第80話 80.異世界の少女達ーリトリア王国をお前達はどうしたい?
<アリシャ>
6人でお風呂から上がる時、
『全裸で真也に迫っちゃおう』
って麗香が提案して来た。
何時も麗香って行動的?で頭が回る策士タイプ
『先を読んで策を考えて実行してしまう』
全員一致で麗香の案に乗って全裸でトレーラハウスに歩いて行ったんだけど・・
「おい!!こら!!服を着ろ!!服を!!~~~~」
って真也に早速止められた。
「真也~服も汚れちゃったし、下着も濡れちゃって無いの~」
って流石麗香
そんな私達がトレーラーハウスに入った瞬間、真也達の世界のリリスヒルズの部屋に転移させられちゃった。
当然麗香の部屋!!
「此処で着替えてからリビングに来い。食事の支度をしておく・
って速攻でリビングに消えちゃった。
麗香は
「敵の方が一枚上手ね」
って落胆したのもつかの間、私達に下着と再度ロリータ服?っていう服をクローゼットから出してくれた。
麗香って本当に不思議な人
恋敵で私達と敵同士なのに・・・
私はそんな麗香に全裸のままで抱き着いてしまう
「え・・え・・ええええええ~~~何?何?何なのアリシャ?」
って凄く動揺してる麗香
「落ち着く~」
って言うと
「私はあんたのお母さんじゃ無いからね。でも家族・・だからね」
って言われちゃった・
『家族?』
言葉の意味は解らないけど、何となく良い言葉
心に響いて来る
そんな麗香は私の頭を
「よし」
「よし」
って言って撫でてくれる。
何故かその時母親アンジェリーナの事を思い出してしまった。
「何時までも裸で抱き着いていられたら着替えができないわ。さ~さ~着替えちゃいましょ」
麗香がそう言って着替えを急がせてくる。
着替えて6人でロビングに行くともう食事の支度が出来ていて
「じゃみんな席についてくれ」
って真也が声を掛けて来る。
麗香が真也の左
じゃ~私は真也の右に
リリス、トリア、ナスティア、クリスは私に気を使ってるのか、私が座ってから順番に席を埋めてゆく。
『ごめんね麗香と私が真也を取り合う感じになっちゃって』
と心の中で後の4人に謝った私
真也が用意してくれたのは、何か魔獣のステーキ肉とコーンスープに丸い形のパン
そしてカットされたフルーツ
私達は
真也と麗香の
「頂きます」
の頃場に合わせて
「「「「「いただきます」」」」」
って手を合わせて仕草を合わせる
まだ真也と麗香がそうしている
『意味』
は解らないけれど、何故かそうした方が気持ちが落ち着くから、私達もそうするようになったの・・・不思議
食事を始めると
真也は
「食事をしながら出良いから聞いてくれ」
って前置きしてから私達5人を見ながら
「アリシャ、リリス、トリア、ナスティア、クリス食事が終わったらリトリア王国の首都トリステインに出発する。
アリシャ、リリス、トリア、ナスティア、クリスが襲われて丁度1日位が過ぎた。
アリシャに聞いたらお前達が襲われた場所から首都トリステインまで約300キロ、馬で飛ばして最低でも2日かかると思う。
俺の飛行魔法を使えば此処から2時間でリトリア王国の首都トリステインに付く事が出来る。
問題はお前たちを襲ったのは魔導士団長グラノラ・ジャクソンの指示で動いたジャクソン家の魔導士達だと思われる。
魔導士団長グラノラ・ジャクソンの元に結果が届けられるのは早くても明日の昼頃
その襲われて死んでいるはずのお前達だけが王城に帰れば襲われたはずのアリシャ、リリス、トリア、ナスティア、クリスだけが帰った段階で確実にジャクソン家の妨害が有るハズだ。
アリシャの父親の所までは何が何でも近づけさせてはくれないハズだぞ!!
アリシャ、リリス、トリア、ナスティア、クリスお前達はどうする?」
私はただ王城に帰って、お父様やお母様に状況を説明すれば良いだけつて思ってたけど・・
王城には魔導士団長グラノラ・ジャクソンやジャクソン家の家来の魔導士達も居る・・
王家が雇っている兵士だけならば通してくれるだろうが・・
ジャクソン家の魔導士達は?
『解らない』
私は真也の質問に
「兎に角、王城に帰ってお父様に面会をして状況を説明しようと思います。
その段階でジャクソン家の人間が邪魔ないし殺しにかかってくるかもしれませんし、そうでないかもしれません。邪魔するものは排除するだけですわ」
と私の考えを伝えた。
そんな私の言葉を聞いてリリスは
「姫様、どちらにしろ政略結婚の道具でしかない私達にはあの世界には居場所は有りません。ジャクソン家を排除出来たとしてもそれは変わらないのです。
だから!!
姫様、私達は新しい国家を作って自由を勝ち取るしかないのです」
って麗香の言った話をしてくる
「あの場所には私達の自由は無いわ」
「姫様、最悪ご家族と対立されるお覚悟をお持ちください」
「今までの私はあの助けられた時に死んだの、自由に生きるわ」
「リリス、トリア、ナスティア、クリスありがとう。私ももう覚悟はできています。
立ちはだかる者が居れば倒してゆきます。
真也私達をリトリア王国の首都トリステインに連れて行ってください」
私の言葉に
「危なくなったら結界を張れ!!お前達は俺が絶対に守る!!」
って言ってくれた。
短い言葉だけど
『凄く嬉しい!!』
2時間後は
『リトリア王国の首都トリステイン』
そして最悪・・お父様、お母様と敵対する覚悟を・・・
そう思うと緊張してしまう・・・
つづく・・・
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