第90話 90.レノウンという人口10万人の街

<真也>


目の前にはレノウンの第1の南門がある。

この第1の門は、農園を守る為に後から建設した魔獣除けの門らしい。

100年程昔は魔獣の数も少なかったらしいけれど、100年程昔から徐々に魔獣が増え始め生活圏が狭められてきた為に急遽建設したらしい。


土魔法で普通は作るらしいのだが・・・

魔導士の馬鹿高い給料を支払うよりも、手作業で壁を作った方が安いという事で人海戦術で徐々に作詞したという事だ。


『魔導士って本当に使えねえ』


もう腐魔導士に名前変えたら?

って言ってやりたいぜ!!

威力10分の一の魔法陣使ってりゃ~魔力駄々洩れだから、相当に魔力使うんだろうけど、自業自得じゃね?

『原初の魔導士モドリス・ストレイアさん超~~天才じゃん』


自分の利益と権力にしか興味の無いおバカだから魔法陣に仕組まれた意味を気づけない


『馬鹿だ~魔導士って本当に馬鹿な奴らだぜ』


第1の門は魔獣除けの為に、門番が2人門の左右に居るだけで素通り出来る

此処から2キロの区間が農園や畑が存在するエリア

そして2キロ程中に入った所に第2の正門が有り其処で入出の検問を受けるらしい。

今は丁度小麦の狩り入れ時のようで黄金に色着いた穂が畑一面に風に靡いている


俺達が今向かっているのはレノウンの街の南門正門

やはりと言えばそうなのだが・・検問を待つ長蛇の列・・だな・・

俺達の商隊の20台を超える馬車は検問を待つ最後尾にばしゃを着けた。

1時間後やっと俺達の馬車の版が来ると、検問の兵士が馬車の中を一人一人チェック

俺達の番になると

アリシャが兵士にタグを見せると一礼をして速攻で次の馬車に移動

驚いたのは・・

グランドレア商会の会頭レイノワさん

タグに意味は当然知っている・・




「アリシャ第一王女殿下・・・」


そう呟いて


『固まった』


「私はもうリトリア王国第一王女アリシャ・リトリアでは有りませんわ!!今は女神さまの神託により真也の妻となった身です、今までと同じようにしてください」

アリシャはそう言ってニコッっと笑顔をレイノワさんに返した。


『うをぉ~~あの嘘から出まかせの話を利用して正当化しやがった~~』


どうすんだ~~!!

アリシャのお陰で.レノウンの南門正門を難なく通貨出来た俺達はグランドレア商会の会頭レイノワさんと俺達7人はレノウンのギルド支部へとやってきていた。


石作の3階建ての立派な建物で、俺達7人とグランドレア商会の会頭レイノワさんは早速ギルドの門をくぐり高い天井のドーム状となったギルドのロビーを通り受付にいって、受付の女性にゴブリンに襲われた状況をグランドレア商会の会頭レイノワさんが説明してくれる。


最初は


「へ?254体のゴブリンの大軍?そんな事は信じられません!!」


っと話にもならなかったが、真剣なレイノワさんの言葉に

「ギルドマスターを呼んできます」

そういって奥の部屋に飛び込んでいった受付嬢


つづく・・・

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る