャ


此処に発射された光の矢!!


俺達に向けられた光の矢は結界に弾かれ空中に霧散してゆく



が!!


「ギャーーーーーーーーーー」


断末魔の叫び声が聞こえた!!



俺の見た光景は・・


『俺の目の前で胸を打ち抜かれ崩れ落ちてゆくアリシャの姿』


一気に流れ落ちる涙



「アリシャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」



俺はあらん限りの声を上げ絶叫した瞬間!!


アリシャに向かって飛んでいた!!


つづく・・・

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