第72話 72.魔法陣に隠された秘密

<真也>


アリシャの質問にどちらから説明すべきか俺は悩んだ。

アリシャの魔法陣を使った魔法についての違和感から話した方が良いのか、魔法陣についての事から話した方が良いのか・・・


どっちも関係性があるからな・・

「何かお悩みですか?」


俺が考え事をしていたらアリシャが俺を覗き込みながら心配そうにそう言って覗き込んでくる。


「何から話そうか迷ってただけだから、心配しなくていいよ」

と前置きして俺は魔法陣に隠された内容から話すことにした。


が・・

『何時の間に何で6人全員俺に抱き着いているんだ?』

そう麗香とアリシャまでいつの間にか俺に抱き着いてきていた。

話も長くなりそうだし、このままじゃ居心地悪いし・・


「話長くなりそうだから、一旦家に入って飲み物を飲みながら話そう」

って言った瞬間、洋風トレーラーハウスに転移

そして真ん中に空間庫からテーブルとイスを出して皆を座らせ全員にコーヒーを出し、真ん中にお菓子を山盛りにだしておく。


早速異世界の5人組が手を出して、もぐもぐと食べ始めている。

『何か・・餌付けしているきになって来る・・』


あとジュース何本かとコップも真ん中に出して

「要る人はかってに飲んでくれと前置き」





そして改めて皆の姿を見回しながら


「先に行っておきたいんだが、俺はこれから変な事を言うかもしれないから我慢して聞いてくれ。

まず魔導書に描かれている魔法陣について話そうか。


此れは誰にも絶対にばらすなよ!!

絶対だぞ!!

大変な事になるからな!!


あの魔導書に描かれている魔法陣なんだが、あれは原初の魔導士モノリス・ストイアが弟子の為に描いた・・


『練習用の魔法陣なんだ。』」


と言った途端

異世界組の5人一斉に


「「「「「ええええええええええええええ!!」」」」」


っと驚いた。

「じょうだん・・でしょ?」

アリシャが一番驚いているな

リトリア王国の軍事を握っている魔導士軍団の使っている魔法陣が練習用の魔法陣だって言ったんだからな!!


「冗談じゃないぞ!!

あの魔法陣は弟子がケガをしないように、そして暴走しても被害を出さないようにする練習用の魔法陣なんだ。

魔法を減衰して10分の一にする術式が仕込んであるみたいだ。

それにもう一つ、原初の魔導士モノリス・ストイアに対して魔法の熟練度と魔力を効率的に使用しているかをリンクできるようにしていたみたいだ」



「なんで・・わかる・・?」

アリシャと、リリスと、トリアと、ナスティアと、クリスが同時に俺に詰め寄って来る

『信じられないよな・・』


つづく・・・

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