第95話 95.魔獣狩りの影響であわやスタンピードって笑えねぇ~!

<真也>


あれだけ言ったのに!!

魔獣が爆散して木っ端みじんになってんじゃねえか~

遠方では6人の少女が無数の小さな火球を作り出し競って魔獣を爆散させている

魔獣の死体を回収する見にもなってくれ~

俺の空間庫の中に、ミンチ肉になった魔獣の死体が入っていると思うとぞっとするんだ。

『想像したらすっぱい物がこみあげて来るんだが・・』


「おえぅ」


うう~きぼちわるい~

『まさかな~此れでハンバーグ・・うわ~想像しちまったぜ』


『ハンバーグ?』


ま~それも有りかも・・

魔獣を執拗に追いかけてホーミングで追っかけて爆散させるんだもんな~

『見ていると魔獣が可哀そうになって来るんだが・・・気のせい?』


魔獣が麗香、アリシャ、リリス、トリア、ナスティア、クリスの姿を見ただけで必死で6人から逃げている。

『こえぇ~こえぇ~ぞ!!』

これってトラウマになりそう!!


しかし魔獣も逃げるのに必死!!

我先に上空の6人から必死で逃げている

『狩る側から、狩られる側に替わって魔獣も少しは狩られる側の気持ちも解るんじゃないのか・・って魔獣にそんな知恵は無いか・・』


でも!!


『此れって、凄く不味くね?』


6人が後ろから必中で火球で魔獣を爆散させている為、6人から必死で逃げるのは良いんだが・・

魔獣が逃げる為に、前方に全部集まってきてるんだが・・・

そんでもって、ねちゃめちゃ集まった魔獣の数!!


『半端ねぇ~~これもうスタンピードじゃん!!』


このまま王都まで追い込んだら、王都が大変な事になるぞ!!


『王都壊滅?』


それは流石に不味いな!!


俺は速攻彼女達の前方上空に飛翔!!

「止まれ!!止まれ!!止まれ~~~~~~お前達!!よく見ろ~~魔獣を王都に追い込んでどうするんだ~~~!!

もう魔獣のスタンピードだぞ!!


前方から一気に光の矢で眉間に一発で仕留めろよ!!このまま王都に突入させるんじゃねえぞ~!!ミンチ肉にしたらご褒美無しだからな!!!」


って言ってやったよ!!

『正直彼女達の鬼気迫る表情に俺チビリそう・・だったよぉ』

「わ~いつの間にこんなに集まってんのよ!!」


って皆が言ってるんだが・・

「お前ら気づいて無かったんかい!!」

「「「「「「すみませ~~ん」」」」」」


麗香もヒートアップしちまうとは・・

お陰で相当なスピードで王都まで来れたみたいだが・・


「んじゃ~お前らいってこ~~~い!!」

って号令をかけると


「ご褒美~~」

「ご褒美よろしく~」

「ご褒美忘れちゃダメだからね~」

「ご褒美忘れるんじゃ無いわよ~」

「ご褒美~ご褒美~」

「私の活躍見ててくださいね。あとご褒美忘れちゃ嫌ですよ?」


って言った瞬間に6人は大空高く舞い上がって行った・・・

『あいつら・・ご褒美の事しか頭に無いのか!!』


先が思いやられるな・・・

俺はそれを思って、頭を抱えるのだった。


つづく・・・

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