第75話 75.これは結婚指輪?
<アリシャ>
女性陣は我先にと、魔法を発動できるように必死で頑張って・・・
結局キスは・・
全員30分ほどしても全く魔法起動出来なくて真也の約束したキスはお流れ
本当は一番を取ってキスされたかったけど、他の人も同じだからそれはそれで流れた事が嬉しい!!
結局真也が一人づつ体に触って、真也が私達の体の中の魔力を動かして魔法発動体験
そしてその感覚を元に自分で魔法発動!!
3回くらいで皆火球の魔法を発動し200メートル先に有る真也の用意した大木に発射
魔法陣を使った火球とは威力が各段位違うし、一瞬で攻撃できちゃってビックリ
「真也は何故魔法が使える?」
って聞いたら
「俺にもわからん。しいて言うならメロンスライムに喰われたから?」
なんて訳の解らない事を言うの
本当なのか?それとも冗談だったのか?
そう言えば。。
真也が今日の朝デザートで食べさせてくれたあの透明な虹色に光る不思議なケーキ?
確か真也がメロンスライム・・・って言ってたような?
『今まであんな魔導書を使ってややっこしい言霊を紡いで魔法を起動して事が馬鹿らしくなってしまう』
真也が言ったように、原初の魔導士の弟子はバカだわ。
だから原初の魔導士モノリス・ストイアも愛想をつかす訳ね
麗香が真也に
「原初の魔導士モノリス・ストイアは一体何がしたかったの?」
って聞いた事に真也が
「原初の魔導士モノリス・ストイアは魔法を使った便利な世界を皆で作りたかったんじゃないのかな?」
って答えたように私もそう思う。
今の世界を全部壊して、魔法を使った便利な世界を真也と、私と、麗香と、リリス、トリア、ナスティア、クリス皆で作りたい。
真也の子供も産みたい。
火球の魔法が出来れば後は簡単だった。
火球の変化バージョンの火矢
風魔法のエアカッター
光魔法の光の矢
2時間ほどで火・風・光魔法が使えるようになった私達
私は魔法が使えるようになった瞬間、真也に駆け寄り真也を抱き締めて
『ちゅっ』
って思わずキス・・・しちゃった
『良いよね!!これくらい?』
真也に密着した私に
『ピクピクッ』
って動く何かが当たったけど・・・
気づかなかった振り
『反応してくれたんだ~嬉しい』
う・・・麗香が睨んでる
『麗香ごめんね』
何とか意識逸らさなきゃ!!
えっと・・
そして真也に抱き着いたままの姿勢で
「真也、私リトリア王国のお父様やお母様、そして兄弟達が心配なの
私達を殺そうとしたリトリア王国騎士団の魔法部隊を指揮している魔法士団長ベンダー・ジャクソンがこの国を乗っ取る為に行動を起こすかもしれない。
だから一刻も早く王宮に帰りたいの真也」
って言いながら私は真也の顔をじっと見つめた。
家族の事を思うと・・
『なんか涙が・・』
私の気持ちが解ったのか、真也が
「ちょっと待ってくれ、俺はまだお前達に魔法を教え、武器を渡しただけだ。
実戦経験も無しに直接王宮に乗り込むのは危険だ。
一刻も早く帰りたいだろうが、お前達にはこの岩山の下の森の中で魔獣を倒してもらう。
相当数魔獣が居るだろうから、2時間もあれば200匹くらいの魔獣と対戦できるはずだ!!
早速、実践訓練に移ろう」
そう言って私達を見回している
私はそんな真也に一つだけお願いをする。
「真也、私達火球、火矢、エアカッター、光の矢の魔法は使えるようになったわ。でも全部相手を殺す魔法なの。王宮に行ってもしも私達と争って攻撃されたらこのままじゃ殺さなきゃいけなくなっちゃう。殺したくない人達も大勢いる。だから殺さなくても行動できなくするような魔法を教えて欲しいの?そんな魔法を真也は知ってる?」
って聞くと
「あ~アリシャって凄いね。そこには俺も気が付かなかった。ちょっと待ってて今から考えるから」
そう言って上を向いて何か考え始めた真也
うふっ
『私はまだ真也に抱き着いたままなの。役得役得』
この際真也の胸に顔を埋めて真也成分を目一杯補給しなきゃ
ス~
ハ~
ス~
ハ~
大きく息を吸って吐いてを繰り返す。
「おお良いのが有ったぞ!!」
って真也が突然言った瞬間木に向かって光る何かを打ち出した。
「スタン」
「電撃の魔法を針状の実体にして無数に打ち出し筋肉を動かなくする魔法だ」
私はそれを見て
「うんそれ良い~私にも教えて真也」
って可愛く小首を折って上目使いに真也のかを見上げる私
そんな私の仕草に真也は顔を真っ赤に染めて瞬間わたしから顔を背けてしまう
『あまりやると皆の反感買っちゃうから程々にしなきゃ・・』
私は真也の体から離れて
「真也~早く!早く!私に今の魔法を教えて」
って構えて見せる私
それから10分位、皆で
『スタン』
の魔法の練習をする。
麗香が
「この魔法ってレイプ魔とかが襲ってきた時に使えそうね。一度襲ってくれないかな。実験してみたい」
って実戦でつかいたいみたいだけど
麗香が言ってる
『レイプ魔』
って凄い魔獣なんだろうな
『スタン』の魔法を覚えた後に真也は
「皆に渡したい物が有る」
って言って何処から取り出したのか、6個のちょっと紫色をした輝く宝石のついた指輪!!
それをまず麗香の手を取って右手の中指に入れようとしていた真也
麗香はそんな真也に
「左手の薬指にお願い」
ってニッコリ
真也は
「それって結婚指輪じゃないのか?」
って聞き返す
麗香は
「これ結婚指輪なんでしょ真也?」
って首を折って真也に意味深に聞く麗香
『凄い!麗香!!確信犯!!』
「まあ~結婚するつもりだから良いけど、麗香はそれで良いのか?」
って聞く真也に
「指輪は2つも要らないでしょ?」
って可愛く微笑んでいる麗香
真也は
「じゃ~結婚指輪って事で付けて欲しい」
って麗香の左手薬指に指輪を入れる
「ありがとう真也これで私達夫婦ね」
って言った麗香は真也にそのまま抱き着いて真也の唇に
『ちゅっ』
っとキス!!
そして真也は今度は私達に向かって
「お・・お前たちは・・」
って言い及んでいるから
「「「「「結婚指輪で良いです」」」」」
って私、リリス、トリア、ナスティア、クリス全員が一斉に同じようにハモる
そして麗香と同じ光景が5回繰り返された。
『うふっ麗香ったら、ちゃっかりと結婚認定させちゃった。やるわね麗香!!』
でも安心した・・
真也は、私達5人も真也のお嫁さんって認めてくれた。
『今私達6人の左手の薬指には同じように結婚指輪がはめられている』
私は早速真也に
「真也、この指輪を私達にはめさせたのは何か理由が有るんでしょ?」
って聞くと
「大事な人は亡くしたくないだろ?それはもしもの時の結界発生装置」
って言った後
真也は自分の周りを
『キラッ』
『キラッ』
っと輝く透明な何かが覆った。
そして
「麗香俺に向かってスタンの魔法を打ち込んでくれ」
って言ったので麗香が速攻スタンの魔法を真也に打ち込むと
『麗香の打ち込んだスタンの魔法は真也の周りに張られた透明な壁に遮られて透明な壁に当たった瞬間地面に落ちてしまった』
「「「「「「すごい」」」」」」
皆が一斉に驚きの声
「これで私達無敵ね」
って麗香が言うと
「そうでもないんだ。これで防御は完璧なんだが、欠点もあってな・・・結界を張るとこちらからの攻撃もできなくなるんだわ」
「え~それなに~」
「今の俺には此処までの物しか作れないんだゆるしてくれよ麗香」
って真也も自分の作った魔法は完璧じゃない事を嘆いてる。
「そうねこれ以上望むのは高望みね。使い方次第ね」
って麗香も前向きになった時真也は
「この結界ってさ~めちゃめちゃ硬くて防御に関しては完璧何だよ
でさ~俺考えたんだよ!!
結界の一部を変形させて、槍みたいに突き出せたら武器になるんじゃないかってさ~
でやってみたら・・・
こんなのが出来ました」
そういった瞬間、真也を包んでいた透明な結界の壁の一部が細長い槍のように変形して真也の用意していた直径10メートルの大木を一瞬で突き抜け大木を倒壊させたの
私は
「もうこの結界だけで武器要らないんじゃない?」
って真也に聞くと
「あ~~その手があったな~あはははぁ~」
って笑いだしたの。
真也そこまで考えて無かったんだ。
つづく・・・
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