第92話 92.ギルドカード
<真也>
ギルド長と解体場でゴブリンの死体を確認してもらった後、ゴブリンと遭遇した状況を再度報告し領主とリトリア王国の王宮に連絡を入れて貰うように手配した。
此れが正式に通れば、ゴブリン1体に対して国や領主から討伐依頼が出て一体辺り銀貨1枚から5枚の討伐褒章が出るらしい。
ギルドとて慈善事業では無い。
利益を出してゆかなければいけない。
「本当は国や領主が率先して魔獣退治をしないといけないのだが・・」
とギルド長も思う所が有るよう
此れだけ魔獣が増えている現状からしてうまく機能していないんだろう
此処に来た目的!!
そう俺と麗香、アリシャ、リリス、トリア、ナスティア、クリスのギルド登録をグランドレア商会の会頭レイノワさんが保証人になり、一人銀貨1枚で登録する事が出来た。
保証人が居ない場合、厳正な審査の上、一人金貨1枚の登録料が必要になるらしい。
審査の場合、ギルドの特殊な機械を使うらしいが詳しい事は教えてもらえなかった。
ここのギルドのシステムは原初の魔導士モノリス・ストレイアにより作成されたシステムをそのまま使用し運用しているとの事で、皆詳しい事は解らないらしい・・・
そこで面白い話を聞くことが出来た。
このギルドカードを作る時に、強さのレベルを測る事が出来るらしい事が解った!!
『レベル来た~~!!』
って思ったんだけど、俺の思っているレベルの概念とはちょっと違うみたいだ。
この世界で人間、魔獣、生けるもの全て生物としての強さの概念を持っているらしい
この生物としての強さの概念の基準を人間に当てはめて
強さの基準をプロットまたは 格と言い
人間の場合
1歳 プロット 1
5歳 プロット 2
10歳 プロット 5
15歳 プロット 10
20歳 プロット 20
25歳 プロット 30
30歳 プロット 40
・・・
此れはあくまでも基準値らしい
その喜寿運に照らし合わせて
『強い』
又は
『弱い』
と評価出来る
この強さの概念を決めたのは、原初の魔導士モノリス・ストイアと言われているが、この数値の根拠は全く解らない。
そして作ってもらったカードが
シンヤ・アオザキ 所属レノウンギルド支部 プロット 9,999,999,999,999
レイカ・アンジョウジ 所属レノウンギルド支部 プロット 55,210,058
アリシャ・リトリア 所属レノウンギルド支部 プロット 79,221,981
リリス・アレクシス 所属レノウンギルド支部 プロット 1,660,936
トリア・ティーダ 所属レノウンギルド支部 プロット 2,769,478
ナスティア・エクムント所属レノウンギルド支部 プロット 1,276,838
クリス・ドミニク 所属レノウンギルド支部 プロット 3,288,945
『うおぉ~~めちゃめちゃ爆ってるやん』
やっぱり
『メロンスライムが原因か・・』
ギルド長からギルドカードを渡される時
「な・・・何なんだお前達!!お前達本当に人間か~~?」
って聞かれたよ
「女神様に能力を貰ったんで、その影響でしょう。私達が人間なのかは・・自分でも解りませんね・・」
と惚けたよ
『もう惚けるしか無いやん!!この数値どうせえちゅうねん』
このカードは、レノウンギルド支部がその人物の所在を保証する
という意味らしい。
『レノウンギルド支部の人間だという事を保証してくれる』
因みに、
『プロット』
の数値は本人にしか見えない
そしてギルドカードのもう一つの機能
『カードにお金を入れられる』
という機能
ギルドでの取引や買い物でカード決済が出来る
タダ
『各ギルド支部でしか出し入れは出来ない』
それでもこれって超便利機能!!
俺も今回の売り上げ金額は7人のカード発行金額を差し引いた分全部俺のカードに入金してもらった。
そしてもう一つの用事
グランドレア商会の会頭レイノワさんの商品の証権登録
一件に付き金貨一枚の登録料がかかるが、その証権を使った商品を他の物が作る場合、使用料を支払わなければ使えなくなる。
今回登録するのは
フォーク
と
ゴブリン唐揚げ
そして
ひまわり油
この3件の登録権利
此れはグランドレア商会の会頭レイノワさんの提案で俺の証権登録としてくれた。
これでレイノワさんからギルドの俺のカードに証権を使った売り上げの一部が自動的に入金する事が出来るようになるらしい。
そしてもう一つはギルドを使用したグランドレア商会の商品調達連絡
グランドレア商会の会頭レイノワさんからギルドに対して俺に納品依頼を出してもらい、俺が納品するとギルドの俺の口座に手数料として商品金額の1割を差し引いた金額が入金される契約だ。
これで俺が何処に居ても、ギルド経由でグランドレア商会に商品が卸せるようになる。
急遽のゴブリン出現で時間を取られてしまったが、グランドレア商会の会頭レイノワさんとの繋がりも出来たし
『結果オーライ!!』
つづく・・・
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