第55話 55.異世界人の痕跡発見!!
<真也>
早速昨日の湖に転移すると、3割の水を抜いた湖の水は元通りに回復し、南側の湖の淵から川になって南に向かって流れ出ているよう!!
この川を辿って行けば、街に出られるかもしれない。
湖から5キロ程離れた所位からウィンドカッターを発動して一気に5キロ程木材を伐採
黒龍の縄張りだったせいもあって、此の辺には魔獣はいないようだ。
昨日のように伐採する都度、魔獣がワラワラ沸いて出てきたらうっとうしくて敵わない
伐採した直径10メートル以上、長さ100メートルを超える木々を空間庫に格納
そして次の伐採へ
黒龍の巣から10キロ離れた辺りから、例の如く縄張りを壊された怒りに魔獣がワラワラと飛び出して襲ってくる。
当然流れ作業で
前方から襲ってくる10メートルを超える魔獣達は『砂利砲』で頭を打ち抜き、左右から襲ってくる魔獣は剣で切り裂いて即時に空間庫に収納の繰り返し
しかし黒龍みたいに30メートルを超える龍は流石に表れず、10メートル程度の小ぶりの龍が時々現れる程度魔獣100匹仕留めれば1匹出現する程度の低確率では有る。
10メートル程度の正龍であれば『砂利砲』で頭を打ち抜けてしまう。
金龍や黒龍の強さが異常なのかもしれない。
『ウィンドカッター発動』
↓
『5キロの距離の木材を一直線に伐採』
↓
『空間庫に伐採した木々を収納』
↓
『魔獣がワラワラ出現し襲ってくる』
↓
『襲ってきた魔獣全部を全滅しながら狩った魔獣を即時に空間庫に収納』
そんなルーチンワークの繰り返し
あれから20回以上の『ウィンドカッター』を発動し流れる川の傍の森林を切り開きながら延々100キロ程道を作ってきた俺
その都度ワラワラ現れる体長10メートル以上の狩った魔獣は既に2000体を超えている。
龍の方も20体程仕留めた計算?はっきり覚えていない・・
倒したら即収納してたからな!!
高さ100メートルを超える森林は不思議な事にあの山頂にカルデラが有る山から100キロを超えた辺りで突然に木が無くなり草原へと変わっていた。
俺はとうとう見つけたのだ!!
『その草原の中を通る一本の道』
カルデラの中に有る神殿以外で初めて見つけた人工的に作られた構造物!!
人間が居る証拠だ!!
俺は森を抜けて、その草原の中を貫いている幅3メートル位の舗装されていない馬車の通った轍が残されている道に出て、川の流れていた方向に道を歩き始めた。
時折・・
『カサ』
『カサ』
『カサ』
『カサ』
『カサカサカサカサカサカサカサ』
っと高さ2メートル程の草原の草原から音が聞こえてくる。
おれが歩みを止めると音も止まる。
そして俺が歩きだすと音がまた聞こえて来くる。
少し先を見ると道の両脇の草原の中に高さ5メートル程度の低木の森が点在しているのが見えてくる。
一瞬俺はその森の方に気をとられていたのだろう
「ガウーーーーーー」
っと草原の中から体長1,5メートル位の小ぶりのシルバーウルフが俺に飛び掛かってきた。
思わず
『砂利砲』
をぶっ放す俺
此処で思わぬ事が起こってしまった
『砂利砲を撃った瞬間シルバーウルフの体が爆散してしまった!!』
オーバーキルじゃん!!
素材さえ取れないじゃん!!
うわ~それに流石に吐きそう!!
『ミンチ肉になったシルバーウルフの残骸が散らばっている』
この世界はシルバーウルフみたいなのが普通なのか?
あの高さ100メートルを超す木々の森林の魔獣を基準にしていたからこれじゃ武器を見直ししなきゃいけないな!!
このまま魔獣の肉を散らかしていたら、血の匂いで魔獣が集まって来るかもしれない!!
『取り合えず爆散した魔獣の残骸を収納』
そしてそのまま、たちぼうけしたまま新しい武器の考案を試行錯誤・・・
今空間庫に有る物で・・
使える物って言えば・・
『水』
圧縮して打ち出したら
『レーザーになるんじゃ?』
空間庫から水を砂利石と同じように射出し圧縮・風魔法と重力魔法の併用による高速化
魔法名は・・
『ウォーターランス?』
で良いでね?
つづく・・・
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