理工学部のバカのミスで突然異世界に、俺は異世界王になる

第97話 97.流石、王女様や～～めちゃめちゃ説得力あるやん！！

＜真也＞

一通りご褒美タイムが終わって周りを見てみると・・・

俺達の行動に呆気に取られ・・

『放心状態？』

「「「「「「え・・何これ～」」」」」」

麗香、アリシャ、リリス、トリア、ナスティア、クリスも周りを見て初めて自分達の置かれている状況に気が付いて

「此れって、凄く恥ずかしいんですけど・・」

って言ってるけど、もう遅いよ！！

俺達が群衆に囲まれていると

「いや～助かったよ～ありがとう。今まであんな魔獣のスタンピードなんて見た事も無かったからビックリして逃げてたんだが、まさかあの数の魔獣を殲滅するなんて魔導士様でも出来ない事を一瞬でしてしまうなんてアンタ達凄いんだな」

「何処から来たんだい？」

「こりゃ～またべっぴんさん揃いだな」

・・・・

とやっと正気に戻ったのか口々に俺達に話しかけて来だした。

その内、兵士たちが遅れてやってきて俺達を取り巻いてきて

「お前達、物凄い魔獣の数だったのに凄い出際だったな。それなのにあの魔獣の死体さえないのはどうしてなんだ？事情を聞かせてくれないか」

と高圧的に俺達に指示をしてる兵士

そんな兵士に

「私はリトリア王国の第一王女アリシャ・リトリアです。直ぐにお父様と連絡を取って迎えを寄越しなさい」

流石王女の貫録で戸惑いも一切ない言葉で指示を出したアリシャ

『こんな姿を見ると神々しいな』

兵士達はアリシャが王女の服装をしていなかった為、気づかなかったのだろうが、アリシャの言葉でハッとなり一斉に跪いた兵士達

そして兵士の長らしき人物が

「直ぐに直ぐに王宮に早馬を出して迎えを寄越させろ！！」

と馬を連れている兵士に即座に指示

指示をされた兵士は

「はい即刻報告して迎えを此処させます」

と一言言ったが早いか、馬に飛び乗って王都に向かって疾走しだした。

王城に迎えを寄越す依頼をする為に兵士が馬で出て行った後

兵士長？と思われる男性の騎士は

「今回王女殿下達が使われました空を自由に飛び、数千という光の矢を次々に魔獣に打ち込み魔獣を殲滅したあの魔法の数々は常軌を逸しています。

今までは魔導士が魔導書を使って、長い言霊を紡いでのみ発動出来た魔法です。

しかし王女殿下達が使われた魔法は、魔導書も使用せず、尚且つ長い言霊さえ紡がず魔法を息をするように自然に殲滅魔法をご使用されていました。

失礼ですが、王女殿下はアノルスという人口１００万人の南国のリゾート都市へ休暇に出かけられた間に何が有ったのでしょうか？」

アリシャの変わりように兵士長と思われる男性は逆に心配そうに聞いて来た。

「そうですね。詳しくは此処では話せませんが、私達7人は旅の途中で昨日強力な魔獣に襲われ死にかけました。

今正に死ぬという時に女神様より突然に

『この世は悪しき心により滅びかけている。この力を授ける故にこの世界を救って欲しい』

という内容の信託を賜り、そしてこの男性シンヤと私達6人がシンヤの妻となりこの世界を救う事を条件にこの力を女神様より頂きました」

アリシャは、俺の言った嘘八百の話にスパイスをめっちゃチョイスし迫真の演技でその男性？いや此処に集まった全員に向かって宣言したのだ。

『流石、王女様や～～めちゃめちゃ説得力あるやん！！』

皆もう神様を崇めるようなキラキラした瞳で俺達を見つめているよ！！

その中の一人が

「こりゃ～もう、王女殿下とこの人達さえ居れば魔獣何て一瞬で殲滅出来る。もう使えねえ魔導士なんて要らないんじゃないか？」

と・・

その瞬間

「そうだそうだ～～」

「何もしない魔導士なんてこの国には要らないぜ！！」

「魔導士なんてこの国から出て行け！！」

「魔導士なんてこの国から出て行け！！」

「魔導士なんてこの国から出て行け！！」

「魔導士なんてこの国から出て行け！！」

・・・・

魔導士排除の声が群衆から一気に湧き上がる。

つづく・・・