第74話 74.魔法陣を使わない魔法訓練は難しい
<アリシャ>
真也は魔導書に描かれている魔法陣が練習用の魔法陣だって言っている。
何処にそんな根拠があるんだろう?
真也が説明してくれたけれど、今一解らない私
でも!!
一つだけ解るのは、真也達と居て不思議な事が朝から起こっている
それは朝の食事が終わった頃から・・
『多分その時から・・だと思う』
突然に今まで途切れ途切れにしか解らなかった真也と麗香の言葉が解るようになったの?
『何故か突然に!!』
それに・・
時々・・
真也、麗香、リリス、トリア、ナスティア、クリスの心の声が聞こえちゃう?
私の気のせい?
兎に角、朝からわたしの心は何か・・・変!!
真也が説明してくれていた時・・
突然真也から言われた
『アリシャの俺に対する・・思い・・なんかも流れ込んできた・・』
って言葉で私か一瞬で固まってしまった
『真也に私の気持ちを知られてる!!』
魔法を放った時!!
全部!全部!私の気持ちは筒抜けになっちゃった・・
でも・・
その真也の説明の中で腑に落ちない事が有る!!
私にも皆の気持ちが流れ込んできているの・・
此れをどう説明すれば・・・
真也は今凄く悩んでるみたい
真也の気持ちが私と麗香の間で揺れ動いてる
私を見つめる真也の心が・・
『私が欲しい・・でも麗香も欲しい』
ちらっと私を見て
『抱き締めて奪ってしまいたい。いやダメだ!!ダメだ!!俺には麗香が居る』
麗香をストッパーにして自分の心を無理やり閉じ込めてしまう真也
『男の人の気持ちってこんなにも激しいんだ』
私を求めてくれている
『凄く嬉しい!!』
全部真也に捧げてしまいたい
真也の赤ちゃんが欲しい!!
人の心が解ってしまうのって凄く凄く苦しい
麗香も
『私に真也を取らてしまうんじゃないか』
そう思って悩んでいるけど
ちゃんと私達を認めてくれて
受け入れてくれている。
麗香も意にそぐわない結婚問題で苦しんでたから、私達の苦しみも解ってくれている。
だから麗香大好き。
だから抜け駆けは出来ない。
・・
『麗香の言うように皆で幸せになりたい』
麗香がそう言ってくれて凄く嬉しかった。
原初の魔導士モノリス・ストイアの作った魔法陣が練習用だから、真也が本当の魔法を教えてやるって全員で魔法陣を使わない魔法の発動の仕方を教えて貰ってるけど!!
『魔法はイメージだ。大気中にある魔力を取り込んでイメージの力で形にしろ』
真也は簡単に言うけれど
『めちゃめちゃ難しい!!』
なんどやっても魔法が発動しない!!
そんな私達の前で真也は無詠唱で簡単に火球を手に発現させる
『何でそんなに簡単に出来るの?』
そう言いたくなってしまう。
そんな時痺れを切らした真也が
「一番最初に魔法を発動出来た者はキスしてやるからガンバレ!!」
って
「ええええええええええええええええ~」
うえぇ~ん
みんな!!
目の色が違うよ!!
うわ~~麗香なんてもう張り切って手を上げて
「よっしゃ~」
って声上げてるんですけど!!
リリス、トリア、ナスティア、クリスも必死に何やってるのよ!!
わ・・私だって頑張るんだから~~!!
つづく・・・
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