第57話 57.襲われる馬車

<真也>


一瞬で1000体以上の豚の頭をした魔獣の群れに囲まれた馬車


『あの魔法陣は償還魔法か?』


「■▽※ーーー」

「○○※※◆▽■bb※▽」

一瞬で上がる悲鳴と訳の解らない言葉

ブタ頭の体長3メートル程の剣と盾を持った人型魔獣に一気に襲い掛かられる馬に騎乗した騎士達

助けるにしても遠距離での此処からの攻撃だとあいつら全員巻き込んじまう。


どうしようか考えている最中に

あ・・草原の中の森から魔法陣の光が!!

耳をすませば


「※pbl◆▽αβ▽■■bb-」

ん・・何だ?何かの呪文か?

なんかヤバそうなんじゃ?


次の瞬間森の中から複数本の光の矢が馬車に向かって発射されてくる。

俺は瞬間!!

『馬車まで一瞬でテレポートし馬車と馬に乗った騎士達を俺がさっきいた場所までテレポートで運んで来る』


森の中から撃たれた複数の光の矢は標的を無くして、ブタ頭の魔獣を屠ってゆく!!

それを見たブタ頭の魔獣達は光に矢が発射された森に群れとなって押し寄せる。


「■▽※ーーー」

「○○※※◆▽■bb※▽」

「■▽※ーーー」

「○○※※◆▽■bb※▽」

「■▽※ーーー」

「○○※※◆▽■bb※▽」

「■▽※ーーー」

「○○※※◆▽■bb※▽」

そんな悲鳴が次から次に上がり次第に小さくなって聞こえなくなった。


俺は召喚された1000体目掛けて遠慮なく


秒間30発の


『砂利石砲』


を容赦なく打ち込んでゆく。

マッハ4で打ち出される『砂利石砲』

最初撃破した衝撃の1秒後に空間庫に自動収納される。

だが!!

その1秒間の間に発射された砂利医師は1372メートルの距離をすでに進んでいる。

一発の発射が1372メートルの区間に居るブタ頭の頭を容赦なく貫いてゆく

それが秒間30発

30秒もしない内に1000頭以上草原に立っていたブタ頭の魔物は既に全部倒れて動かなくなっていた。


棋士達はそれを大口をアングリト開けたままただ茫然と見ていたのだった。

しかし!!

馬車の中から5人の人影が飛び出して俺に素早く駆け寄って来た。

5人共この世の者とは思えないような滅茶滅茶超~美人


そして一番綺麗な少女が俺に抱き着きながらブタ頭の魔物の死骸を指さしながら

「w※wpkw■※▽Ⅵ▽■」

と必死に何か言っているよう

俺は

「何を言っているのか解らないんだが、此処は何という世界なんだ?」

と聞いてみたが

「▽▲※■■pq※#◆rr§pq」


といって何を言っているのかさっぱり解らない!!

異世界言語なのか!!

自動翻訳って無いのかよ!!

転移者に厳しい世界だぜ!!


一瞬危機感知!!

一瞬で冷や汗が!!


危機感知に従い

「伏せろ!!」

と大きく叫んで

俺は瞬間5人の女の子を抱き締めて押し倒す!!


倒れた弾みでその中の一番綺麗な女の子の唇と俺の唇が触れ合った

『おい!!余計に唇を押し付けて来るな。それにぎゅっと抱き締めて来るのは止めろ』


俺が忠告したにも関わらず、俺の言った事が解らなかった騎乗の騎士は光の矢に貫かれ全員が落馬

俺も5人を守る為、少し間に合わず背中に数本の光の矢を受けていた


「痛い!!痛いぞ!!くそ野郎ぶっ殺してやる」

といった言葉で5人が同時に俺の背中を見て


「※pw※※▲▽◆※▽bpα」

「※pw※※▲▽◆※▽bpα」

「※pw※※▲▽◆※▽bpα」

「※pw※※▲▽◆※▽bpα」

「※pw※※▲▽◆※▽bpα」


と何か必死な形相で俺を抱き締め、光の矢を5人が引き抜いてくれる。

俺は瞬間5人を抱えたまま空中に飛び上がり、空中から既に魔法陣が光っている森に向けて秒間30発の『砂利石砲』を30秒間森に打ち込んだ!!


俺・・飛ぶ能力無かったのに怒りと根性で飛べるようになっちゃった?

5人はそんな俺をぎゅっと抱き締めてきている。


『手を放したら落ちちゃうからな・・』


そして30秒が経った光の矢を撃ち込んできた森は完全に破壊されクレーターが出来ていた。

・・・

俺は地上に降りてその場所に近寄ろうとして一気にテレポートで何も無い草原に5人の女性と共に移動する。


「間に合わなかったみたいだな」

今度は何を召喚したんだ?

ぎりぎり召喚しやがったっぽい


『召喚主が死んで、召喚主の居ない召喚って有りなのか?』

変なのが出てきたら俺起こるからな?


今度もブタ頭の魔物か?

そう思っていると浮かび上がった召喚陣の中から・・・

5人の女性達が俺に抱き着いて


「◆※※▽◆▽αdd※□p▽□」


と言って俺の体を揺さぶるんだが・・

俺子供のガラガラみたいに頭が振れて気持ち悪いぞ!!


俺は召喚された魔物をみて


「オラオラオラ~こんなチンケナ魔物呼び出すんじゃね~!!呼び出すんなら黒龍クラスを呼び出せ!!これじゃ素材にもならないぞ!!」


『奴らが呼び出したのは体長5メートルの青龍』

一気に女性達を振り切り一気に間合いを詰めてハラパンを一発


「ドーーーーン」


っと壮大な音を響かせて青龍の半分以上の部位が爆散

「あ~あ~やっぱり素材があんまし取れなかったじゃねえかよ!!

『あ~頭だけぶん殴れば良かったのか?青龍があんなに弱いとは思わなかったぞ!!』


兎に角、形が変わっても青龍の素材は素材だろ!!

空間庫に居れて、買ってくれる所が有ればかってもらおう!!


ブタ頭の魔獣は?食えるのか?

体長は3メートル有るけど、ブタ頭も『砂利砲』はオーバーキルだな

頭が全部爆散して首から下の死体だぜ。


でも1000体以上居たんじゃ、殲滅に時間がかかり過ぎてしょうがないしな~

今回のブタ頭がこんなに早く殲滅出来たのは『砂利砲』有りきだもんな!!

少数ならばこの辺の雑魚は『ウォーターダガー』で十分ぽいな。


次回の教訓だな!!

俺がブタ頭の魔獣と青龍の死体を回収していると女性5人が走り寄ってきて

「※▽▲□※9b※▲?」


って聞いてくるが・・・

「全然解らないんだが・・一応自己紹介しとくよ」



自分を指さして

「し・ん・や」

そして先ずは一番美人さん?おれがミスってキスしたお嬢さんを指さして首を傾ける

すると自分を指さして

「アリシャ」

とゆっくりと発音してくれる。

言葉が通じないのは解ったみたいだ。

そして次の少女が自分を指さして

「リリス」

次の少女も同じように

「トリア」

「ナスティア」

「クリス」

と次々に自己紹介をしてくれる。

それにしても・・

『異世界の女性ってめちゃめちゃ綺麗じゃん!!向こうの世界じゃ考えられない位の美しさだぜ!!何かさ~良い血統同士の掛け合わせでめちゃめちゃクオリティーが高くなっているのかも』

5人共群を抜く美しさだけど、その中でもアリシャって他の4人と比べてレベルが10くらい違う美しさ


俺でも一瞬でクラっってきてしまった

『麗香ゴメン。この子は格別すぎる・・・麗香に知れたら確実に殺されるな・・・』


俺は彼女らと共に馬車の方に歩いて行って、騎士達の様子を見てみるが20人全員心臓を光の矢で一刺しされて射抜かれて絶命していた。


それを見てアリシャが俺の背中を隈なく摩りながら

「けが・・・ない・・しんや・・なにもの?」

と所々彼女の言っている言葉が解るようになってきていた。

一度聞いた言葉は2回目聞くと大体の内容が解りそうだ・・


だから俺も積極的に彼女達に話しかけてゆく。

「あの・・てきが・・いた・・もり・・いきたい」

「いっしょ・・・いく」


ぞろぞろと6人で森があった場所にゆくと

「ゲーーーー」

「ゲーーーー」

「ゲーーーー」

「ゲーーーー」

「ゲーーーー」

っと肉片が散らばっている状況をみて5人の女性が吐き始めてしまう。

しょうの無い事ではあるな・・

俺だって吐いてしまいたい位なんだ


内臓がくちゃぐちゃの脳みそバラバラ・・・

うえぇ・・

『気色悪い!!出来るだけ見ないようにしよう・・』


すると所々に本が落ちているのを発見!!

何でこんな所に本なんかが?


『読書好きって訳でもあるまいに』


俺は何かの役に立つかもと、地面の落ちていた死体以外を全部空間庫に収納

そしてその内一冊をアリシャに渡して


「この・・ほん・・なに?」


って聞いてみると


「※▲m※▲」


「へ?なんだって?」

聞きなれない言葉を喋られると全然意味が解らん!!

『異世界よ!!もう少し何とかならないのか?』

って言ってもどうにもなるものでも無いか・・


地道に言葉を覚えてゆくしか無いな!!

何回か

「※▲m※▲」

ってアリシャが言ってくれるのを聞いていると・・

「まどうしょ」


と言葉が通じてきた!!


「まどうしょ?」


そう聞き直すと

アリシャが

「わたし・・くに・・つかう・・まどうしょ・・どうして・・ここにある?」

と・・・

これってお家騒動?めちゃヤバイんじぇね?


つづく・・・

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