第63話 63.助けた少女達ー原初の魔導士13人の弟子

<真也>


それにしても原初の魔導士 モノリス・ストイアは何故13人もの弟子を取って、それもある日忽然と姿を消したという。


『不思議な話もあったもんだ』 


あの異世界では、何故、魔法は魔導書を介して発動する事になっているんだ?

因みに原初の魔導士の13人の弟子は


1.ジャクソン家:長男ベンダー・ジャクソンが実権を握っている。リトリア王国お抱えの魔導士

2.シャーンブル家

3.アールネ家

4.オールデス家:ナストレーア王国に仕えている

5.エイシス家 :ドストル帝国に仕えている

6.ダルモア家

7.カーリン家

8.デーンズ家

9.ヘザー家

10.ハンフリー家

11.キャブス家

12.カートン家

13.キャンベル家:コートレート聖王国


アリシャの解っている範囲で聞いた情報だ。

第1の魔導書を持つリトリア王国に仕えるジャクソン家

第4の魔導書を持つリナストレーア王国に仕えるオールデス家

第5の魔導書を持つエイシス家に仕えるエイシス家

第13の魔導書を持つリコートレート聖王国に仕えるキャンベル家


それ以外の弟子の所在は解っていない。


この13人の弟子達相当にバカだ!!

使い物にならねぇ~~

師匠のモノリス・ストイアは何故魔導書なんて回りくどい方法を使ったんだ?

モノリス・ストイア程の魔導士だったのならば、魔法陣無しで魔法を扱えた・・ハズ!!


『ナゼ!!』


アリシャは弟子同士が


『自分達が原初の魔導士として一番』


って弟子同士が争っているって言ってたよな?


師匠のモノリス・ストイアは魔法を兵器として使う怖さを知っていたハズ!!

だからあえて・・魔導書などという回りくどい方法を使って公開した比較的安全な魔法のみを間接的に起動出来るようにしたんじゃ?

じゃ~13人も弟子を次々に作って、争いあう愚かな弟子達を見て、本当に自分の技術を伝えるべき弟子が見つからずに結局育てた弟子を見捨てて何処かに行ってしまったって事なんだろうな・・


そう考えると


『モノリス・ストイア』


っていう原初の魔導士は相当に頭が良かったんだろうな。

弟子同士で争い合うような、13人の愚かな弟子に国を一発で亡ぼせるような魔法をおいそれと教えれるハズはねえよな~


『原初の魔導士モノリス・ストイアってある意味可哀そうな奴かもな』


・・・


えっと・・

『弟子同士でうちが原初の魔導士として一番って争い合っている?』

って事はだよ・・・

各国に付いている魔導士の弟子達!!


『国を隠れ蓑に自分達の代理戦争をやらそうとしてるんじゃ?』


リトリア王国お抱えの魔導士ベンダー・ジャクソンがアリシャと結婚して国の実権を握ろうとしていたって事は、各国の動きが相当に危なくなってきているって事?


『異世界全体を巻き込んで魔導士モノリス・ストイアの弟子達が全面戦争』


めちゃめちゃヤバいじゃん!!


つづく・・・

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