第87話 87.うん此れで騙せたら我ながらにめちゃめちゃ詐欺師の資格あると思う!!
<真也>
商隊は人口5万のノエリアの街から出発した商隊でノエリアからレノウンの距離は200キロ
途中、何箇所かで野営をしてやっとレノウンの街に着こうかという所で毛むくじゃらの魔獣に襲われたらしい。
「今日は、危ない所を助けて頂いてありがとうございます。申し遅れましたが
私は グランドレア商会の会頭をしておりますレイノワと申します。
恐れ入りますが・・あなた様方は・・
空を自由に飛び、200体以上のゴブリンの群れを一瞬で葬り、そしてこの魔導書を使わない回復魔法・・
まさかとは思いますが・・
『天使様で・・ございませんでしょうか?』」
『俺達が天使?』
何で天使?
まあこの6人の容姿は・・正しく天使・・だな!!
これで空を飛んでいたら・・
そう思っても仕方ないか・・
『この世界じゃ・・魔導書が無ければ魔法は使えないんだったな・・』
麗香が俺の耳元で
「この際、私達天使のお使いか何かって事で行かない?」
って小さく囁いてきた
「そうだな、魔導書が無いとこの世界じゃ魔法が使えないって言うしな、それでいこう」
そう麗香に小さく囁き返す俺
「紹介が遅れました。私はシンヤと申します。
昨日この女性達6人と強力な魔獣に襲われ死にかけた時に。女神様より突然に
『この世は悪しき心により滅びかけている。この力を授ける故にこの世界を救って欲しい』
という内容の信託を賜りましてこうして旅立ってきました。
こちらの6人も同じように女神さまの信託を同時に受け女神様の御心により私の嫁となりました。
左から私の嫁で麗香、アリシャ、リリス、トリア、ナスティア、クリスとなります」
って~~めちゃめちゃ嘘っぱちじゃん~~
麗香が早速
「真也凄い!!詐欺師の資格有るわ」
って小声で囁いてくる。
『うん此れで騙せたら我ながらにめちゃめちゃ詐欺師の資格あると思う!!』
すると!!
商隊の皆が一斉に膝を付いて
「女神様、天使様誠にありがとうございます~」
って俺達の前で俺達に手を合わせて拝みだした
『おおおおおおおおおおお~~~~何てこった~!!信じちまったじゃねえかよぉ~』
冗談のつもりだったのに!!
『冗談が本当になっちまった~~』
俺は焦って
「み・・皆さん
頭をお上げください。
私達は皆さまに感謝されるような、人間ではありません。
死にかけた私達7人を哀れに思った女神様に私達は救われただけの一般人です。
その力を使って皆さんを救ったとしても、これは女神様の力です。
感謝されるのは女神様におねがいします」
とグランドレア商会の会頭レイノワさんに手を差し伸べて立ち上がらせた。
つづく・・・
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